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「白のパンダは パンダじゃなくてしろく〜ま」
PUFFYのアジアの純真を嘉門達夫が替え歌メドレーで歌ったせいで、パンダを見ると「クマやん」と思ってしまう。目の周りに黒い模様があってそれが垂れてるように見えるから「可愛い〜」なんて言われてるが、所詮クマだ。山で出会ったら逃げるに限る(日本の山に野生パンダはいないけど)。
さて、いきなり本題からずれてしまったが、今回は「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う」。
例によってネタバレ満載なので、録画してまとめてみようと思ってる人や、数回見逃してODVとかで見ようと思ってる人はここから先は読んではいけません。なお「見てたけどイマイチ伏線が多すぎて脱落してしまった」という人は読むと「あぁそうだったのね」と思ってもらえるかもしれない。というオレも「謎多すぎ!」と「これ、最終回までにまとめれるの?」と思いながら毎回見てるのだ。
番宣が始まった時、「ミスパンダと飼育員のバディが、Mr.ノーコンプライアンスの依頼を受けて、グレーな奴らに白黒つける!」ってな感じだったので期待した。面白そうだ。
しかもミスパンダは清野菜名、飼育員は横浜流星というどちらもアクションができる若手俳優。さらにMr.ノーコンプライアンスを怪優佐藤二朗が演じるとなれば、これは見なくっちゃと。
第1話目の出だしは良かったのよ。
なんか悪いことした政治家(はっきりわからなかったが川崎麻世のような気がする)のアジトのようなところにミスパンダ(清野菜名)が乗り込んできて、ネット中継しながらアクション!グレー(法の目をかいくぐってる)な政治家に白黒つけるよとばかりに暴れまくり真実(不正)を白日の元に曝す。
清野菜名といえばアクションと言ってもいいくらい身体能力が高い。メディアが彼女のプロフィールを説明する欄では、すぐ【TOKYO TRIBE】とか【東京無国籍少女】とか書かれてるが、俺は【ウロロボス】でのアクションを推したい。最終回の一つ前の回で、生田斗真を相手にいきなり始まる格闘シーンは圧巻だったぞ。是非見てくれ。
そして、Mr.ノーコンプライアンス(佐藤二朗)から次の指令が飼育員(横浜流星)に伝えられる。芸能事務所の社長(和田正人)のグレー。これを白黒つける。
ね、ここまでなら普通のアクション娯楽ドラマだ。法で裁けないグレーな奴らを、ギッコンバッタンやっつけてくれる清野菜名を見てスカッと爽やか。「さぁ明日も仕事だ(学校だ)」となるだろう。
しかし、このドラマはこの第1話の時点で既に難解で意味深な伏線が出まくるのだ。はっきり言って「詰め込みすぎやん」って思ったくらいだ。
ミスパンダ(清野菜名)は川田レンという女の子で、子供の頃には天才囲碁少女ともてはやされてた。今は囲碁の師匠である升毅の喫茶店GOBANでバイトしてる。ネガティブな性格と思考が邪魔して囲碁大会でもいまいち勝てない。精神科医・門田(山崎樹範)のカウンセリングを受けてる。
飼育員の森島直樹(横浜流星)は大学で精神医学を学んでて、山崎樹範のゼミの生徒。「メンタリストN」という名前でTVに出てたりする。警察官だった父親・田中圭は亡くなっている。
横浜流星に仕事を依頼するMr.ノーコンプライアンス(佐藤二朗)は、過去に娘(白石聖)がコアラのマスクをかぶった男(コアラ男)に誘拐され、マスコミの前で「娘を返してくれ〜」と土下座して懇願したことがある。1話のラストで法務大臣であることが明かされる。
これだけでも設定が盛りだくさんに結構あるのだが、甘い。まだまだ出てくるのだ。
