希望の国

２０１２年
日本／イギリス／台湾
１３３分
ドラマ
劇場公開（2012/10/20）



監督：園子温『ヒミズ』
脚本：園子温
出演：
夏八木勲『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ～勝どき橋を封鎖せよ！～』・・・小野泰彦
大谷直子『1303号室』・・・小野智恵子
村上淳『ヒミズ』・・・小野洋一
神楽坂恵『ヒミズ』・・・小野いずみ
清水優『ヒミズ』・・・鈴木ミツル
梶原ひかり『冷たい熱帯魚』・・・ヨーコ
菅原大吉『ロボジー』・・・志村（町役場職員）
山中崇『戦慄迷宮３Ｄ　THE SHOCK LABYRINTH』・・・加藤（町役場職員）
河原崎建三・・・産婦人科医
筒井真理子『ヒーローショー』・・・鈴木めい子
でんでん『劇場版 ＳＰＥＣ～天～』・・・鈴木健

＜ストーリー＞
東日本大震災から数年後、日本のとある町で大震災が発生。それに続く原発事故により、隣り合う小野家と鈴木家は、一方は警戒区域に指定され、もう一方は避難区域外となり…。

それでも世界は美しい

突然おとずれた不安、痛み、苦しみ、別れ……
ただ、愛するものを守りたい

－感想－

園子温監督に外れなしと思っていたのだが。
今回はイマヒトツ作品の中に入り込めず・・・。

フクシマの悲劇を忘れてはいけない、風化させてはいけないという強いメッセージは込められてはいるが、私の心にズシンと響いてくるものが最後までなかった。

ラストに至っても何故そういう行動に出たのか私には理解出来ない。
希望を持って前に進もうとせず、逆に希望を捨てて自ら死を選ぶ事ほど馬鹿げたものがあるだろうか。
この衝撃は流石に私にとっては笑撃としか目には映らなかったなぁ。

「帰ろうよ」が常に口癖なボケた婆さんと、放射能恐怖症を突然発症して街中を防護服姿で堂々と歩くキ印嫁。
キャラクターにも魅力を感じず、観ていて苛々する程だ。
町役場職員の若造も目上の人に対してその言葉使いは失礼であろう。
こういう人を馬鹿にしたような態度を平気で取れる人間が一番ムカつく。

原発を持つ国に対しての怒りなのか、震災によって生まれた放射能漏れ事故を隠そうとする政府に対しての怒りなのか。
園監督が訴えようとする事が全く私には伝わってこない。
誰もが避けたがる震災に関しての真実を映画にする事で日本国民に改めて防災意識を植えつけさせ、東日本大震災の惨劇を教訓に今後の生き方を考えさせようとする監督のチャレンジ精神は買うが、何処と無く勢いだけで書き上げてしまったかのような薄っぺらな脚本によって出来上がった作品も期待した程のものでは無かった事が非常に残念。

評価：★★★
１３／０３／０９ＤＶＤ鑑賞（新作）

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レンタル開始日：2013-03-07
メーカー：松竹

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