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ステップ12では車体左側フェンダー上にOVM類を配置してゆきます。ここではガルパン仕様への変更が二つあります。一つ目は、クリーニングロッドのパーツC11を、C10に交換することです。二つ目は、梯子のパーツD3がキットでは上に揚げて収納した状態になりますが、劇中車では下に降ろした状態なので、それに合わせることです。このパーツD3の取り付けに際しては各部の小改造が必要となるため、後の段階で作業することにしました。
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ステップ12にて取り付ける全てのパーツです。予備転輪につけるキャップは、キットのA1を使わずに、タミヤのJ型のキットからA17を転用しました。クリーニングロッドのパーツは、劇中車のと同じ形状のC10に換えました。
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全て取り付けた状態です。C1の取り付け位置は、公式設定資料の図面を参考にしました。予備転輪は塗装してから取り付けますので、この段階では仮組みのままですが、そのままではC1に収まりませんので、転輪裏面の突起を少し削って調整する必要がありました。
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各パーツの組み合わせもスムーズにいきました。パーツの精度も高く、指示通りに取り付けるだけで劇中車の状態を再現出来ます。
塗装においても、OVM類の大部分がなぜか車体色と共通するので、金属系カラーへの塗り分けが不要となるようです。プラウダ戦時の場面を見ても、暗いシーンや降雪の中でのシーンが多く、戦車の車体色そのものが全体的に簡易化されているようにみえます。D型では車体と転輪の色が異なりますが、このF2型では転輪も車体と同じ色に表されているので、全体的に塗装は楽になりそうです。
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後部の状況です。クリーニングロッドのパーツをC10に換えた他は、キットの指示通りに取り付けています。H18のような小さなパーツもあるので、紛失しないように注意を払いました。
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続いてステップ13では車体右側フェンダー上にOVM類を配置してゆきます。ここでもガルパン仕様への変更が三つあります。一つ目は、C6のパールをH6のキャタピラ張調整ツールに交換します。二つ目は、フェンダー後端にライトを追加します。不要パーツの中にあるG12を使用します。三つ目は、アンテナケースのC4が劇中車では短いので、それに合わせて長さを調整します。
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ステップ13にて取り付ける全てのパーツです。C6のパールをH6のキャタピラ張調整ツールに交換してあります。ジャッキは組み立ててありますが、劇中車のそれにはハンドルだけが見えないので、ハンドルのパーツC24だけは付けないでおきました。
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組み立ての最中に支持アームのH5を取り付けますが、これの取り付け方法がガイドには示されていないので、ここで手順を紹介しておきます。まず、上図に示したように前部増加装甲の隅のボルト一つをあらかじめ削っておきます。
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ボルトを削り取りました。その位置へ支持アームのH5を取り付けることになります。
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取り付けの際に、上図のようにH5の端を少し斜めにカットしておくと、隣のボルトに干渉せずに組み付けることが出来ます。劇中車もこの状態になっています。
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C6のパールはH6のキャタピラ張調整ツールに交換し、キットには指示が無いが劇中車にはついているフェンダー後端のライトを不要パーツのG12にて再現しました。
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三つ目の変更点である、アンテナケースのC4およびアンテナのG17です。上図がキットのパーツですが、劇中車のよりも長いので、短くする必要があります。
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公式設定資料図などをチェックしたところ、劇中車のアンテナケースの長さは、後方の取り付け金具のところまでになるので、その位置でカットしました。ケース内に収納するアンテナのG17も、それに合わせてカットしました。
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短くしたアンテナケースのC4およびアンテナのG17を車体に接着しました。その下のフェンダー上には、予備履帯のセット位置となる穴三つが三ヵ所にあるので、これらをパテで埋めておきました。
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ジャッキの取り付け位置も、キットの指示位置より僅かにずれていますので、公式設定資料図などを参考にして取り付けました。その内側に大洗女子学園校章のデカールの貼り位置があるので、ジャッキの取り付け位置がずれるとデカールの見え具合も異なってしまいます。地味に注意が必要な箇所の一つでした。 (続く)