背高泡立草

 今の季節、道端や野原でススキに負けじと蔓延り黄色い花を咲かせている背高泡立草(せいたかあわだちそう。キク科アキノキリンソウ属)。北アメリカ原産で日本には明治期に入ってきましたが、雑草(野生)化するのは第二次世界大戦後に、米軍の物資に着いて来た種から広まったと云われています。

 黄色いものが花らしいことは分かりますが、どれが花弁でどれが蕊なのかはさっぱりわかりません。咲いているこの花を見ても「泡立草」の意味がわからないと思いますが、秋も終わりの頃に見ると納得がいきますので、ひと月ほど後にご覧いただくようにいたしましょう。

 いっとき、秋の花粉症の原因として忌み嫌われたことありましたがこれは濡れ衣で、似ている豚草(ぶたくさ。キク科ブタクサ属)がその元凶です。まだ背高泡立草悪者説を信じている方もいるようですので彼の名誉のために書いておきますが、悪者という意味では背高泡立草が悪者であることは確かのようです。

 根から植物の成長を阻害する成分を分泌するためにススキなど在来の植物を駆逐してしまうことから外来生物法により要注意外来生物に指定されているほか、日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれているのですが、他の植物を駆逐し一面背高泡立草になると、今度は自家中毒を起こして背高泡立草自体が消えてしまうのだそうです。面白いものですね。

 横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは10月8日に撮影した写真を5点掲載しております。秋本番を迎えた森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/7e3e163c9d337ae6e45d201528554a48

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#背高泡立草 #せいたかあわだちそう #キク科アキノキリンソウ属 #豚草 #ぶたくさ

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