銀幕大帝α

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ブラインド・フィアー

2014年11月03日 22時54分40秒 | 洋画サスペンス
PENTHOUSE NORTH
2012年
アメリカ
85分
サスペンス
PG12
劇場公開(2014/01/11)



監督:
ジョセフ・ルーベン
製作:
ジョセフ・ルーベン
製作総指揮:
マイケル・キートン
出演:
ミシェル・モナハンサラ・フロスト
マイケル・キートンホランダー
バリー・スローンチャド
アンドリュー・ウォーカーライアン



<ストーリー>
N.Y.の高級ペントハウスで恋人と暮らす盲目の女性・サラが、20億の財宝を狙って押し入って来た凶悪犯ふたり組と命懸けの攻防を繰り広げる。

占拠された最上階のペントハウス。
逃げ道は、ない。

囚われた盲目の女。20億円の財宝を狙う強盗団――。大都会の孤島では、悲鳴は誰にも届かない。


-感想-

「お願い!殺人鬼がここにいるの!警察に電話して頂戴!!」
「君を放ってはおけない!今助けに行くからな!」

来なくてええっちゅうねん。
警察に電話してくれ言うとるんやから、さっさとフロントに戻って電話せぇよ。
下手に正義面するから殺されるねん。
人間、頼まれたら素直に従うのが一番やで。

主役の女性は元戦場カメラマンで、その時に自爆テロに巻き込まれ盲目となったんだけど、これがまぁ神懸り的な血溜りの避け方をしよるねん。
幾ら演出と云えども、それはちょっと無いだろうってww
あれはやり過ぎ(笑)

さて、押し入って来た悪党2人やけど、仲間意識が丸で無し。
女性そっちのけで、2人で殺し合いしとります。
そう、大金を独り占めしたいが為に。
馬鹿だろう、こいつ等。

女性にはお産を控えた妹がおります。
その旦那は刑事!
これは何かしら絡んで来るのでは!と思うやん?
なーんもしねぇの。
一応、新年を祝うために夫婦で姉の部屋を訪れるんだけど、嫁が急に産気づいてさっさとその場から退散。
この設定、話に全く必要ないんじゃね?
思わせぶりだけの刑事なんて何で出したんだ?

意味を成して無いと言えば、新年を祝う為に打ち上げられた花火。
女性の耳をかく乱させるのかと思うやん?
処が何事も無かったかのように、銃をぶっ放して、しかも見事に当ててます。

ぐだぐだですわ、この作品^^;
緊張感も全然無し。
同じ盲目を題材にした作品なら『ロスト・アイズ』の方が遥かに面白い。
監督はあれを観て猛省しなはれ。

ま、でも猫ちゃんが生きていて何よりでした。
15階から落とされても生きてるって凄いね!

評価:★★☆
14/11/03DVD鑑賞(準新作)
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レンタル開始日:2014-06-04
メーカー:ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

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ある戦慄

2014年11月03日 00時18分58秒 | 洋画サスペンス
THE INCIDENT
1967年
アメリカ
103分
サスペンス/ドラマ
劇場公開(1968/05/25)



監督:
ラリー・ピアース
出演:
トニー・ムサンテジョー・フェローン
マーティン・シーンアーティ・コナーズ
ボー・ブリッジスフェリックス・テフリンジャー
セルマ・リッターバーサ・ベッカーマン
ブロック・ピータースアーノルド・ロビンソン
ルビー・ディージョーン・ロビンソン
ドナ・ミルズアリス・キーナン
ジャック・ギルフォードサム・ベッカーマン
エド・マクマホンビル・ウィルクス
ダイアナ・ヴァン・ダー・ヴリスヘレン・ウィルクス
マイク・ケリンハリー・パーヴィス
ジャン・スターリングミュリエル・パーヴィス
ゲイリー・メリルダグラス・マッキャン
ロバート・フィールズケネス・オーティス
ロバート・バナードフィリップ・カーマッティ
キャスリーン・スミスウィルクスの娘



<ストーリー>
ニューヨーク・ブロンクス。マンハッタン行きの地下鉄に乗車したジョーとアーティのチンピラふたり組が乗客をからかい始め…。

-感想-

古い作品です。
白黒作品です。

冒頭ではジョーとアーティ、二人の男の「こいつら厄介者の相当な悪だぜぇ」という姿を不快極まりなく描き、鑑賞者にもその印象を強く植え付けてくれます。
一通りの悪事を見せ付けた所でタイトルが出現。
そこから40分間は、同じ地下鉄の同じ車両に乗り合わせる乗客それぞれをどういった人物なのかといった説明模様を見せつつ、淡々とした形でストーリーを進行させていきます。

あれだけ多くの車両がありながら何故に皆が同じ所に乗り合わせるのかが不思議なのですが、とりあえずオープニングから50分後に悪2人も加えてようやく役者が揃ったぜ、となるのですが・・・。

まぁどの時代でもそうなんでしょうが、人は関わりたくない事には見て見ぬ振りをする訳でして、乗客の一人がからかわれていても素知らぬ顔をするものなんです。
自分の番が回ってきてもビクビクと怯え、些細な抵抗を見せる者もいますが、ガツンと注意する人物が中々現れない為に、ジョー&アーティのやりたい放題。

軍人の2人組みが乗っているので、彼らに期待を抱くのですが、「関わるな」風でジッと座っているだけなので、一体この悪状況をどう乗客達は打破するのか、苛々と不安が募るばかり。
最終的にはその軍人の一人が、眠っている幼い少女を抱いた家族をアーティがからかっているのを見て遂にブチギレて・・・となるのですが、だったらもう少し早めに、というか彼らも絡まれたのですから、その時にブチギレろよ!と、行動遅いよ!と、どうにも決着の持って行き方に高揚感が生まれず、モヤモヤとした気持ちだけが残りました。
もしかしたら監督はそれを狙って、敢えてこういう描き方をしたのかもしれませんね。

とことん不愉快だけを齎し、喪失感だけを残す映画。

目一杯、嫌な作品を堪能してみたい方にお薦めします。

ところで乗客の中に黒人夫婦が居るのですが、旦那の方が降りる駅に着いても「面白そうだから降りずに見ていこう」とか言い出し、挙句、絡んできたアーティに対して「俺は君達の味方だ」と笑顔で答えると、アーティが「俺は臭い黒人が嫌いなんだよ!」と返された途端、「なんだと!」と急に怒りだし顔がワナワナと震え出すという、何なの君は?という謎過ぎる人物で、こういう人の不幸を笑って見ておきながら自身が馬鹿にされると怒りで頭に血が上る自分勝手な男にもかなり苛っとさせられたりします。
最後、警官が雪崩れ込んだ時に、真っ先に容疑者扱いされるのがこの黒人ってのは、人種差別が強い時代だったからこそでもあるのでしょうけども、そこはちょっと監督のブラックな演出が光っていたし、上手く時代背景を反映させていて良いと思う。

14/11/02DVD鑑賞(旧作)
評価:★★★
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レンタル開始日:2012-11-02
メーカー:20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
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