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ネメシス 第一話と脚本家か演出変えた?

2021-04-19 22:45:44 | MUSIC/TV/MOVIE

ありゃまぁビックリ。

ネメシスの第2話、めっちゃ面白かったのだよ。

第1話ではガッカリ感が半端なかったのだが、第2話は一転「こりゃ面白いぞ」と。

なんでだ。

演出家が変わったのか?脚本家が違うのか?

第1話と第2話に一貫性がないのだよ。まだ2話目なのにこんなんで大丈夫か?

 

ベテラン探偵・江口洋介から事務所を引き継いだポンコツ探偵(自称:天才探偵)・櫻井翔と、その助手・広瀬すず。事務所名をネメシスと改名し、凸凹コンビが難事件を解決していく。

このドラマを簡単に説明するとこんな感じだ。実際そう番宣されていた。

いつものことだがこの先はネタバレを多大に含むので、まだ観てない人や録画してまとめて観ようと思ってる人はこの先は読まないように。

 

ベテラン探偵の江口洋介は櫻井翔と共に20年前に事件に遭遇している。江口洋介の親友仲村トオルは娘・広瀬すずとインドで暮らしてたが、帰国後江口や櫻井と墓参り中に突然姿を消した。

江口洋介は仲村トオルの事件を探ることに時間をかけるため、探偵事務所を「ネメシス」と改名して櫻井翔に託す。広瀬すずは現在探偵見習い(アシスタント修行中)で櫻井翔の助手だが、実は天才的推理力と抜群の運動神経と推理力・洞察力を持つ。

ということをバックテーマにして、堅苦しいサスペンスものではなく、気楽に見れるコミカルな要素を入れたドラマに仕上げようという製作陣の意図は第1話を見てわかった。

そして回を重ねるごとに20年前の事件と3人の関係とか、事故の際に車に同乗してた真木よう子が何者とか、なぜ仲村トオルはインドで広瀬すずと暮らしてたのかとか、日本帰国後に失踪した理由とか、いろんな謎を毎回の依頼・事件に絡めつつ、伏線を回収しながら解き明かされていくように進んで行くのだなと。

 

連続ドラマの第1話目は登場人物の説明(キャラ設定)を交え、ドラマ全体のテーマとかを盛り込まなきゃいけないから、どうしても煩雑で詰め込み過ぎになったりする。それは仕方がない。

最近のドラマの悪いクセだ。

バカでもわかるようにしたいのか、いちいち描写しないと伝わらない(理解してもらえない)と思ってるのかわからんが描き過ぎ。分かりやすくするために説明台詞多すぎ。従って盛り込みすぎ&詰め込みすぎ=くどくなる。視聴者は自分で推測したり推理したり、この先の展開を予想したりしたいのだよ。

しかし、第2話でいきなりそのキャラ設定や、パターンを使わないとか変えるってのはどうなの?

 

第1話のメインストーリー。いやこっちがサイドストーリーか。

記念すべき新事務所の第一号依頼者として、大富豪・伊武雅刀の専属医師の大島優子が事務所に訪ねてくる。大島優子と江口洋介といえば「7人の秘書」のデジャヴ感。

それはさておき、伊武雅刀に脅迫状が届いてて、それは6人の愛人への遺産相続遺言状が絡んでるのでは?って依頼。

 

この第1話で櫻井翔は大島優子の車で伊武雅刀の豪邸に向かう。同行しようとした広瀬すずに江口洋介は「お前は見習い中」「お留守番だ」と。それでも広瀬すずは窓から縄梯子で抜け出し、勝手に車に潜り込んだ。

第2話でも、当然この流れで行くと思うじゃない。「お前はお留守番だ。見習い中だ。」と釘を刺され、ふて腐れるけど抜け出して付いてくる広瀬すずってパターン。なのに、第2話では依頼者の住む孤児院に向かう櫻井翔と江口洋介の車に、当たり前のように最初から広瀬すずが乗っている。第1話の「お留守番。見習い中。」はどこへ行った?

 

第2話の依頼を簡単に説明すると、第1話の富豪殺人事件解決で一択有名になったメネシスに依頼が殺到。そんな中、女子中学生が「お兄ちゃんを探して」と依頼をしにくるって話。

第1話では依頼者の大島優子が訪ねて来た際、広瀬すずが緑色のパンに赤いハサミが飛び出した「ザリガニパクチーバーガー」という得体の知れないハンバーガーを食べている。別のシーンでは毒々しい色のタピオカドリンクを美味しそうに飲んでいる。インド育ちの変な味覚を演出したいのか?

