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「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う」のレビュー続編。
今回もネタバレ満載なので、録画してまとめてみようと思ってる人や、オンデマンドとかで見ようと思ってる人はここから先は読んではいけませんよ。
前回第五話まで書いたので、第六話から。
門田先生殺しの容疑者になってる横浜流星は、Mr.コンプライアンス佐藤二朗からも「君との仲はこれまでだ/連絡はしないでくれ」と関係を非情に切られる。悪い政治家が今まで悪事をさせてたやつが下手を打った時に言う常套句ね。
TV記者の要潤にはすでに飼育員であることがバレているが、それでも横浜流星に協力してくれて調査&情報流してくれる。
流星は被害者遺族の会の怪しい二人に会いに、墓参りの場所に行き確かめる。流星と戦った時のかかと落としのダメージが腕にないことから、彼らは偽パンダではないと確信する。そしてそこにまたもや警察が。その場から逃げる流星。でも警察が捕まえたのは被害者の会の二人。
要潤からの新たな情報では、警察は二人を犯人に仕立て上げ事件の幕引きをするみたいだと。
清野菜名は喫茶店に訪ねてきた流星の彼女・白石聖に、まるで犯人へのインタビューのごとく流星との仲を追及される。コアラ男が撮った写真を突きつけられ、流星と会ってたこと、親密なことを責め立てられる。そして言いたいだけ言って去っていく。グランメゾン東京で、玉森裕太の彼女役だった朝倉あきのように怖い。
白石望に言われたからか、横浜流星に「もう会えません」と言う清野菜名。失恋しても明るく振舞おうとする清野菜名に椿鬼奴は秘伝のデミグラスソースの作り方を教え、升毅はこれからも囲碁をバシバシ指導すると言う。升毅は殺された門田先生に「アナンタも同罪じゃないんですか」と意味深なこと言われてたし、血らしきものが付いた手を流し台で洗ってたよね。関係ないが升毅が喫茶店のカウンターの中に入ると、ひかり法律事務所のCMを思い出してまうのは俺だけか。
喫茶店閉店後、清野菜名を残して先に帰る二人。そこへ横浜流星登場。
流星に再度「もう会えないです」と伝える清野菜名。「サヨナラ」という横浜流星。しかし、その言葉と裏腹にコーヒーにミルクをとろ〜〜っと入れて、ミスパンダへ覚醒。パンケーキシロップだけじゃないんかい。もちろんBGMはいつもの「アマナマ〜ナマ〜」だ。恋愛バージョンに行くのかと思いきや覚醒させるなんざぁ、横浜流星、なかなかの悪である。
その横浜流星は喫茶店に行く前に佐藤二朗に面会してて、その際土下座して何かを懇願してた。
「本物のミスパンダの中継だよ〜」とネット配信が始まる。そこには椅子に縛られゴリラの面を被らされた人が。ミスパンダ曰く「法務大臣だよ〜」。
中継を見守る警視庁捜査一課課長・高橋ジョージ。だけど動かない。「ゴリラが本当に法務大臣と確認するまでは」と。
「ここがどこかわかるよね〜」とメッセージを送るミスパンダ。そう、あの偽パンダの映像の場所だ。高橋ジョージは誰かになんか指示する。中継は一時中断する。
現場にハブとマングースの高橋努と江口のりこが登場。あっけなくトラップに捕まる。拳銃を持ってる奴を麻袋くらいで拘束するのは厄介だと思うが、とにかく簡単に捕まる。
ネット中継は再び始まり、ゴリラマスクの横に椅子に縛られた二人も座ってる。ゴリラマスクを外すとやはり法務大臣・佐藤二朗。高橋ジョージは部下に場所を言い、現場に急行させる。
「さて、クイズです」と事件の真相にまつわる問題を出す。面倒臭そうに答える江口のりこがいい味出してる。で、今回の事件の真相がはっきりしたところで警官隊が突入。
さて、だらだらと六話のあらすじを書いたが、謎はここから。
7年前の爆破事件の容疑者が冤罪だったことや、今回の偽パンダが容疑者口封じのためのものだったとかは明白になったが、本筋の謎は何も解決してないどころか、さらにまたもや増えていく。
警官隊が突入してきた時「じゃぁね」って去ろうとしたミスパンダに佐藤二朗は「久しぶりだな」と言う。「初めましてだけど」と清野菜名は訝しく返答する。
そういや佐藤二朗は以前も「よりによってまたパンダか」と言っていた。初代ミス(ミスター)パンダがいたのか?
その初代パンダは山口紗弥加か?田中圭か?それとも升毅?意外なところで椿鬼奴か?
ミスパンダを追いかけようとする警官隊に「それよりこっちの容疑者の確保が先だ」と二人を逃がそうと協力するかと思えば、その後警視庁捜査一課課長の高橋ジョージに会いに行き、捏造事件の資料をネタに恫喝する。しかし「以前の事件が明るみになればあなたも・・・」と高橋ジョージに言われ「そだね」って。佐藤二朗、第六話目にしてもまだいいやつか悪いやつかわからん。
引き出しの中から警察手帳を出してきて、挟んであった田中圭とその子供の写真を見ながら「ますます君に似てきたよ」と言ってた。以前から知ってるってことだな。じゃぁ、横浜流星を飼育員にしたのは何故?初代飼育員が田中圭か?
