はしだのりひこさんが亡くなられた。
若い人は「誰それ?」って感じだろうけど、俺らフォーク世代にとっては有名な人。
中学の頃、親父に買ってもらったモーリスのフォークギター。
ねだって買ってもらったのはあれが最初で最後だな。
次男だからいつだってお下がり。服だって自転車だって新品は買ってもらったことがない。でもさ、ギターだけは欲しくてね。ねだったことないんだけど、これだけは頼み込んで買ってもらった。(イメージとしてはN.Y.の楽器店のショーウィンドーで毎日トランペットを眺めてる黒人の子)
だからギター買ってもらった時は嬉しくて嬉しくて。
毎日弾いちゃぁ、拭いて弦を緩めてケースになおす。今でもこのギターはちゃんと現役で俺の家にある。(画像は違うアコギだよ)
弾く曲といえば当時はやりのフォークソング。
フォーク全盛だったからかな、本当はアーコスティックギターっていうのが正しいんだけど、日本ではこの手のギターを全てフォークギターと呼んでいた。(ナイロン弦のはってある奴はクラシックギターね)
かぐや姫とか吉田拓郎とか井上陽水までね。オフコースや中島みゆき、その後の松山千春なんかはニューミュッジックって別物扱いだった。
フォークソングって貧乏くさいの。
四畳半とか、銭湯とか、アパートとか。破れたジーンズ、ヒッピー、金がないけど愛があるってノリね。
それですっかり勘違いしてたんだけど、今考えりゃあの頃のミュージシャンって、坊ちゃん・嬢ちゃんばっかりなんだよね。井上陽水は医者の息子だし、ユーミンは呉服屋の娘だし。小田和正もさだまさしもね。ほとんどのフォークシンガーとかミュージシャンって大学でとか大学中退だ。ほんまに金がなかったらピアノなんか弾けないし、食うのがせいいっぱいで上京もできない。
そのもう一つ前の世代は素朴で綺麗なメロディのフォークか、反戦とか泥臭いフォークの時代ね。
はしだのりひこさんのシューベルツとか、フォーククルセダーズとかは、前者の綺麗なメロディのフォークね。
「風」とか「花嫁」とかいっぱい名曲がある。やはりいいとこの子ってのは、綺麗な歌を作る。
つい先日神の雫・最終章ってワインの漫画の最新刊10巻が出た。それでいつものように遡って1巻から一気読みしたんだけど、4巻で「風」が使われてた。ワインを飲んだ時の情景をこの歌で表してた。北山修さんの綺麗な歌詞に、はしだのりひこ(端田宣彦)さんの綺麗なメロディのこの曲は、郷愁を感じさせる名曲だ。この歌のような経験は俺はしてないんだけどね。プラタナスの枯葉が舞う冬の道を歩いた記憶もないし、第一そんなブルジョワジーな素朴な感性なんて持っていないもの。
でもこの曲はボブディランの「風に吹かれて(Blowin’ in the wind)」とは対極にある名曲だと思ってる。
これを読んだばっかりだったので、今回の訃報はちょっと衝撃。なんか多いんだよなぁ、最近こんなこと。
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フォーククルセダーズでは「青年は荒野をめざす」って曲が好きだったなぁ。「イムジン河」って当時の朝鮮戦争によって南北に分断された朝鮮半島を憂う歌も歌ってるのよね。この曲を緊張した状態が続く今の韓国と北朝鮮の人が聴いたらどう思うんだろうか。
はしだのりひこさん、ご冥福をお祈りします。
また一つ昭和が終わりました。
まぁ来年は譲位で平成も終わるけどさ。
若い人は「誰それ?」って感じだろうけど、俺らフォーク世代にとっては有名な人。
中学の頃、親父に買ってもらったモーリスのフォークギター。
ねだって買ってもらったのはあれが最初で最後だな。
次男だからいつだってお下がり。服だって自転車だって新品は買ってもらったことがない。でもさ、ギターだけは欲しくてね。ねだったことないんだけど、これだけは頼み込んで買ってもらった。(イメージとしてはN.Y.の楽器店のショーウィンドーで毎日トランペットを眺めてる黒人の子)
だからギター買ってもらった時は嬉しくて嬉しくて。
毎日弾いちゃぁ、拭いて弦を緩めてケースになおす。今でもこのギターはちゃんと現役で俺の家にある。(画像は違うアコギだよ)
弾く曲といえば当時はやりのフォークソング。
フォーク全盛だったからかな、本当はアーコスティックギターっていうのが正しいんだけど、日本ではこの手のギターを全てフォークギターと呼んでいた。(ナイロン弦のはってある奴はクラシックギターね)
かぐや姫とか吉田拓郎とか井上陽水までね。オフコースや中島みゆき、その後の松山千春なんかはニューミュッジックって別物扱いだった。
フォークソングって貧乏くさいの。
四畳半とか、銭湯とか、アパートとか。破れたジーンズ、ヒッピー、金がないけど愛があるってノリね。
それですっかり勘違いしてたんだけど、今考えりゃあの頃のミュージシャンって、坊ちゃん・嬢ちゃんばっかりなんだよね。井上陽水は医者の息子だし、ユーミンは呉服屋の娘だし。小田和正もさだまさしもね。ほとんどのフォークシンガーとかミュージシャンって大学でとか大学中退だ。ほんまに金がなかったらピアノなんか弾けないし、食うのがせいいっぱいで上京もできない。
そのもう一つ前の世代は素朴で綺麗なメロディのフォークか、反戦とか泥臭いフォークの時代ね。
はしだのりひこさんのシューベルツとか、フォーククルセダーズとかは、前者の綺麗なメロディのフォークね。
「風」とか「花嫁」とかいっぱい名曲がある。やはりいいとこの子ってのは、綺麗な歌を作る。
つい先日神の雫・最終章ってワインの漫画の最新刊10巻が出た。それでいつものように遡って1巻から一気読みしたんだけど、4巻で「風」が使われてた。ワインを飲んだ時の情景をこの歌で表してた。北山修さんの綺麗な歌詞に、はしだのりひこ(端田宣彦)さんの綺麗なメロディのこの曲は、郷愁を感じさせる名曲だ。この歌のような経験は俺はしてないんだけどね。プラタナスの枯葉が舞う冬の道を歩いた記憶もないし、第一そんなブルジョワジーな素朴な感性なんて持っていないもの。
でもこの曲はボブディランの「風に吹かれて(Blowin’ in the wind)」とは対極にある名曲だと思ってる。
これを読んだばっかりだったので、今回の訃報はちょっと衝撃。なんか多いんだよなぁ、最近こんなこと。
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フォーククルセダーズでは「青年は荒野をめざす」って曲が好きだったなぁ。「イムジン河」って当時の朝鮮戦争によって南北に分断された朝鮮半島を憂う歌も歌ってるのよね。この曲を緊張した状態が続く今の韓国と北朝鮮の人が聴いたらどう思うんだろうか。
はしだのりひこさん、ご冥福をお祈りします。
また一つ昭和が終わりました。
まぁ来年は譲位で平成も終わるけどさ。