失礼千万な毎日新聞

 例えば、欧州とか南米とかオセアニアと云った地域をさす言葉があるように、「バルト三国」と云う括りは確かにある。しかしだ、ウクライナのNATO加盟を報じる記事の中で使って良い言葉ではないだろう。

 エストニア、ラトビア、リトアニアはウクライナと共に旧ソビエト連邦の一部ではあったけれどそれぞれに独自の言語を持ち、現在はれっきとした主権国家であり、ロシアとNATO加盟国、加盟を希望するウクライナとの関係を語る時にはその一つひとつが重要な意味を持つ国である。

 その国々を毎日新聞は「バルト三国」と一括りにし、あろうことかリトアニアだけの国名をあげてエストニアとラトビアと云う国家がまるで存在していないかのような地図を作成し掲載している(アイスランドとカナダ、アメリカ合衆国が描かれていないのはやむを得ない)。

 バルト海沿岸の三カ国と極東の島国である日本とは8000km離れている。この距離こそが大新聞をして「バルト三国」と一括りにして平気でいる原因ではあるのだろうが、翻って欧州人あるいは南北アメリカの人々から、日本、韓国、中華民国(台湾)を一把一絡げに「極東三国・地域」などと書かれあるいは呼ばれたら良い気がしないのは当然のことである。

 それなのに毎日新聞は、「バルト三国」である。まぁ、毎日新聞がそのような新聞であると云う事であるのだな。あぁ、毎日新聞じゃなくて良かったと、今日は思う郷秋<Gauche>であった。

 横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは7月8日に撮影した写真を6点掲載しております。梅雨が明け夏本番を迎えたかのような森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/0afc39dd7ed55fe26777717f90750f0f

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