唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
ハンドルネーム(HN)異説
ハンドルネーム、略してHN(英語ではhandleだけで良い)。ネット上のニックネームとして使われているのはご存知かと思いますが、その起源・由来について明確に書かれたものをあまり見かけません。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%83%A0
検索しても多くが上記のWikipediaのものをそのまま、あるいは多少アレンジしたものがほとんどでしたので、郷秋<Gauche>のこれまでの知見を総合して「ハンドルネーム、略してHN」とは、実はこう云うことなのですよと云う小文を書いてみました。
昔々(昔話です)、電気通信草創の頃は「電信」、つまりモールス信号(昔、日本では「トン・ツー」などとと云われた)による通信でした。この時代にに送信者が自分の名前を伝えようとすると、例えばJonathan(ジョナサン)ならば、長々
・ーーー ーーー ー・ ・ー ー ・・・・ ・ー ー・
と打たなければなりませんが、ニックネームのJohn、さらに短くJonなら
・ーーー ーーー ー・
ですみます。電信の場合にはこのようにニックネームや、例えばThank youをTU、Good byeをGBなどのように略号を使ってできるだけ文章(情報)を短くして送信していたのです。
で、なぜ「ハンドル」かと云うと、
フランスのL. Mors Paris製造のモデルF6BLK。1880年
Wikipediaより
これがハンドル、つまりモールス信号を打つための初期の電鍵(electric key)です。写真の右上部分のツマミを親指・人差し指・中指でつまんで上下させて ー・ー・ ーー・ーなどと打つのです。
手で握るもの、手で操作するものがハンドルです。ハンドルと聞くとクルマのハンドルを思い浮かべる方が多いと思いますが、あれは正しくはステアリング(舵取り)ハンドルです。電信のモールス信号を打つための電鍵もハンドルだったわけですね。だから電信を打つ時の名前がハンドル(ネーム)となったのです。
かつて小説を書く時に作家はペンを持ちましたので、小説を書く時の名前がペンネーム。これとまったく同じ成り立ちを持つハンドルネームですが、これがインターネットの時代になっても所謂ニックネームとして、また匿名性確保のために使われ、時に悪用されたりもしているわけですね。
モールス信号ついでに蛇足ながら救難信号をSOSの由来。
助けて欲しい時に「SOS」を出すわけですが、よく「Save Our Ship」の頭文字だなどと云う言説を聞きますが、これは後付け。SOSのモールス信号は
・・・ ーーー ・・・(文字間隔を空けずに・・・ーーー・・・でも良い)
です。モールス信号にはEの「・」やTの「ー」と云ったもっと短いものがありますが
・ ー ・
と打った場合にはアルファベットのR(・ー・)と聞き違える可能性がありますので、可能な限り短くて聞き違いの可能性が少ないと云うことで
・・・ ーーー ・・・
が救難信号のSOSとなったのでした。
注:短点と長点を便宜上「中黒」と「ダーシ」で表記しておりますが正しくは、短点の長さを1とすると 長点の長さは短点3点分で、一つの文字(符号)を構成する長点や短点との間隔は短点1点分、文字( 符号)間は3短点分(つまり1長点分)、単語間は7短点分空けることとなっています。
横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは7月15日に撮影した写真を6点掲載しております。梅雨が明け夏本番を迎えたかのような森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/ec5555170c6d4bde7a9238feb3c76b3d
To the author of this page: gaucheadgc(at sign)gmail(dot)com
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