レン(清野菜名)の母である川田麻衣子(山口紗弥加)は精神を病んでて入院してる。
病室に置いてある写真には山口と一緒に両脇に娘らしき子供が写っている。
その写真はレンの部屋にあるのと同じだが、塗りつぶされてる子が逆になってる。
檻に入れられた子が泣き叫ぶ映像が差し込まれる。
二人の女の子が小屋の中で炎に包まれてる映像が差し込まれる。
横浜流星の父(田中圭)は事件を追っている最中に行方不明になり、数年後白骨遺体で見つかる。
横浜流星の部屋にあるパンダのぬいぐるみは、田中圭が亡くなる前にくれたもの。その中にはコアラ男の誘拐事件を録画したUSBメモリが入ってた。
コアラ男に誘拐された佐藤二朗の娘・白石聖は現在、横浜流星の彼女だ。
白石聖はテレビ記者で、ミスパンダに興味津々の横尾要の部下。
さらに自称天才囲碁少女・楓(吉田美月喜)が喫茶店に現れ、清野菜名に囲碁勝負を挑む。
楓はミスパンダに憧れてるらしく、屋台で売ってるようなパンダのお面をつけた変な中学生。
とまぁこんな感じ。
「もっと横浜流星にもアクションさせようよ〜」とか、「ネガティブな囲碁女がどうやったらミスパンダに覚醒するの?」とか、「なぜパンダコスチュームに変身するの?」とかが加わって、この先一体どうなることやらって感じだった。
向井理「10の秘密」、竹内涼真「テセウスの船」、天海祐希「トップナイフ」、沢村一樹「絶対零度」。今クールではやたらと謎が多かったり、やたらと登場人物それぞれの過去が絡んだりするドラマが多い。その中でもこの「シロクロ」は特に多い。
さらに第二話以降、謎が解決するどころかどんどん増えていく。
第二話では元文科省事務次官の渡辺裕之による、大学入試の不正を暴く回。アクションシーンはいいのだが、伏線がさらに描かれ広がっていく。
横浜流星がパンケーキにシロップをかけるのを見ることによって清野菜名は川田レンからミスパンダに覚醒する。
レンは囲碁を打つ時も左利きなのだが、ミスパンダは笹を右手で持っている。
どうやら火事で死んだのはレンの双子の姉・川田リコみたいだ。
母親の山口紗弥加はレンを溺愛し、リコは檻に入れてネグレクトしてたみたいだ。
第三話はスピードクライミングのオリンピック日本代表候補(秋元才加)が、練習中に怪我をする。誰かが故意にワイヤーに切れるように細工したみたいだ。レン(清野菜名)と秋元才加は中学時代の同級生。秋元はレンの姉の川田リコとは仲よかったが、レンのことはあまり覚えてない。リコは不良だったとか、おてんばだったとか語る。
リクエストが多かったのか、第二話第三話と横浜流星のキレッキレのアクションがかなり導入された。(肉体美も)
しかし、謎はどんどん深まっていくばかり。何一つ謎が解明されないうちに伏線が広げられていく。大丈夫か。
第四話ではもうファンサービスとしか思えないくらいの横浜流星ショー。
楓(吉田美月喜)の通う中学校(進学校)で、いじめ事件を告発する事件が発生。先生はもみ消しを図ってる。「ミスパンダに真相暴いてくれ」と級友をプール上の椅子に縛り付け、「もし暴いてくれないなら殺す」とねと中継。駄々っこちゃんか。
横浜流星はMr.ノーコンプライアンス佐藤二朗に「どうしましょう」とお伺いをたてるが、「こんなことでミスパンダを出すわけにはいかない」と断られる。そりゃそうだろう、今後あらゆる奴らが「ミスパンダに真相を暴いてほしい」って模倣してへんな事件起こすだろうしね。
仕方がないから横浜流星はパンダのぬいぐるみを通じて、ミスパンダのふりして犯人の学生と交渉する。大学構内を警備員からヒラリヒラリと逃げながら。まるで漫画。いや、漫画が原作らしいんだけどね。横浜流星ファンが泣いて喜ぶくらい、クールにコミカルに。階段を縦横無尽に駆け巡り、棚や壁に登ったり乗り越えたり、ドアに隠れたり警備員の追跡をかわす。そして圧巻の体術、パルクールってやつですか?見事な動きだ。
