ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ

０７年／日本／１０９分／劇場公開
監督：北村拓司
出演：市原隼人、関めぐみ、浅利陽介、三浦春馬、野波麻帆、板尾創路

＜ストーリー＞
平凡な高校生・陽介は美少女・絵里と共に、毎夜チェーンソーを持った不死身の男と戦うことに・・・。果たして戦いの意味とは？

＜感想＞
初主演にして映画デヴュー作だった『恋は五・七・五！』で観て一気に好きになった美少女・関めぐみがヒロインです。
スタイル抜群だし、本当に美人だしで、私の大のお気に入り女優さんですね。
そんな彼女が制服フェチには堪らない、女子高生制服姿でパンチラも気にせず、どうみても貧弱な武器（木刀やゴルフクラブ等）を片手に、背丈はゆうに４メートルは越えた（たまに２メートル半くらいになるが）チェーンソーを持った大男（月から舞い降りたり、煙のように現れたりと神出鬼没）と激闘を繰り広げるんです。
只単にチャンバラするのではなく、ワイヤー・アクションを駆使してめぐみちゃんは空を飛んだり、回転したりと、かなり難易度の高いアクションを見せてくれるので、そこは結構盛り上がりますね。
こう書くとなんかアクション映画の様に思われますが（実際、私も観る前は完全なアクションものかと思ってました）、メインはロマンスなんですよ。

何故彼女は大男と戦うことになったのか。
それには過去に彼女の身に起きた悲しみが深く関係しているんです。
孤独に闘い続けていた彼女を、偶然助けた軟弱高校生・陽介の出現により、彼女の心の中で何かが少しづつ変わり始め、そしてまた友の死を経験した陽介の心の中でも変化が起こり始める。

アクション主体ながらも恋に芽生えた男女の淡いラブストーリーも丁寧に切なく描いてかなり胸キュンしました。

悲しみによって生まれた怪物・チェーンソー男。
彼を倒すためにはその悲しみを打ち消すしか他ないんですね。

その瞬間が訪れた時こそが正にネガティブハッピーになる訳なんです。

アクションものとしても楽しめますし、美女と好青年の淡いラブストーリーとしても楽しめる作品でした。
明らかにレザーフェイスよりも強そうなチェーンソー男のキャラが個人的には好きでしたし、後サブキャラも良かったです。
突然キレだす能登くんや、何をやっても長続きしない渡辺くん、酒を飲むと強烈な酒乱になる美人寮長を演じた野波麻帆とかね。

それと、どうでもいいが、図書館で陽介が読んでいた世界の美女戦士という本が気になって仕方がありません。本当に存在していたら是非読んでみたいです！！

オフィシャル・サイト

評価：★★★☆
０８／０６／１５ＤＶＤ鑑賞
関めぐみ　市原隼人　青春ロマンス・アクション　ワイヤー・アクション　チェーンソー　PG-12　ＤＶＤ新作

サブライム -白衣に潜む狂気-

SUBLIME／０６年／米／１１３分／R-15／サスペンス・ホラー／劇場未公開
監督：トニー・クランツ
出演：トーマス・キャヴァナー、キャスリーン・ヨーク、ローレンス・ヒルトン＝ジェイコブス

＜ストーリー＞
直腸検査のため入院した男が、病棟で死んだ人間の幽霊を見るなどの恐怖を体験をする。

＜感想＞
ホラー的な要素も絡めてはいるが、普通のサスペンス的な感じやね。
主人公の病院内での奇妙な出来事を描いている合間に過去の思い出が挿入される。
何気ない映像だけれど、これらが全て繋がっていくんだよね。
で、ラストで、彼の身に起こった本当の出来事が明かされる。
全ては
脳内事件
だったと・・・。
家族は延命を願ったけれど、当の本人はそれを望んでいない。
喋れないだけに、それを訴えることも出来ない。
世界中にいる彼のような症状の患者の殆どが、実は心の中では死を願っているんじゃないだろうか。
彼が最後に取った行動はそれを暗示させているような気がする。
余談だが、彼を誘惑するナースが凄く奇麗な人でした。
後、右足を失った彼の切り株姿や、ダルマ状態にされたナースの切り株姿も拝めるが、かなり画的に痛々しいです。

評価：★★☆
０８／０６／１５ＤＶＤ鑑賞（旧作）
サブライム -白衣に潜む狂気-　ワーナー・ホーム・ビデオ

レンタル開始日：2007-08-24

切り株画像（映画『デスバーガー』より２枚目）

マスコット・キラーを退治しに豪邸に来た主人公とその仲間たち。その一人が突如現れたマスコット・キラーに斧で一刀両断されて
切り株完成。
このシーンが凄いのが、画像の内臓ドロ～ンとなるまでの演出が長いこと。
キラーが斧を振る→カメラに向かってキラーが歩いてきて血の付いた斧を拭く→切られた青年はあれ？あれ？と驚く→と、次の瞬間上半身がズルリと床に落ちる→落ちた上半身から内臓がドロリと垂れ流れる
この一連の流れは演出的に面白かったですね。
因みに、この青年が切られる前、彼が冷蔵庫で２体の死体を発見するのですが、バラバラに料理されていて、画的にも切り株度は高かったです。
切り株度：

レヴュー『デスバーガー』

切り株画像（映画『デスバーガー』より１枚目）

遊園地内のお化け屋敷でイチャついていたカップルが、マスコット・キラーに襲われて
切り株完成。
画像は分かり辛いかもしれないが、ボーイフレンドの口から真っ二つに切断されています。
この時、舌もきちんとピクピク動いている所が素晴らしい。
隣で返り血を浴びたガールフレンドが私の服はプラダなのよ！と絶叫しているのが笑えます。
切り株度：

レヴュー『デスバーガー』

デスバーガー

DRIVE THRU／０７年／米／９２分／コメディ・ホラー／劇場未公開
監督：ブレンダン・カウルズ、シェーン・クーン
出演：レイトン・メーステル、ニコラス・ダゴスト、 メロラ・ハーディン

＜ストーリー＞
人気ハンバーガー・ショップのマスコットのピエロが包丁を片手に女子高生らを追い回す。


＜感想＞
何せ販売会社がアルバトロスだから、期待薄だったんだけれど、意外と面白かったよ。
主役の少女を含め、出ている若手女優がそこそこ可愛いってのがポイント高いよな。
殺人鬼は悪霊という設定のため、動きを早撮り手法にしたことで、妙にコミカルになっている。
またＢ級臭いストーリーながらも、スプラッタ部分をきちんと作っている点が凄く良かった。
悪霊は退治されたけれど、奇跡的？に憑依成功していたお陰で、続編ありそうなラストだったけど、そんな中途半端な終わり方でも許せてしまうような秀作ホラーでした。
ゲスト出演として『スーパーサイズ・ミー』を監督したモーガン・スパーロックがバーガー屋の店員として出ています。死体を観て気絶するような間抜けな役でしたよ。
本編終了後にＮＧ集が収録されいるので、エンドロールを観終わらずに停止しないように。これが、本編に負けず劣らず面白かったですね。殺人鬼のズッコケルＮＧとか笑えますよ。

評価：★★★
０８／０６／１４ＤＶＤ鑑賞（旧作）
デスバーガー 　モーガン・スパーロック　アルバトロス

レンタル開始日：2007-05-03