
「丸五水産」を出て後、商店街のルートを引き返して永町商店街まで戻りました。予定では大貫商店街のキャラクターパネルを回る積りでしたが、どうも天気が不安定になってきました。少しの間、パラパラッと降ってきたので、これはまずいな、と思いました。

どうしようかと思案しながら走っていて、ふと「魚忠」の建物を見た途端に、その前にあるガルパン自販機に気付きました。あっ、ここにもあったのか、と驚いて自転車を停め、撮影しました。アリクイさんチームの三式中戦車チヌですね。これはガルパン戦車模型キットの第一号として作ったので、親しみがあります。
撮影後に、またパラパラッと雨が降ってきたので、予定を変更して、この日の宿泊先へ向かうことにしました。

今回泊まった宿は、大勘荘という、ガルパンファンのなかでは超有名な民宿でした。全速力で走って来たのでさほどに濡れませんでしたが、玄関先にたどり着いた途端に、ザアッと降り出しました。間一髪セーフ、でした。

この民宿の「看板娘」となっている、ウサギさんチームの丸山紗希が玄関のガラス戸越しに見えました。おとなしく、聞き上手で、いつも物思いにふけっている一年生です。チームでは装填手を務めますが、搭乗するM3中戦車リーは主砲と副砲とがあり、彼女の位置は副砲の側なので、副砲の装填手のようです。出身は茨城県大洗町、好きな花は梅、好きな戦車はM36です。

おばさんと若主人に迎えられ、挨拶をして、雨に降られたので予定より早く来た事を詫びました。ロビーにある沢山のグッズ類に驚きつつも、階段を上って、二階の南向きの部屋に案内されました。

部屋の名前は、なんと「さきのへや」でした。丸山紗希の居る宿に泊まって、丸山紗希の部屋に入る。ガルパンファンとしてこれ以上の素晴らしい時間はありませんね。いやー、もう最高です。これも有賀神社のお導きかもしれません。
おばさんの話では、この「さきの部屋」は一人客に割り当てていることが多いそうです。他の部屋はみんな広いのだそうです。このプレート可愛いですね、と言いましたら、ファンの方が作ってくれたものなんですよ、他の部屋にもみんな付けてありますよ、との返事でした。

宿泊特典グッズを頂きました。丸山紗希のポストカード、コースターは丸山紗希と澤梓の二枚、缶バッジは丸山紗希とウサギさんチームの二種です。部屋のプレートおよび、机の上の丸山紗希と共に撮影させていただきました。

荷物を整理してまとめ、着替えて少し落ち着いた後、他の部屋にかけてあるプレートを見に行きました。隣の部屋は「ゆうきのへや」でした。宇津木優季ですね。

さらに隣の部屋は「まこのへや」でした。「GIRLS und PANZERタペストリーE・冷泉麻子デザイン」も懸けてありました。部屋プレートの図柄が、タペストリーのそれを模していることが分かりました。

階段エリアの壁には大きなタペストリーが掛けられてあります。Ⅳ号戦車D型(H型仕様)に乗るあんこうチームの図です。普通の部屋だと大きすぎるのですが、旅館内の広い壁にはぴったりのサイズです。気が付くと、他の宿泊客も同じように撮影していたので、挨拶を交わしました。お互い、ガルパンファンだと分かっているので、初対面でも他人のような気がしませんでした。実際にこの方とはその後、色々と話して盛り上がりました。

続いて角谷杏デザインの「会長室」です。中はどうなっているんでしょうかね。

「かりなのへや」です。阪口桂利奈ですね。「あいー」の声が聞こえてきそうです。

「あやのへや」です。大野あやですね。先ほど挨拶を交わした宿泊客の方の部屋でした。私の部屋が「さきのへや」なんですよ、と話したら、「それはいいですねえ、ちょっと撮らせて貰えませんか」と答えて撮影しに行っていました。私と同じように全ての部屋のプレートを見て撮っているようで、ガルパンファンの考えることはみんな同じだなあ、と納得してしまいました。

「あゆみのへや」です。山郷あゆみですね。どうやらウサギさんチームは、全員がプレート化されているようだ、と思いました。

「あずさのへや」です。思った通り、澤梓もいましたから、ウサギさんチームは全員が揃っていますね。

一階に降りると部屋は二つありました。まずは「ゆずのへや」です。小山柚子ですね。角谷杏も居ましたから、生徒会の三人もプレート化されているな、と気付きました。

その隣が「もものへや」でした。河嶋桃ですね。これで全部の部屋のプレートを見たことになりますが、ウサギさんチームの六人全員と、カメさんチームの三人全員、そして冷泉麻子、という顔ぶれでした。なんで冷泉麻子だけが単独でエントリーされてるんだろう、と思いました。

部屋に戻って、お茶を飲みながら机の上の丸山紗希と過ごしました。「・・・食事・・・美味しいよ」と言っております。おお、そうですか、有名な大勘荘のお食事はとても美味しいですか、楽しみですなあ・・・。

そこへ冷泉麻子がやってきて、「わたしはもう寝るぞ・・・」と、のたまいました。ちょっとちょっと、まだ3時過ぎじゃありませんか、と突っ込んでおきました。

さらに宇津木優季がやってきて、「あとで一緒にアウトレット行きませんか?」と誘ってきました。そうですなあ、アウトレットはまだ見てないから行かないといけないのですが、しかし雨が降ってますからねえ、と返しておきました。

ところが、部屋の戸を開けて廊下越しに外を見たら、あれだけザアザア降っていた雨が、いつの間にか止んでおりました。

大洗町のシンボルであるマリンタワーも見えました。大勘荘からは徒歩で数分もかかりません。まだ3時半だったので時間は充分にありました。よし、宇津木優季のおすすめに従ってアウトレットへ行こう、と考えました。 (続く)