KILLERS
2013年
日本/インドネシア
138分
サスペンス
R18+
劇場公開(2014/02/01)


監督:
ティモ・ジャイアント
(モー・ブラザーズ)
キモ・スタンボエル
(モー・ブラザーズ)
『マカブル 永遠の血族』
製作:
キモ・スタンボエル
ティモ・ジャイアント
製作総指揮:
ギャレス・エヴァンス
原案:
ティモ・ジャイアント
脚本:
ティモ・ジャイアント
出演:
北村一輝:野村
オカ・アンタラ:バユ
高梨臨:久恵
ルナ・マヤ:ディナ
黒川芽以:みどり
でんでん:中年おやじ/樹海の父親
レイ・サヘタピー:ダルマ

<ストーリー>
若い女性を殺害する一部始終を撮影しては動画サイトに公開する日本の殺人鬼と、彼に感化されるインドネシア人ジャーナリストの交錯を描く。
もっと綺麗に殺し合おうぜ。
-感想-
2013年
日本/インドネシア
138分
サスペンス
R18+
劇場公開(2014/02/01)


監督:
ティモ・ジャイアント
(モー・ブラザーズ)
キモ・スタンボエル
(モー・ブラザーズ)
『マカブル 永遠の血族』
製作:
キモ・スタンボエル
ティモ・ジャイアント
製作総指揮:
ギャレス・エヴァンス
原案:
ティモ・ジャイアント
脚本:
ティモ・ジャイアント
出演:
北村一輝:野村
オカ・アンタラ:バユ
高梨臨:久恵
ルナ・マヤ:ディナ
黒川芽以:みどり
でんでん:中年おやじ/樹海の父親
レイ・サヘタピー:ダルマ

<ストーリー>
若い女性を殺害する一部始終を撮影しては動画サイトに公開する日本の殺人鬼と、彼に感化されるインドネシア人ジャーナリストの交錯を描く。
もっと綺麗に殺し合おうぜ。


愛に飢えた男2人が別々の国ながらも動画やチャットを通して共感し合い、それぞれの国で残酷な犯罪を犯し、殺しの美学を競い合う。
と書けば聞こえは良いかもですが、内容は予想を上回るハードバイオレンス描写で犇めき合ってます。
『冷たい熱帯魚』の日本人スタッフと『ザ・レイド』のギャレス・エヴァンス監督がタッグを組み、監督には『マカブル 永遠の血族』で鮮烈なデヴューを飾ったモー・ブラザーズを起用して日本・インドネシア合作で製作。
この面子を見ても想像できるかもですが、かなり狂った作品ですので、ハードゴアに不慣れな方は鑑賞されない方が賢明でしょう。
オープニング映像からして、結構な狂いっぷりですから、この時点で気持ち悪くなった人は速やかにリモコンの停止ボタンを押してそのまま返却される事を推奨。
この内容ならば、R18+指定も納得です。
殺人を極めた男と、それを真似するも良心の呵責に苛まれ、中途半端な形のままで終えた男。
完璧過ぎる手口と、不慣れな手口というこの2人のアンバランスさが面白い。
2人の姿を極端に対比させる事で、いかに野村の異常さが尋常で無いかが良く分かるからだ。
この精神異常者・野村を演じたのがそこそこのイケメン俳優である北村一輝。
もうね、北村さんの演技には圧倒。
常に冷たい視線を浴びせる所とか、ルンルン気分で女性を惨殺する所とか、無表情で遺体を硫酸で処理し、時にはその“肉”を喰う所とか、いやぁキチガイ度半端無くてゾクゾクさせられます(笑)。
個人的にお気に入りシーンは、自分をボコボコにした黒人に仕返しをするクラブ内にあるトイレでの一連の流れ。

↓

↓

野村の本性というか狂気が爆発した瞬間というか、兎に角本来あるべき姿を見せたシーンではないでしょうか。
現にここから野村のキチガイ度は更に暴走していきますし。
一通りの事を終えた野村がまさかそのまま直ぐにインドネシアまで飛ぶとはね。
「お前、使えない奴だな。自分から始めた事は最後まで遣り遂げろよ」
野村には野村なりの殺人に対しての芸術を求めているのでしょう。
女性殺害様子を全てビデオに録画し、それをネットで公開していたのもその為。
一つの殺人につき1本の作品という認識が彼には植え付けられていたのかもしれない。
だから途中で放り出したバユに怒りを覚え、わざわざインドネシアまで足を運んだのだろう。
結末はある意味ブラック。
しかし野村にとっては【完成】という想いが叶ったので大満足(思わぬ形で実った事は確かだが)。
自らラストで「カット」と呟く所に野村の執念が見えて、妙にこのブラックなラストには苦笑いが生まれてしまった。
役者たちの好演技もさることながら、カット割り等演出面にも工夫が見れて、しっかりと作られた作品だと思います。
バユが変態男に火をつける場面なんて、上手い仕上がりになってますよ。
あれどうやって撮ってるんだろう。
本当に生身の人間に火をつけた様にしか見えなかった。
このバユを演じたオカ・アンタラという役者の演技も上手かったなぁ。
強盗タクシーに出くわして、無我夢中で銃をぶっ放し殺害した直後、アワワワワワ!とタクシーから飛び出してくる演技とか凄く良かった。
自分的には面白く観れたけれど、ひ弱な女性を冷酷に殺したり、幼い少女の頭に銃を突きつけたりと、徳的な描写に溢れているので、万人にはお奨め出来ないです。
後、ちょっと尺が長いのも残念。
もう少しテンポ良くストーリーを展開させて欲しかった。



小学生の弟を養いながら1人で花屋を営む女性・久恵役の高梨臨さん。
野村と同じ境遇を持つ為に、彼から優しくされるものの、最終的には彼の家に無断で行ったが為に殺人現場に居合わせてしまう。
「だから言ったでしょう。ここに来ちゃ駄目だって・・・」
どうやら野村に殺された様ですが、その様子は描かれていません。
殺される姿なんて観たくなかったので、自分的にはそれが救いになりました。
けど、何で家の中に戻っちゃうかなぁ。
1人で逃げれば良かったのよ。
余計な正義感出しちゃうと自分の首を絞めるだけなのにさ。。。
凄く笑顔の可愛い女優さんなんですけど、この人、何かの映画で観た事があるんだよなぁ。
何の映画だったんだろ。
評価:★★★☆

14/11/13DVD鑑賞(新作)


にほんブログ村
レンタル開始日:2014-11-05
メーカー:日活
オフィシャル・サイト(日本語)