お疲れ様。
斉藤和義が「その人の疲れに ‘お’をつけて ‘様’までつけて 」と歌ってるこの言葉。
仕事場で挨拶代わりに使われたり、メールやLINEの冒頭で、1日に何度も口にしたり目にするこの言葉。この言葉が今、騒がれてる。
山田優(小栗旬の奥様ね)が、「天皇皇后両陛下お疲れ様でした」とインスタに投稿した。これに対しネット民が「違和感感じる」「皇室をなんだと思ってる」と大批判。暇なのか何かの正義感にかられてるのか知らないが、いちいち文句が言いたくて仕方がないのだろうね。
朝でも昼でも夜中でも「おはようございます」と挨拶してる芸能人に何を言ってるんだろう。もし文句を言うなら「夜中に『おはようございます』は
使い方が間違ってる」と言うべきだろう。それこそ「大きなお世話」だがな。
「お疲れ様の使い方が間違ってる」とか「お疲れ様は自分より目下の者へいう言葉だ」とか。この人たちは常々かなり綺麗な日本語を喋り、言葉の使い方などは間違えない、礼儀作法を徹底的に仕込まれたいいとこの子なんだろうか。文句を書き込んでる人たちは「天皇の諡号と追号の違いを教えて」と聞いたら即答してくれるような人なんだろうか。
さて、そんな「お疲れ様」を天皇陛下が譲位された時に使うのは正しいのか、間違ってるのか。
俺は知らん。
知らんが、目の前にもし譲位の儀を終えられた両陛下がおられたとして、この言葉をかけられるかどうかと考えたら、答えはNOだ。恐れ多くて俺はお声さえかけられんだろうから。ましてやこんな労いのような言葉はよう出さん。相手はそんなレベルの人ではないからだ。
かといってこの「お疲れ様」という言葉は「目上」が「目下」に労をねぎらう言葉っていうのも違和感がある。例えば仕事場で、俺が「じゃぁ先上がるわ」って言った時に部下に「お疲れ様です」って言われても気にもならんもん。
世間では謎ルールが浸透してる。以前も「会社の飲み会では、とっくりの注ぎ口は上側にして注ぐのがルール」などという聞いたこともないルールがネットを席巻してた。こんなものは「瓶ビールで上司のグラスに注ぐ時はラベルを上側にする」とか、返杯は「飲み干してから」とか「グラスは両手で持ち片手は底に添える」ってのと同じくらいの謎ルールだ。またこれをわざわざ胡散臭いマナー教室の先生が、マナー本に記載したりするからますます真実がわからなくなる。こんな眉唾マナー本には「ラーメンを食べる時は片手でレンゲを持ち、その中に麺を一度入れ音を立てずにすする」なんて書いてあるのもある(本当だぞ)。
こんな謎ルールはともかく、「旅館や料亭では靴を脱いでもひっくり返さずそのまま上がる」とかのように、本当のルールやマナーは知ってて損はない。人がやった違和感ある行動を批判したりするのは、そんなルールやマナーを完璧にこなせる人だけだと思うのだがね。人のインスタに暴言や不快な言葉を平気で入れる人が、そんなマナーができる人とは思えない。俺のこんなブログでさえ、明らかに年下のくせに「お前」って書き込んできたり、見も知らない他人のくせにアッコン雑言入れてきたりする人がいる。「頭の悪いやつだなぁ」とか「育ちの悪人なんだな」とか思うだけだけどね。何で優位に立ちたがるんだろうね。これも平等教育、みんなそれぞれ個性だよっていう平成教育のせいかね。
さて、この「お疲れ様」の使い方。古い辞書を見たら「基本的に目上が目下にかける労いの言葉」って書いてあるが、改訂版は「目上にも使う」って書いてある。ってことは慣用により変わったってことだね。
日本語は本来の意味や成り立ちから、こういった慣用によって意味や使い方が変わった言葉が結構ある。「貴様」「台所」「御手洗」なんて元の意味や使い方とは違う言葉は多々ある。食事の前に言う「いただきます」も、本来は命をいただくことだが「(作物や料理を)作ってくれた人への感謝」って勘違いされてる人が多い。(俺の母親だ)
