
「ロシアの上空飛べないなら、どこ通るの?」
と出発前、よく聞かれていた。

よくこんな狭いところを。
この日は「気流を配慮して」との事で、白線のようにロシアとアメリカ大陸の狭い隙間を通り、北極海の上を飛ぶというコースだった。
昔、新婚旅行でヨーロッパに行った時は冷戦時代で、やはり当時のソ連の上を飛ぶ事ができなかった。
アラスカのアンカレッジ(一応USAの州)で給油して、乗客も短時間降りて休憩した。
窓の外は暗くて寒そうだと思ったことを覚えている。

今回自分は通路側の席で、周りは外国人ばかり。
お陰で気を遣う事もなく、意外によく眠る事ができた。
日本人がいた方が、何となく気を遣いあってしまうように思う。
びっくりしたのは、食事の寂しい事。
安い席だからご馳走は望まないけど、食の細い自分でも「え、こんだけ」と思う内容だった。
箱が二つ。
中華風の温かいおかずとご飯。
肉はなくて、野菜の中に厚揚げのかけらのようなものが混じるだけ。
小さなサラダ。
チョコレートがひとつ。
それだけ。

到着前の朝も同様。
箱は一つ。
ラタトゥイユのような煮た野菜。
くたくたのほうれん草。
たくさんのジャガイモのフライ。
おしまい。
パンやヨーグルトでも付くかと、みんな食べるのを待っていたがそれもなく、仕方なくみんな食べ始めた。
座って寝てるだけだからいいんだけど、こんな機内食は初めてで、びっくりした。
以前同じフィンエアーで、成田からヘルシンキへ飛んだ時は普通だったんだけどなぁ。

これね。2017年に乗った時の食事です。
違いといえば、今回関空からだったが、流石にそれは関係ないよね。
ヘルシンキでEUに入国。
ちょっと並んだ。
乗り換える時に、カフェで豪華なサンドイッチを購入した。
美味しかったけれど、円安をイヤというほど実感。高いわ💦

ヘルシンキ空港で「もうすぐみたい」と息子からLINE。
ブダペスト空港に着いたら「生まれた」と入っていた。
逆子が治らず帝王切開になったのは、この息子の時と同じだ。
おめでとう。
可愛くて小さい家族。

ブダペストではちょうど世界陸上をやっていて、空港もとても混んでいた。
今回のオペラセミナーには門下生が20人弱参加したのだが、なんと現地集合。
・前日にウィーンから入った人。
・ルフトハンザでフランクフルトから入った人。
・エミレーツでドバイから入った人は、乗り換えにかなり時間がかかっていた。
(自分も初めは成田からエミレーツを使うつもりだった)
・そして自分たちのように、フィンエアーでヘルシンキから入った人。
・ブリティッシュでイギリスから入った人。
・前日にウィーンに入り、人と合流して電車でブダペスト駅に入った人もあった。この人たちはブダペスト駅から空港までタクシーだったかと思う。
オペラセミナーが終わったとき、帰りもそうだった。
バラバラの日程で、後の行程の楽しみ方、滞在都市もバラバラ。
留学経験、仕事の出張などで旅慣れている人もあったが、飛行機のチケットも、ホテルもみんなネットで取ったり、変更できる時代。
全員がちゃんと集まって、ちゃんと帰っている。(まだ一部留学中の人もいるが)
すごいなー、できるんだなーと思った。

ブダペストの空港には(コンビニよりは少し大きいくらいの)小さなスーパーがあって、人を待っている間にぶらぶらした。

この国でも、夏野菜が並んでいた。
ハンガリーの通貨はフォリント。
ユーロを使わない国の一つだ。
ユーロ圏よりお値打ち感あった。
必要なものしか買わなかったけど。

冷凍食品もあった。

飲み物も。

「アサヒスーパードライ」もあった🍺
オーケストラがバスを用意してくださり、今回のセミナーの舞台、ブダペストから東へ1時間ほどの「ソルノク市」へ向かった。