グリフォンの日記

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小泉劇場の終幕と麻生政権の船出

2008-09-25 22:25:25 | 国内政治

人は、いつも彷徨う旅人。たいしたことの無い、つまらないものに巻かれ、日々流され、それでも心の奥底に類稀にみる才能を信じ、生きる。闇に隠匿された心は、時として激しく燃え盛り、時に風に揺られる稲穂のように温かな実りを感じる。晴れ渡る空を見上げ、穏やかな風に吹かれる静かな木々のさえずりを聴くが良い。森羅万象はゆっくりと、その心を包み込んで、それはゆっくりと時を刻み、流れ行く雲のように、さわやかな心のゆとりを取り戻すのである。

麻生政権発足から2日。正直、特筆すべき点は見当たらない。売国奴が一部に見受けられる以外、大きなサプライズは無い。最年少で、少子化担当大臣とやらに、指名された小渕優子氏を除けば、今までの流れとなんら変わらない。その小渕氏も正直どうだか・・・。解散選挙までの置物にならなければいいがね。

衆議院議員解散選挙をぶち上げるための布石として、民主党に予算の通過をぶつけるらしい。民主党が反対し、小泉元総理のように、「死んでもこの法案を成立させます。」と麻生総理が発言すれば、自民党に有利になると踏んでのことだろう。まあ、天邪鬼(あまのじゃく)売国政党の民主党は、選挙がしたいからその通りの道すじを選んでくれるだろう。

あまりにも丁稚な内容だ。政治が、ここまで舐められているとは、情けなさを通して呆れる。解散総選挙で、小泉チルドレン達は切り捨てられ、郵政解散後、安倍内閣で復党した連中が、また、のさばるのを見なければならないのか?麻生氏は、あまりにも政党の派閥に遠慮し過ぎているのだ。本来、育てるべきは小泉チルドレン達であり、佐藤ゆかり氏など経済に精通している人を入閣させても良かったのではないか?議員年数より新しい風を入れること。これが、世代交代への布石であり、新しい政治への転換を図る実行力へと繋がるのだ。

小泉元総理は、本日、次回の総選挙出馬を辞め、事実上の政界引退を発表した。近年、安倍元総理、福田元総理から麻生総理へとバトンを繋いだ裏の立役者。現在の内部腐敗を起こした自民党。小泉元総理に、もう一度、ぶっこわして欲しかった。

今の麻生氏に小泉氏の真似なんてできるわけがない。それは、内閣の顔ぶれで、派閥間調整を行ったことが、最大の印だ。麻生氏は、小泉氏のように、派閥にとらわれず、四面楚歌から国民の最大の支持を得ても、政党内で孤独になる自信はないだろう。

ある種の失望感と喪失感が心を襲う。木々の紅葉が哀愁を引き寄せ、そうさせているのだろうか?否、今の政治に必要な”何か”を手に入れるために、衆議院解散が必要なのかもしれないと思いをはせる自分が存在する。

無論、確実に民主党には、実りは無い。実(み)の無い発言と実(み)の無い行動力に、日本人にとって害ばかりの政策。政権交代が生み出すのは、イデオロギーの変革であって、現在、マルクスの資本論や蟹工船がもてはやされるのも、反目主義というものだろう。だが、それらは、実は歪んだ思想に基づいた変革を教養として、強制解釈したものであることに気づく。混乱と錯乱によって生み出す心理学をたくみに用いた刷り込みである。

だが、麻生総理が早く手を打てば、勝算も出てくる。それは、自民党の老害と言う名の膿を出すという、大晦日までには、少し早い大掃除に着手した時だ。自民党がその変革を恐れているのなら、民主党という売国政党が主権を握り、日本人は奴隷以下の民衆へと成り下がるであろう。心が晴れとなるか、嵐となるかは、その森羅万象に耳を澄ませて、内なる心の声に気づく時、はっきりとするはずである。麻生首相よ、今こそ日本の新たなる夜明けを期待する。

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【MSN産経ニュースより小泉元首相政界引退】

小泉純一郎元首相(66)が25日、関係者に対して次期衆院選に立候補せず、政界引退する意向を伝えたことが明らかになった。衆院神奈川11区(横須賀、三浦両市)からは小泉氏の二男、進次郎氏(27)が自民党公認の後継候補で立候補する方向。小泉氏は平成13年から18年までの5年半にわたる首相在任中に郵政民営化などの「小泉構造改革」を進めた。現在でも17年の郵政選挙で当選した「小泉チルドレン」らの間に強い影響力を持つ。

 関係者によると、小泉氏は25日、横須賀市で開かれた後援会の会合で、近く予定される衆院選に立候補せず、今期限りで引退する意向を表明。その後、記者団の「引退は間違いないか」との問いかけに対し、うなずいて肯定した。小泉氏は昨年夏ごろから、米国ワシントンの戦略国際問題研究所(CSIS)で日米関係の研究活動を行っていた二男の進次郎氏を後継者とするため、地元での活動に専念させていたという。