ましてや耳で聞き口で伝えられるのが言葉。相撲の時行事が言う「ハッケヨウイ ノコッタ」も「発気揚々 残った」だし、戦いの前に叫んでる「エイエイ オー!」も「良いか良いか 応」だ。知ってる人は少ない。が、知っててもそんなに役に立たん。「大根役者」「二枚目」「奈落」ってのが歌舞伎が語源とか知ってる方がよっぽど役に立つ。
クラリネットが壊れて「パッッキャラマオ」とか、今日は楽しい祭りだ「どんどんヒャララ」と同じく、「シュワキマセリ」って掛け声だと思ってた俺。ツレノ教会での結婚式でこれが賛美歌で「主は来ませり」って言葉だと知ってビックリした。そのとき大笑いした俺のツレは、巨人の星の「思いこんだら」を「重いコンダラ」だと思ってたのだが。
ましてや敬語、尊敬語、謙譲語、使う相手、使う場所、全部知ってる人は国語学者とかくらいじゃないか?でもそんな人だって手紙の書き方とか、しきたりとかだと怪しかったりするだろうし、ましてや会社や学校にある謎ルール、謎言葉なんてわからないだろう。例えばよく使われる「給料天引き」。前借りした時とか保険料とかを給料から引かれちゃうやつね。あれって辞書に載ってない言葉だ。(今は載ってるのかも) 「直行直帰」「昼一・朝一」「早弁」・・・。
「テンションが上がるとか下がる」とか「仕事が押してる」とかもね。
名詞に勝手に動詞をつけた言葉も多い。「流行」「食事」、本来それだけでその意味を持つ言葉に動詞を付け、「流行る」「食事する」ってのも本来は変だし、ましてや「ランチする」とか外来語でも平気で合体だ。ちなみに「サボる」はフランス語のsabotageに日本語動詞の「る」をつけた言葉だ。もちろんこれも知ってても何の役にも立たん。そんな俺もAKB48の指原ラストシングルにも使われてる「ジワる」の由来や使い方はよく知らん。「マジ卍」謎の言葉だ。
新しい言葉が毎年生み出され、古い言葉がどんどんすたれていく。若い子の言葉は年寄りにはわからないし、年配の言葉は若い世代には通じない。時代とともに使い方が変わってたりする言葉も多々ある。
「使い方間違ってる」のかどうかは相手がどう解釈するかにかかってる。正しくても通じない人に使ったら(不快に感じられたら)、それは使い方が間違ってるってことだ。いくらその人が無知とか勘違いしててもだ。
何が正しくて、何が間違ってるのか。それを考えてるだけで疲れるよ。
それこそ「お疲れ様でした」だ。
斉藤和義が「その人の疲れに ‘お’をつけて ‘様’までつけて 」と歌ってるこの言葉。
仕事場で挨拶代わりに使われたり、メールやLINEの冒頭で、1日に何度も口にしたり目にするこの言葉。この言葉が今、騒がれてる。
山田優(小栗旬の奥様ね)が、「天皇皇后両陛下お疲れ様でした」とインスタに投稿した。これに対しネット民が「違和感感じる」「皇室をなんだと思ってる」と大批判。暇なのか何かの正義感にかられてるのか知らないが、いちいち文句が言いたくて仕方がないのだろうね。
朝でも昼でも夜中でも「おはようございます」と挨拶してる芸能人に何を言ってるんだろう。もし文句を言うなら「夜中に『おはようございます』は
使い方が間違ってる」と言うべきだろう。それこそ「大きなお世話」だがな。
「お疲れ様の使い方が間違ってる」とか「お疲れ様は自分より目下の者へいう言葉だ」とか。この人たちは常々かなり綺麗な日本語を喋り、言葉の使い方などは間違えない、礼儀作法を徹底的に仕込まれたいいとこの子なんだろうか。文句を書き込んでる人たちは「天皇の諡号と追号の違いを教えて」と聞いたら即答してくれるような人なんだろうか。
さて、そんな「お疲れ様」を天皇陛下が譲位された時に使うのは正しいのか、間違ってるのか。
俺は知らん。
知らんが、目の前にもし譲位の儀を終えられた両陛下がおられたとして、この言葉をかけられるかどうかと考えたら、答えはNOだ。恐れ多くて俺はお声さえかけられんだろうから。ましてやこんな労いのような言葉はよう出さん。相手はそんなレベルの人ではないからだ。
かといってこの「お疲れ様」という言葉は「目上」が「目下」に労をねぎらう言葉っていうのも違和感がある。例えば仕事場で、俺が「じゃぁ先上がるわ」って言った時に部下に「お疲れ様です」って言われても気にもならんもん。
