2021年版 Nikon F、D、Zの系譜

 Nikon(ニコン)からミラーレスのフラッグシップ機、Z9が発表されました。今年は7月にZfcが発表されておりますのでこの二機種を追加した2021年版の「ニコン一眼レフ、デジタル一眼レフ、ノンレフレックス機の系譜」を作成しましたので掲載いたします。

 1959年のNikon Fに始まるニコン一眼カメラの歴史(と云うことは世界の一眼カメラの歴史)は今年で62年目となります。この一覧をご覧いただければお分かりの通り、プロ用一眼カメラの歴史の中でAF(オートフォーカス。F4に始まる)の歴史は既にその半分以上を占めるに至り、E2/E2sに始まるデジタル一眼の歴史もまたその半分に迫ろうとしております。

 Fの時代にはプロ機に内蔵露出計などいらないと云われたことも、F3登場の時にはプロ機にAEなど必要ないと、AF機能搭載のF4登場の際にもAFなど素人が使うものだと云う声も聞かれましたが、内蔵露出計もAEもAFもその精度は瞬く間に高まり、プロ用のフラッグシップ機にとってもなくてはならないものとなりました。

 そして時代の主役はフィルムから撮像素子は(デジタル)へと代わり、更にはミラーもペンタプリズムも、シャッター幕さえも必要としない新しい時代に入ってきています。最新のカメラはスティールとムービーの境目さえなくなり、カメラは今また次の時代に入っていこうとしているのです。

 30年前には、写真撮影にフィルムが不要となるなどとは誰も考えておりませんでした。 20年前に、プロ用一眼カメラからミラーやペンタプリズム、シャッター幕までもなくなることなど想像することさえありませんでしたが、今私たちの目の前にはNikon Z9があるわけです。

 カメラは際限なく進化してきましたが、その機能を使いこなし、使い切れるだけの主体性と感性とが撮影者側にあるかどうかは別の問題。カメラに撮らされるのではなく、カメラを使い切り使い倒し、主体的に撮ることができるだけの創造性と問題意識を持ち続けたいものだとつくづく思うこの頃です。

  横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季の移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは11月6日に撮影した秋から冬へと移ろう森の様子を掲載いたしております。ご覧いただけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/911c4e298b44481fd606c5aaa2132a6a

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#Nikon #ニコン #一眼レフ# プロ用 #フラグシップ #SLR #DSLR #ミラーレス一眼

コメント ( 2 ) | Trackback (  )
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コメント
 
 
 
Unknown (月下の走術師)
2021-11-08 11:51:40
こんにちは。
Z9はシャッター幕すらないんですね。ここまで来るとスチルカメラと言うよりかは静止画も撮れるビデオカメラと言った感じがします。確かにカメラの性能はフイルムカメラの時代では考えられないような機能までてんこ盛りになりましたが、他の工業製品でも同様に自動任せが独り歩きして肝心のマナー(撮り鉄や私有地無断立ち入り等)は最悪になってしまった気がします。
娘の学校ではありませんが公序良俗に反するような写真を撮るので撮影禁止になった学校もあるようです。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2021-11-10 03:00:22
月下の走術師さん、コメントありがとうございます。
Z9は物理的なシャッター幕はなく、電子シャッターのみとなりました。これからは全てのカメラがその方向になるでしょう。10年後にはフォーカルプレーンシャッターやクイックリターンミラー機構を作る技術は失われているのではないかと思われます。
モラルの問題、まったくおっしゃる通り、嘆かわしいことですね。
 
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