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ステップ11では車体上部の組み合わせを行ないます。一つ一つ丁寧にしっかり組み付けないと、あちこちに微妙なズレが生じますので、いったん仮組みしてみました。後部パネルのIを取り付ける際にMとNの端を少し削って調整する必要があると分かりました。
また、MとNを、あらかじめJ1の内部に組み付けてから、J1を接着します。組み立てガイドの図ではその点が少し分かりにくいです。
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調整しながら組み立てました。簡単そうにみえますが、なかなか大変でした。
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後部パネルのフックA52の片方がいつの間にか折れてしまいましたので、両方とも真鍮線に交換しました。
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これでステップ11は完了です。次のステップ12からOVM類を各所に取り付けますが、その前に車体の各所をガルパン仕様に修正する作業が必要です。
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公式設定資料図にて、修正ポイントを紹介します。後部においては、赤円内に示した位置のボルトが劇中車にはありません。
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キットのパーツでは、御覧のようにボルトがついています。
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削り取りました。
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前部においては、砲塔前の跳弾リングが一本ですが、キットでは前のみ二段になっています。またキットの前面上部パーツにはネジ穴があり、先端には合わせ目の溶接痕がありますが、劇中車にはありません。
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さらに、キットでは車体上面の各所にネジ穴がありますが、劇中車には全くありません。また砲塔の左後ろの小さな丸い蓋にもネジ穴が二つ並びますが、劇中車ではボルトが跳弾リングのラインに沿って斜めに並びます。
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以上の情報をふまえて、車体前半部の修正から始めました。上図に赤円で示したのがネジ穴ですが、これらをパテで埋めました。続いて前で二段になっている跳弾リングを一本にすべく、前の突起を削り取りました。
車体先端の合わせ目の溶接痕は、溶きパテなどを塗り重ねてヤスって消しました。すぐ横に消してはいけないパネルやネジ穴のモールドがあるので、ヤスるのに苦労しました。
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車体前半部のネジ穴を全て埋め終わった状態です。砲塔右側のサイドにも二つのネジ穴がありますので、これもパテで消しました。
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跳弾リングの修正が終わりました。
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車体先端の合わせ目の溶接痕も、何とか消しました。
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車体後半部の修正に進みました。排気口カバー上面のネジ穴を全て埋め、砲塔の左後ろの小さな丸い蓋のネジ穴をボルトに変更して跳弾リングのラインに合わせて斜めに並べ直しました。
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修正後の状態です。車体後半部のエンジンフード上はあまりメリハリがないので、砲塔の左後ろの小さな丸い蓋すらも比較的目立ちます。これを修正するのとしないのとでは、外見上の印象も変わります。
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これで車体後半部も劇中車の状態に何とか近づけることが出来ました。車体部分におけるガルパン仕様への改造および修正の大部分が終わりました。あとは二、三の小改造やパーツの交換などがあるだけです。 (続く)