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アドレナリンＥＸ

80 Minutes／０６年／独／９３分／劇場未公開
監督：トーマス・ヤーン
出演：ガブリエル・マン、フランシス・フルトン＝スミス、ナタリア・アヴェロン

＜ストーリー＞
借金取りに襲われ正体不明の猛毒を注射された青年。解毒剤を得るためには、８０分以内に借金を返さなければいけない！果たして、彼の運命は・・・。

＜感想＞
まぁ、面白い映画をパクリにパクリまくった作品とでもいいましょうか。
暴走族集団が銃を撃ちまくるのに、全く車に被弾しないという所で

大方のオチ

が読めちゃうのが頂けない。

劇中は猛毒注入開始から８０分をリアルタイムで描いているので、終盤の

５分前カウント

は、かなりドキドキする。
と云ってもそのドキドキ感はワクワク感と言い替えた方が正しいともいえるけどもね。
で、案の定ラストは
『ゲーム』オチだったりして、ニヤニヤしてしまった。
なんとまぁ、捻りのないオチだこと(笑)。

危機に陥って初めて、家族や友達、恋人の大切さを思い知らされると云う過程は『ゲーム』のプロットをそのまま拝借していて、脚本自体が完全パクリ。
『ゲーム』を観てない人は新鮮に思えるオチだが、観た者にとってはあまりのパクリ具合に失笑してしまうか、怒りを覚えるかのどちらかだろう。
はっきり言っておくが、作品自体『ゲーム』程緊張感も無いし、完成度も高くは無いからね。
『アドレナリン』ミーツ『ゲーム』。１度で２度美味しいとまではいかなかったようですな。
９７年の傑作『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』が懐かしいトーマス・ヤーン監督の新作が脱力系パクリ・アクションとは・・・。

面白ネタバレ・・・激走する車の揺れは、カメラマンの貧乏ゆすりってのは可笑しかったです。

評価：★★
０８／０６／０７ＤＶＤ鑑賞
トーマス・ヤーン　映画『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』　映画『アドレナリン』　映画『ゲーム』　脱力オチ　ＤＶＤ新作

２８週後...

28 WEEKS LATER／０７年／英・スペイン／１０４分／R-15／ゾンビＳＦホラー・アクション／劇場公開
監督：フアン・カルロス・フレスナディージョ
出演：ロバート・カーライル、ローズ・バーン、ジェレミー・レナー

＜ストーリー＞
復興が進むロンドン。しかし根絶したはずの恐怖のウィルスが再び流行し始め、凶暴化した人々は増え続ける・・・。

＜感想＞
イギリス産サバイバル・ゾンビ・ホラー『２８日後...』の正式な続編。世紀末的な絶望感で幕を閉じた前作だが、続編は「復興」という形で幕を開ける。
米軍が支援し見守る中、徐々に前の姿に復旧していくロンドンだったが、それに再び凶をもたらしたのは

安全区域から出たガキどもの身勝手な行動

と云うのは何とも皮肉なものですな。
たった一人の感染者登場（妻を見捨てた軟弱者ロバート・カーライル！）により、瞬く間に街が凶暴者たちに支配されていく展開は圧巻であり怖いっス。

事の発端者のガキどもが抗体免疫を持っているが為に、軍の関係者（狙撃手＆医療担当員）が彼らを救う為に逃げ回るも、犠牲になっていく姿は可哀想でなりません。

本作は見所シーンも豊富で、ナパーム弾で街を火の海にする場面は爽快ですし、ヘリコプターのプロペラで迫り来るゾンビ軍団を細切れに粉砕していく場面は『プラネット・テラー』再び！で切り株派には堪らないでしょう。

本作のゾンビは猛スピードで走るのですが、描写を全て手持ちカメラで撮っている為、かなりのブレ映像に画面酔いを覚悟しておいて下さい。
でも個人的にはそれがスタイリッシュで恐怖感を高めていて好きなんですけどね。

監督は俺的には駄作だった『１０億分の１の男』を撮ったフアン・カルロス・フレスナディージョで、本作が２作目。かなり不安があったのですが、観終わった後はまたまた絶望的なラストを含め、終始衰えなかった緊張感が味わえたので、前作より面白かったです！！

余談ですが、先にリリースされたゾンビ映画『１００年後...』とは全く無関係なのでご用心を。

関連作『２８日後...』（第１作）

オフィシャル・サイト(英語)
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オフィシャル・サイト(日本語)

評価：★★★★
０８／０６／０６ＤＶＤ鑑賞（新作）
２８週後...　フアン・カルロス・フレスナディージョ　ダニー・ボイル　ロバート・カーライル　20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン　

レンタル開始日：2008-06-06