しかし第2話では全くその気配なし。

その代わりにインドなんちゃらポーズ。第2話から登場した道具屋・上田竜也に「面白いことしてくれたら」と言われインドのサル、インドのベンガルトラ、インドのイグアナ、インドのカマキリ・・・次々とモノマネをする。

そして第2話ラストではジャッキーチェンばりにカラリパヤットを決め悪人(黒幕/真犯人)をやっつける。

インドで育ったってキャラ設定。これから次々といろんなのが出てくるのか。広瀬すずが可愛いからまぁいいけどさ。

 

第1話であっさり伊武雅刀は殺され、ダイイングメッセージがあったりするが、この謎解きの部分がめっちゃチャチくてがっかりしたのだよ。

探偵物の醍醐味はこの謎解きの痛快さにあるんじゃないの?

左利きで浴槽が邪魔でとか、ダイイングメッセージを愛人たちが次々と書き足してったとか、挙句には背が届かないから水のケースを持ってきたとか。櫻井翔は犯人も事件の全貌も謎も全くわかってなくて、代わりに広瀬すずが謎解きをする。それはいい。櫻井翔のポンコツを補う実は有能な広瀬すずって設定だろうからな。

が、紙に書いて櫻井翔に教えるってのはどうなのよ。

そう、名探偵コナン君パターンね。

スケッチブックにサインペンで次々と書くって・・・、TV局のADじゃあるまいし。

じゃぁ第2話でもこのパターンは継承されてるかと思いきや、イヤモニに変わってた。

第1話の事件解決で報酬たんまりいただけたからハイテクになったのか。いや、それよりも第1話と第2話の間に広瀬すずの推理力は認められたのか。だから当然のように最初から車に乗って同行してたのか。もう第1話の回収か。

 

パターン設定やキャラ設定はどうなったんだということばかり気になってしまい、第2話の兄妹のいる孤児院(今は養護施設っていうのね)が20年前の事件に関連あるみたいだとか、行方不明の兄はラッパーに憧れクラブに出入りしてるが、そこはオレオレ詐欺集団も絡んでるみたいだとか、全然入ってこないぞ。

行方不明のお兄ちゃん役は窪塚洋介の息子・愛流で、海外留学を夢みてる妹のためにお金を貯めようして、焦ってオレオレ詐欺の受け子までしてしまった。

その彼が下手くそなラップを披露しようが、そもそも17歳では(条例で)クラブには出入りできないやろとか、河川敷でお菓子のブリキ缶にお金貯めてても取られるぞとか、そこに1週間の行方不明なのに万札が何枚入ってあんねんとか。細かいこと言いだしたらきりがない。

ドラマなんだからな・・・。

でも、例えば道具屋の上田竜也に作ってもらった追跡シール(GPS/アプリ連動)。

このシールの台紙ごと櫻井翔が持っていたから、バイクで逃げる奴(後で殺される奴)に彼が蹴飛ばされた際に靴に貼れたのはわかる。が、広瀬すずは逃げる窪塚愛流の靴にどうやってこのシールを貼った?どこに持っていた?

とか、結構アラ多いのよね。

この辺りも脚本家か演出が変わってるのか?って思わせるとこなんだよ、第1話ではそんなアラはあまり気づかなかったからな。

 

事件現場に登場する刑事・勝地涼と中村蒼はサングラスにブランドスーツ。明らかに名作「あぶない刑事」のタカとユージを気取らせてる。(車がレパードかどうかは不明)これは同作に出演していた仲村トオル(多分ドラマ初出演作だ)へのオマージュか?

富田望生が「薫(カオル)」と呼ばれてるってことは彼女が浅野温子のポジションか?それにしては出番(見せ場/セリフ)が少ないな。無駄使いだな。

第1話で「横浜は探偵が多すぎる」とカッコいいセリフを往年のあぶ刑事のように決めたり、第2話では「開けて欲しけりゃ令状持ってこい」って今時の口上をタれる黒幕の金庫をいきなり銃で撃つとか、この辺りは一話でも二話でもぶれていない。

コンプライアンス全盛の今、これからもどんどんエスカレートしてやってほしいくらいだが、今回のドラマを見てる層(今の若い子)はわかるのか?あぶない刑事ネタ。

40-50代の視聴者層狙いか?それとも20年前の事件が絡んでるということを暗に匂わせてるのか?

 

大島優子が車のハンドル握ったらスピード狂になるという設定は第2話にも登場し健在。準レギュラーか?

次の第三話のゲストは橋本環奈。ますます一体どの視聴者層を狙ってるんだか不明だが、堅苦しいサスペンスものではなく、気楽に見れるコミカルな要素を入れたドラマにしたいのはわかる。

それはわかるのだが、せめてキャラや設定には一貫性を持ってくれ。

第二話は面白かったので、このスピード感とノリでこの先行って欲しいところだ。

 

櫻井翔は北川景子の執事だった時は見事な推理を披露してたのになぁ・・・。

 



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