日曜日の午後、同門のソプラノのコンサートに出かけた。
すごく遠くはないが、地味に近くない県内の街。
へなちょこの自分が、がんばって高速道路を運転していった。
道も空いていて、思いの外早く着いてしまい、屋根のある駐車場に置くことができた。
それにしても早過ぎるので、併設の図書館で待つことにした。
「暮しの手帖」の最新号をめくるうちに、京都の刃物店「有次(ありつぐ)」を紹介するページに目が留まった。
何十年も前に京都を旅行した時、錦小路の「有次」に寄って、人参に使う抜き型を一つ購入した。
使うのは一年に一度だけ。
お正月のお節料理の煮しめを飾るために、真っ赤な金時人参を花型に抜く時には欠かせない相棒なのだ。
一方、記事ではアルミの「段付き鍋」が紹介されていた。
中程に段があることで、吹きこぼれを防ぐのだそうだ。
しまう場所に限りがあるから、鍋を増やすのは難しいが、料理好きには魅力的な記事だった。
さて、コンサートは知人が音大の同級生と開いたもの。
息もぴったりで、仲の良さが伝わってくる。
歌い手もピアニストも同級生とのこと。
才能に加えて、努力も積み重ねてこられたのだろう。
音楽の楽しみに溢れるコンサートだった。
歌い手だけでなく、ピアニストがすごくよかった。
編曲もされるようだった。
エレクトーンを使って演奏する場面も多かったのだが、まるでフルオーケストラが伴奏しているようで迫力があった。
おしゃべりも上手くてね!
とても楽しかった。
でも、それって人間性が出るもの。
どう生きてきたかが、つい現れてくるのだとよくわかった。
さあ。自分の時はどうしよう。
彼女たちの足元にも及ばないけれど、素敵な刺激をいただいた。
夕方、ツクツクホーシが鳴くのが聞こえてきた。
初めて聞いたのは1週間ほど前だが、今日は熱心に鳴いてくれた。
暑かった夏だが、季節はやっと動いてくれるのか?
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