カメさんチームの38(t)戦車のキットを私なりに制作する場合、全国大会出場時の仕様と車体色にて仕上げる予定です。それで、夏から資料やキャプチャー画像などを集め、キットの組み立てガイドをチェックして改造ポイントなどをノートに書き出すなどして、少しずつ準備を進めています。
その過程で、改めて浮き彫りになってきたのが、38(t)戦車の劇中仕様の外側と車内で妙な矛盾がみられる、という点です。これについては模型制作の段階でも詳しく触れる予定ですので、ここでは簡潔に指摘するにとどめておきます。
上掲のワンシーンを御覧下さい。練習試合時の姿で、車体前面のディティールが非常に良く分かります。キット制作の参考図としても最適です。これを見ますと、車体前面上部装甲が右側で一段引っ込んだ形状であり、実際の38(t)戦車のB型などの前期型の特徴が見てとれます。プラッツのキットは後期型なので、この形状が再現されておらず、パーツを切って貼り換えるという改造が必要となります。
私の制作では、プラッツの公式キットを使わず、ドラゴンのG型のキットを用いてインテリアも完全に再現することで、カメさんチームのポジションや動きなどを追体験してみたいと考えています。
それで、車内やインテリアの様子がよく分かるシーンが色々と欲しいのですが、あんまり数が無いので、ちょっと資料不足の感が否めません。アンツィオ戦OVAの方にも関連シーンが幾つか出てきたので、かなり状況が掴めるようにはなっています。
上掲のワンシーンも、アンツィオ戦OVAの方の一コマですが、よく見ると、外部前面上部装甲が右側で引っ込んでいる形状が車内には反映されていないのです。むしろ後期型の車内形状になっています。9月17日の記事で、劇中仕様の外側と室内とに矛盾が見られるところがあり、と書いたのも、その点を指します。
念のため、反対側のアングルからのシーンを添えてみました。この図でも引っ込んだ形状が見られず、むしろ前面装甲が一枚板のようになっている状態が看取出来ます。どう見ても、外部右側の一段引っ込んだ形状が、車内の形には表れていないように感じます。
実際の38(t)戦車においては、前期型ではやはり車内形状にも段差がつきますので、劇中仕様ではそれが無くなっているとしか考えようがありません。謎であるわけですが、インテリアをガルパン仕様に仕上げる場合は、その辺りにも注意しないといけないな、と思います。
さらに、未だによく分からないのが、河嶋桃の位置なんですね。上掲の劇中シーンを見ると、角谷杏生徒会長の席の後ろに河嶋桃の席があるようなのですが、座席そのものの描写は無く、他にも座席が出るシーンは見当たらず、ドラゴンのキットにも該当するパーツが無いのです。これも謎の一つですね・・・。私の推測では、河嶋桃は、ただしゃがんでいるだけ、となりますが。
また、砲塔内での河嶋桃の動きもよく分かりません。立っているのか、専用シートに座っているのか、そのあたりも明確な描写シーンが見当たらないのです。ドラゴンのキットには砲塔付属シートが見られるので、それに座って射撃を行い、見事に外している、ということになりますか・・・。