夜明けのゾンビ

EXIT HUMANITY
２０１１年
アメリカ
１１３分
ホラー／ゾンビ
PG12
劇場未公開



監督：ジョン・ゲデス
脚本：ジョン・ゲデス
出演：
ディー・ウォーレス『ボーン・ドライ』
ビル・モーズリイ『レディオ・オブ・ザ・デッド』
スティーヴン・マクハティ『インモータルズ　-神々の戦い-』
ジョーダン・ヘイズ『ボディ・ハント』

＜ストーリー＞
アメリカを二分した南北戦争期に世界中でゾンビが大量発生。家族を失ったエドワードが放浪の先で見たものはゾンビよりも凶暴な、生き残った人間たちの姿だった。



－感想－

ストーリーが非常に良く出来ている。
一種のロードムービーなのだが、章を重ねながら別れや出会いといった要素を順に追いながら組み合わせているので壮大な一本の物語として楽しむ事が出来る。
また、主人公の妻と息子を失った苦しみ、そして道中で出会った僅かな仲間たちが殺されたが為に生まれた悲しみや怒りなどを丁寧に描くことによって、必然的に主人公に感情移入出来る面白味もある。
ゾンビ映画でありながらも要所要所で切ない話になっており、最後まで飽きる事無く観ることが出来た。

本作もまたゾンビの誕生に理由が無いのかと思われたが、魔女と呼ばれる老婆が登場し、彼女が全ての元凶であると説明がなされた事で成る程という納得感もしっかりと味合わせてくれる点も良い。

ラスト、その悲しみと怒りを爆発させた主人公がゾンビの大群を従えて敵対していた者達のアジトへと雪崩れ込み、混乱に任せて愛する女性を救い出すという展開も中々の工夫されたもので見応えがあった。

願わくば一応ゾンビ映画ではあるのでグロ描写は欲しかった所。
その辺のゾンビ映画に期待する描写が乏しかったので若干残念ではあったが、それでもノロノロタイプである無数のゾンビの造形は出来が良かったので一つのジャンル映画としては十分合格ではないだろか。

ゾンビに対する免疫を持つ女性がかなり美しい人だったというのも「救ってあげて欲しい」と願い抱かせる事にも大きく繋がり、希望を持たせるエンディングにすることによって私の気持ちもかなり安らいだ。

本作はホラーでありながらも恐怖さは無く、一時は生きる事に絶望した主人公が再起を誓い未来に向かって歩もうとする感動的なドラマであるだろう。

評価：★★★☆
１３／０３／０９ＤＶＤ鑑賞（新作）

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レンタル開始日：2013-02-08
メーカー：松竹

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