おっといけない、余談が長くなりすぎたが、この事件は別に本筋(謎)には全く関係ない。「私に何でも相談して」と熱血・親切ツラした臨時教職員によって生徒は嵌められただけというオチ。
この第四話で重要なのは、横浜流星と清野菜名が喫茶店で喋ってるところや、図書館で会話してるところにコアラのぬいぐるみが置かれてて、録画されてたこと。
そして喫茶店マスターの升毅や奥さんの椿鬼奴が、レン(清野菜名)のお母さん(山口紗弥加)と知り合いだったこと。何か秘密を知ってるみたいだ。
鉄の柵でできた門を超えて逃げる時にミスパンダに異変が。どうも昔の檻に閉じ込められてた虐待の記憶がフラッシュバックするみたいだ。可愛がられてたのはレン。虐待されてたのはリコ。ミスパンダはレンのはず。逃げる二人を要潤が見つけるがフツァリはそのまま闇に・・・。
翌日、横浜流星はレンの担当精神科医・門田(山崎樹範)を問い詰める。記憶の入れ替えとやらを川田レンにしたのではと。
また増えたよ謎が。
ラストでTV記者の要潤に横浜流星は「飼育員さん」と呼ばれる。
第五話ではミスパンダと飼育員の偽物が出てくる。7年前のショッピングモール爆破事件の犯人を、護送車から偽パンダらが強奪。そして倉庫でナイフを突きつけ拷問するのをネット中継。
この偽パンダ調査にも佐藤二朗は乗り気ではない。横浜流星に「コアラ事件に似てませんか?」と言われさらに不機嫌になる。
さらにハブとマングースというしつこそうな二人の刑事(江口のりこ/高橋努)が現れる。
被害者の会の二人も空手の有段者らしく怪しい。伏線の回収どころか怪しい奴がまた増えたよ。
精神科医の門田はレン・清野菜名に「横浜流星とはもう会わないほうがいい」と言われるが断る。しつこく喫茶店の裏口までやってきて再度説得する門田。「だが 断る」と岸田露伴(JoJo)のように断る清野菜名。
飼育員・横浜流星は、Mr.コンプライアンス・佐藤二朗の苦言を無視して偽パンダのアジトを突き止める。ミスパンダ(本物=清野菜名)と現場に行き、偽ミスパンダらと格闘。いやぁ、かっこいいよ。横浜流星の空手が見れるよ。後ろ回し蹴りからかかと落としまで、かっこいいよ。
清野菜名も圧勝。飛んできたナイフを空中で受け止めるよ。漫画だよ。そのナイフには血がべっとり。逃げる偽物たち。そこには首を切られた爆破事件容疑者の無残な姿が。そこに踏み込んでくる警察。タイミング良すぎる。どうやら嵌められたらしい。しかもネット中継されてしまってる。
警察官(っていうかSATみたいな特殊部隊)と格闘しながら逃げる二人。アクションシーンは楽しいね。でも、またもミスパンダは肝心な時に火を見てフラッシュバック。
そうこうしてる間に精神科医の門田は学会に提出するレポートを仕上げる。人格の入れ替えを双子で行った論文。だが五話のラストで門田は部屋で殺され死んでしまう。升毅は血の付いた手を洗ってる。
もう、これ本当に最後まとめれるの?ONE PIECEのごとく次から次へと広げるのはいいが、NHKの大河ドラマや朝ドラじゃないんだ。相棒とか科捜研の女みたいにseason何とか続けるのなら別だがね。最終回後味悪く終わって「続きはWEBで」だったら怒るで。
長くなりすぎるので、次回に続く。
書いてるだけで謎や伏線はいっぱい出てくるが、そのほとんどは全然回収されてない。
これ、本当にまとめられるのか?
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