そして第6話ラストで、ミスパンダは火を見て怯え、そのままリコが覚醒。なんでここにいるのかなんでこんな格好をしてるのか戸惑ってるところで終わり。
第四話〜六話で山荘での火事で生き残ったのはリコだったことが判明。そして母・山口紗弥加に溺愛されてたのはレンだから、リコはレンになることを決意。そして門田先生(山崎樹範)に願い出て人格を入れ替えてもらってたことが明らかになっていた。(門田はこれを論文に書いていた)
でもさ、母が愛したのは天才囲碁少女と呼ばれたレンだよね。じゃぁリコがレンの人格になったとはいえ囲碁まで強くなるの?さらにどう見ても人格を入れ替える前のリコは、母や秋元才加が言うような不良少女には見えないよ。でも、ミスパンダの身体能力はリコのものだよね。流星の催眠によってリコが覚醒してたのなら第六話ラストで出てきたリコはまた別のリコか?よくわからん。
第七話でいきなり急展開。
精神科医の門田を殺したのは母の山口紗弥加だった。山荘の火事で生き残ったのはレンではなくリコだった事実を知った山口紗弥加は、門田に会いに行き、そこで彼がその経緯などを学会に発表してることを知り激昂する。そして殺してしまう。
今回ミスパンダ達が罠にはめたのはその母・山口紗弥加。門田の部屋はパソコンなどが徹底的に壊されてたが、ネット中継の画面ではいかにもデータが残っていたかのようにしておびき出した。
って、精神患って入院してる山口紗弥加がネット中継見るのか?データ消去などをパソコンやモニターハードディスクを破壊するような奴が、ネット配信の画面見ただけで、「あのデータがまだ・・・」などと思うのか?
現在はリコであるミスパンダ・清野菜名はそれでも母・山口紗弥加に「レンではなくリコ」とカミングアウトするが母はリコを認めない。それどころか山荘に日をつけてリコを殺そうとしたのは私だとカミングアウト。
リコは助けに来てくれたレンを見捨てて逃げてしまったことの罪悪感もあってレンになる決意をしたが、やっぱり母に愛されない子供って辛い。
山口紗弥加は自首したみたいだ。
そして7話ラストでは、要潤の手によって「コアラ男は田中圭だった」とTVで放送されてしまう。それを見た横浜流星は泣く、わめく、大事にしてたパンダも放り投げる。
謎はなんとなく解明されつつあるが、まだまだ残ってる。
最大の謎はコアラ男。
娘・白石聖の誘拐事件は、佐藤二朗の世間の同情票と注目を集める為の自作自演だったのか?
横浜流星の父・田中圭は本当にコアラ男だったのか。うがった見方をすれば、本当のコアラ男をおびき出すために要潤=TVを使ってあぶり出すための手段とも取れる。
それなら横浜流星と清野菜名があってる時に盗み撮りしてた現在のコアラ男は誰なんだ。
俺は佐藤二朗の長男の一郎が怪しいと思ってる。ほとんどモブキャラのようだが、実はってことはあり得る。佐藤二朗の秘書兼運転手もやってるがいつも軽く扱われ、相手にされてない。横浜流星を胡散臭く思ってるし、妹の白石聖を溺愛してる。条件は揃ってる。
それと佐藤二朗の妻=白石聖の母にあたる人間は出てきてない。田中圭の妻=横浜流星の母も出てきていない。山口紗弥加の夫=清野菜名の父も出てきていない。
まさか田中圭の奥さんは山口紗弥加で、佐藤二朗の元嫁とか愛人だったとかいうオチじゃないだろうな。
それなら横浜流星と清野菜名は兄妹だ。でもそれなら娘の白石聖と付き合ってることを許すのもどうなんだ?
他にもいろいろあるけど、こうなったら最終回まで見るしかない。
いや、見なくてはならない。
頼むから中途半端に終わらせて「続きはWEBで」とかにしないでくれよ。テレビドラマだけで完結してくれよ。
あと、清野菜名は今回一人4役をしている。正確には人格だけの4役だが、川田レン、川田リコ、ミスパンダ、覚醒してしまったリコ版ミスパンダ。すごいなぁ。
彼女は倉本聰さんの「やすらぎの郷」で石坂浩二演じる脚本家の昔の恋人と、若き脚本家の卵の二役、「やすらぎの刻〜道」の昭和編で幼女でやってきて後に根来公平(風間俊介)と結婚する根来しの、平成編でいとこの堺しのぶの二役を演じている。
ちなみにこのドラマは前作「やすらぎの郷」が野際陽子さんや津川雅彦さんの遺作。今回の「やすらぎの刻」が八千草薫さん、梅宮辰夫さん、中村龍史さんなどの遺作である。
清野菜名は八千草薫さんがお亡くなりになられた後、遺言で愛用の着物をいただいた。八千草さん清野菜名に期待してたんだろうな。頑張れ!清野菜名。
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