秋の夜長。涼しくなった風が、ざわめき心の深層に淡く、静かな静寂をもたらす昨今。政治と言う戦場を、言葉遊びの好きな日本人は、何でも失言に変え、揚げ足取りを狙う遊び場へと変える。
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【読売ONLINEより中山国土交通相「単一民族発言」】
中山国土交通相は26日午前の閣議後の記者会見で、25日の報道各社とのインタビューで成田空港拡張への反対を「ごね得」などとした自らの発言について、「国民のみなさまにご迷惑をおかけしたことを申し訳なく思っている」と謝罪した。
国交相は「(国交省の)中に入って仕事をするのは初めてで(経緯が)よくわからない点もあった」と釈明。「日本は単一民族」と述べたことでは、「アイヌの人々が独自の宗教、文化を持った民族であることは認識している」と語った。
これに対し、民主党の鳩山幹事長は26日午前、国交相の辞職を求める考えを明らかにした。鳩山氏は東京都内で記者団に、「大変失礼な、歴史を知らない発言だ。麻生首相の任命責任はきわめて大きい。野党共闘して首相に罷免を、(国交相に)辞職を要求する」と述べた。
一方、公明党の漆原良夫国会対策委員長は26日朝の与党の幹事長、政調会長らの会談で、「閣僚としてふさわしくない発言だ」と述べた。これを受け、自民党の大島理森国対委員長は河村官房長官に電話し、「閣僚は国民に誤解を与えないように発言してもらいたい」と申し入れた。河村長官はこの後の閣僚懇談会で全閣僚に対し、「記者会見などでは国民に誤解を与えることのないようにしてほしい」と注意した。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080926-OYT1T00324.htm
【MSN産経ニュースより】
野党各党は26日、中山成彬国土交通相が成田空港建設反対派住民を「ゴネ得」と批判したことなどを一斉に批判し、民主、共産、社民3党は中山氏の罷免を要求した。
民主党の鳩山由紀夫幹事長は同日の記者会見で「とんでもない大臣がいたものだ。撤回したが本音が失言の中に表れた。(首相は)早く罷免しなければならない。麻生太郎首相の任命責任も極めて大きい」と、厳しく追及していく姿勢を示した。
共産党の穀田恵二国対委員長は「言語道断だ。もう罷免しかない」と述べるとともに、「この内閣の先行きを象徴的に示している」と指摘した。
社民党の福島瑞穂党首は同日夕、国交省を訪ね、「閣僚としての資質に多大な疑義がある」などと中山氏の辞任を求める申し入れ書を同省幹部に手渡した。その後、福島氏は国会内で記者団に「あまりに人権感覚がない。先住民族について全会一致で国会決議をしたばかりだ。野党が共闘し罷免を求める」と述べた。
国民新党の亀井久興幹事長は「閣僚として見識のない発言だ。真意を公の場で確認する」と述べ、国会の代表質問や予算委員会で追及する考えを示した。
また、中川昭一財務相兼金融相と小渕優子少子化担当相の2閣僚が26日、自身が代表を務める政治資金管理団体や党支部が指名停止処分などを受けた企業から受けた寄付を得ていた問題も野党は批判した。鳩山氏は「不適切であることに間違いない。首相の任命責任が問われる」と批判した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080926/stt0809262048019-n1.htm
【NHKより中山成彬国土交通相の発言を一部抜粋】
■成田空港反対派に対して
「ごね得というか、戦後教育が悪かったと思うが、公共の精神というか、公のためにはある程度は自分を犠牲にしてでも、捨ててもというのがなくて、自分さえよければという風潮の中で、なかなか空港の拡張もできなかったのは、たいへん残念だ」
■来月1日に観光庁が発足。観光行政の課題について
「日本はずいぶん内向きな『単一民族』というか、内向きになりがちで、まず国を開くというか、日本人が心を開かねばならない」
■教育問題について
「(大分の教員採用汚職事件を例に)日教組の子どもは成績が悪くても先生になる。だから大分県の学力は低い」
http://www3.nhk.or.jp/news/t10014347051000.html
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まあ、よく読めば判るが、たいした問題では無い!最後の大分の教員採用汚職を引き合いに出し、大分県の子供を侮辱したことを除けばだが。前にも言ったが、政治家であり、それも国政を担う人間が、地域を限定して批判するようなことは、慎め!
その中において、何処が失言なのかと言われれば、「それがどうした」程度だろう?「単一民族」に関しては、「アイヌ民族」「琉球民族」とかあるそうだが、また戦争でもして、今度は全滅でも食らわなければ、判らんような馬鹿は、いないと思う。別に差別するつもりもないし、同じ日本人として、一緒に暮らしている仲間として、その独特の風習とか文化は尊重する。日本国内においても、大和民族であろうと、場所や地域によって、方言や習慣、風習は全く異なるのと同じだからだ。
この発言の尾尻を捕らえるものこそ、日本を分断させようとしている張本人なのだ。民主党の馬鹿ポッポ君を始めとする旧社会党の残党とか社民党の左翼思想に固まった連中とか、時代錯誤の頭が真っ赤に染まった日本赤軍の残党並の思考を持ったのとか。
成田空港反対派の活動を見ても、その地域以外に住んでいる人間からしたら、「ごね得」にしか見えない。しかも、昔の映像を延々と流し、ヘルメットとマスクをして、棒を持つ姿が液晶に写る度に異様だと感じる。それは、まるで、日本赤軍と同じような、反社会、反国家を謳う過激な左翼を彷彿とさせるからだろう。公(おおやけ)を考えずに、利己主義な主張を繰り返し、国から賠償をせしめる。要は、あまりに、それが続くから、今まで応援していた他の地域の人間からも見放される結果となっているんだが。と、言うことは、発言自体間違いではない、と言うことだ。
こうした発言に飛びつくマスコミと野党。誰が日本人の敵か、よく判るものだ。失礼ついでに言うが、失言程度で日本が転覆するか?日本の経済が悪化するか?大量の日本人が死ぬか?「風説の流布」とか「デタラメメールで脅迫した」とかなら、いざ知らず、何が問題なのかね?
”責任””責任”と叫ぶ人間を自分は、信用なんかしない。寧ろ、有言にして、実行力があり、そこに失敗があっても、それでも前に進んで、最終的に良い結果を残す。そうした人間の方が魅力的だ。人のミスをあげつらう人間に値打ちがあるかね?自分がその立場に立って指導することができない人間に人をなじる権利があるのか?自由の中には、人間としての誇りと自尊心があるものだ。
自分の自信の無さを棚上げにして、多勢に無勢で、他人を非難しても、そこに残るのは、虚構という名の虚しい自信のみである。実行力があるからこそ、成功と失敗があり、それが糧(かて)となって、次のステップへと進むのではないのか?逐一、揚げ足取りに終始する、マスコミと馬鹿な政党ども、民主と社民党、共産党。お前らに、発言しただけの実行力があるのであれば、やってみせろ!
但し、日本人を侮辱するような法案を無理に通そうというのなら、それは国家を二分する結末へと進むであろう。もう、甘えた政治家も政治もいらないのだ。世界へと視線を移した時、この荒波を越えるためには、日本を本当の日本へと転換するのだという、梃子(てこ)でも動かない決意と精神力を持った政治家が必要なだけだ。