 小泉氏は昭和17年に横須賀市で生まれ、福田赳夫元首相の書生を経て47年の衆院選で初当選し、連続12回当選。政界では子分をつくらない一匹狼(おおかみ)的な存在だったが、自民党の山崎拓元副総裁、加藤紘一元幹事長の「YKK」グループと呼ばれる盟友関係を築いた。森喜朗元首相の退陣を受けた平成13年の総裁選で3度目の出馬を果たし、圧勝して第87代首相に就任した。

首相在任中は世論の強い支持を背景に、慣例となっていた組閣・改造の際の派閥の推薦を一切受け付けずに人選。「構造改革」を掲げ、道路関係4公団などの民営化を断行した。

 平成17年に党内の反対を押し切って「郵政民営化法案」を国会提出。参院で否決されたことを受けて衆院を解散した。「郵政解散」では反対勢力を公認せず、「刺客」候補をぶつけた。14年9月に電撃訪朝。金正日総書記との首脳会談で日朝平壌宣言に署名。拉致被害者5人を帰国させた。在任中は毎年、中国や韓国が反対する中、靖国神社を参拝した。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080925/stt0809252100011-n2.htm

【MSN産経ニュースより小野衆議院議員引退】

自民党の小野晋也衆院議員(53)=愛媛3区=は25日、次期衆院選に出馬せず、今期限りで引退する意向を明らかにした。小野氏は国会内で会見し、「国民の国政への不信感は永田町で政治を続けても払拭(ふつしよく)できない。今後は在野の政治家として人材育成をしたい」と述べた。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080925/stt0809251940008-n1.htm

【MSN産経ニュースより麻生内閣誕生】

米国発金融危機が世界経済の大きな不安定要因となるなか、24日発足した麻生太郎新政権は日本経済を「明らかな不景気」との認識に立ち、景気回復に全力を挙げる布陣であることを強調した。主要経済閣僚には、麻生首相と同じ積極財政派から中川昭一 財務・金融担当相二階俊博経済産業相がそれぞれ新任、再任され、要職を占めた。再任の与謝野馨経済財政担当相は財政規律派だが、総裁選後は路線論争を封印して手堅い実務能力の発揮に期待をかけたとみられる。

 中川財務・金融担当相は閣僚名簿発表後に首相官邸で行われた会見で、「経済を回復し、国民の仕事、暮らしを元気にすることで財政再建を成し遂げることができる」と主張した。平成23年度のプライマリーバランス基礎的財政収支)黒字化の目標は「何としても実現したい。財政再建は国民のコンセンサス」と述べつつも、「景気対策と財政再建は決して矛盾するものではない」と強調した。

 総裁選で麻生氏の推薦人となった中川財務・金融担当相は、月刊誌『中央公論』8月号で「日本経済復活のための13の政策」を発表した。この中で「減税や財政支出など躊躇(ちゅうちょ)してはならない」とし、法人税減税や都市再生、定率減税など積極財政重視の立場を示している。

再任された二階経産相も、福田改造内閣の初閣議後に「財政再建が極めて重要なことは承知しているが、それだけで政治ができるわけではない」と補正予算の必要性にいち早く言及するなど、財政出動には積極的な姿勢をみせた。

 総合経済対策のとりまとめでは、二階経産相が主張した中小企業への大規模な金融支援が盛り込まれた。補正予算が通れば、次は年度内の実施が決まっている定額減税の財源確保に向け、第2次補正予算の編成に乗り出すとみられる。

 これについては、中川財務・金融担当相もこの日の会見で「必ずしも財政出動と赤字国債はイコールではない」と述べ、さらなる追加対策に前向きともとれる発言を行った。

 一方、政策通で知られる与謝野経済財政担当相は財政規律を重視してきた。自民党総裁選では、平成21年度に基礎年金の国庫負担割合を引き上げる財源について「消費税しかない」と明言するなど、消費税率の3年据え置きを示唆した麻生首相とは明確に一線を画してきた。

 ただ、再任を受けたことで、「中長期的な税の在り方、福祉の在り方などについて国民に示す必要がある」としながらも、「(首相から)当面は国民が心配している景気の問題に取り組んでいくという話があった」として景気回復優先に同意する姿勢を示した。

 麻生首相は閣僚名簿発表時の会見で、与謝野経済財政担当相に「全体のバランスをとりながら景気回復することをお願いする」と重ねて協力を要請したことを明らかにした。

 路線対立を封印し、実力者を動かして実効性ある経済政策をスピーディーに実現できるか。麻生首相の手腕が問われる。

http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/080925/fnc0809250154000-n2.htm