この日の昼食は早めにとることにし、「大進」に入りました。玄関口に立つ園みどり子の厳しいチェックを受けながら、ではありませんでした。その手に扇子がつけられているのは、カモさんチームの三人のパネルに共通しているようです。
このお店にも、自作缶バッジのカモさんチーム5個セットを寄贈させていただきました。店の方が大喜びで「カモさんが全員いるよー」と厨房にも報告していました。店主さんが小さく頭を下げてこられましたので、私も丁寧に会釈を返しました。いつものように、美味しいざる蕎麦をいただきました。
「大進」からひたすら歩いて髭釜商店街まで行き、前日に言われた通り「川崎燃料店」に寄りました。この日から発売となったガルパン天然水の基本6本セットを購入し、そのまま持ち帰ることにしました。暑い日だったので喉がすぐに渇くし、天然水もときどき飲むので空になるのが早そうに思われました。私はけっこう水を飲むたちなので、帰途につくころには3本ぐらいは空になっているんじゃないか、と予想しました。
近くには、アンツィオ戦OVAに登場した、カバさんチームのシェアハウスの元ネタとなった古民家があります。これも築50年以上の歴史的建造物とみられ、二階部分の板壁の下端が少し反っているなどの古い要素が残されています。この板壁の反りによって下の軒屋根の根元が保護され、風雨による腐食などを防いでいます。同様の処理は、西日本では瀬戸内海に面する地域の古民家にも見られ、海辺の街の民家建築の共通要素として注目されます。
アンツィオ戦OVAに登場した場所の一つ、髭釜道祖神社付近の界隈を見ました。この辺りには昭和前期からの古い民家が割合に残っているため、水浜鉄道が走っていた頃の写真にみられるような雰囲気がただよっています。
髭釜道祖神社の前から大貫宝飾の辻を見ました。ガルパンスタッフも、町中をよく見て回ってこの場所を選んでいったのだろうな、と思いました。雰囲気的にも空間的にも、これほど古い景観を保っている場所は、大洗町では他に見られないからです。
髭釜道祖神社の前から北を見ました。左の二軒目の建物がみつだんごの「白土屋」です。道を進むと交差点に出ますが、東西を通る道がかつての水浜電車の軌道跡です。
髭釜道祖神社です。前日は祭礼の準備が行われていましたが、祭礼は夕方から晩にかけて行われたので、今朝には既に終わっていました。境内には人影もなく、ふたたび静寂のなかに戻っていました。
水浜電車の廃線跡をたどるような形でエコスの横を通り、大洗駅までやってきました。
大洗駅前のバス停です。茨城交通バスと町内巡回バス「海遊号」の二つの停留所標識が並んでいます。
駅舎内のインフォメーションコーナーの展示は、武部沙織メインになっていました。去る6月22日に誕生日イベントがあったためでしょう。私はこういうイベント類にはあまり縁がありません。
誕生日イベント当日に、ラッピング列車の前部に取り付けられたヘッドマークです。発砲スチロール板に画像を貼り付けたような手作り感が良いです。
展示されていたイラスト色紙の一枚は、コミック版の「リトルアーミー」を描いた槌居さんの画でした。小学生時代の西住みほと、同級生の柚本瞳、遊佐千紘、そして奥に中須賀エミの横顔があります。アニメシリーズと直接の関連づけはなされていないようですが、ストーリー的には繋がるところが幾つか示されていて、私としてはなかなかに味わい深いガルパンストーリーだと思っています。
この時間帯には、駅の待機線にラッピング列車が停まっているとの情報を得ていたので、適当なタイミングで切符を買って早めにホームへと向かいました。地下連絡路につるされる垂れ幕も、ずっとそのままになっていますが、一度ぐらいは駅舎の外に堂々と張り出して欲しいものです。
連絡路の突き当りの壁に大きな存在感を示す、ガルパンキャラ全員勢揃いの電光表示です。大洗町広しと雖も、全員が揃って一つの図柄におさまっているのは、ここだけですね。対戦校のキャラクターは一人も居ないので、今度の劇場版で対戦校などが新たに増えたとしても、この表示板は変わらないのでしょう。大洗女子学園チームのメンバーに入れ替わりが生じるとは、考えにくいからです。 (続く)