世間では謎ルールが浸透してる。以前も「会社の飲み会では、とっくりの注ぎ口は上側にして注ぐのがルール」などという聞いたこともないルールがネットを席巻してた。こんなものは「瓶ビールで上司のグラスに注ぐ時はラベルを上側にする」とか、返杯は「飲み干してから」とか「グラスは両手で持ち片手は底に添える」ってのと同じくらいの謎ルールだ。またこれをわざわざ胡散臭いマナー教室の先生が、マナー本に記載したりするからますます真実がわからなくなる。こんな眉唾マナー本には「ラーメンを食べる時は片手でレンゲを持ち、その中に麺を一度入れ音を立てずにすする」なんて書いてあるのもある(本当だぞ)。
こんな謎ルールはともかく、「旅館や料亭では靴を脱いでもひっくり返さずそのまま上がる」とかのように、本当のルールやマナーは知ってて損はない。人がやった違和感ある行動を批判したりするのは、そんなルールやマナーを完璧にこなせる人だけだと思うのだがね。人のインスタに暴言や不快な言葉を平気で入れる人が、そんなマナーができる人とは思えない。俺のこんなブログでさえ、明らかに年下のくせに「お前」って書き込んできたり、見も知らない他人のくせにアッコン雑言入れてきたりする人がいる。「頭の悪いやつだなぁ」とか「育ちの悪人なんだな」とか思うだけだけどね。何で優位に立ちたがるんだろうね。これも平等教育、みんなそれぞれ個性だよっていう平成教育のせいかね。
さて、この「お疲れ様」の使い方。古い辞書を見たら「基本的に目上が目下にかける労いの言葉」って書いてあるが、改訂版は「目上にも使う」って書いてある。ってことは慣用により変わったってことだね。
日本語は本来の意味や成り立ちから、こういった慣用によって意味や使い方が変わった言葉が結構ある。「貴様」「台所」「御手洗」なんて元の意味や使い方とは違う言葉は多々ある。食事の前に言う「いただきます」も、本来は命をいただくことだが「(作物や料理を)作ってくれた人への感謝」って勘違いされてる人が多い。(俺の母親だ)
ましてや耳で聞き口で伝えられるのが言葉。相撲の時行事が言う「ハッケヨウイ ノコッタ」も「発気揚々 残った」だし、戦いの前に叫んでる「エイエイ オー!」も「良いか良いか 応」だ。知ってる人は少ない。が、知っててもそんなに役に立たん。「大根役者」「二枚目」「奈落」ってのが歌舞伎が語源とか知ってる方がよっぽど役に立つ。
クラリネットが壊れて「パッッキャラマオ」とか、今日は楽しい祭りだ「どんどんヒャララ」と同じく、「シュワキマセリ」って掛け声だと思ってた俺。ツレノ教会での結婚式でこれが賛美歌で「主は来ませり」って言葉だと知ってビックリした。そのとき大笑いした俺のツレは、巨人の星の「思いこんだら」を「重いコンダラ」だと思ってたのだが。
ましてや敬語、尊敬語、謙譲語、使う相手、使う場所、全部知ってる人は国語学者とかくらいじゃないか?でもそんな人だって手紙の書き方とか、しきたりとかだと怪しかったりするだろうし、ましてや会社や学校にある謎ルール、謎言葉なんてわからないだろう。例えばよく使われる「給料天引き」。前借りした時とか保険料とかを給料から引かれちゃうやつね。あれって辞書に載ってない言葉だ。(今は載ってるのかも) 「直行直帰」「昼一・朝一」「早弁」・・・。
「テンションが上がるとか下がる」とか「仕事が押してる」とかもね。
名詞に勝手に動詞をつけた言葉も多い。「流行」「食事」、本来それだけでその意味を持つ言葉に動詞を付け、「流行る」「食事する」ってのも本来は変だし、ましてや「ランチする」とか外来語でも平気で合体だ。ちなみに「サボる」はフランス語のsabotageに日本語動詞の「る」をつけた言葉だ。もちろんこれも知ってても何の役にも立たん。そんな俺もAKB48の指原ラストシングルにも使われてる「ジワる」の由来や使い方はよく知らん。「マジ卍」謎の言葉だ。
新しい言葉が毎年生み出され、古い言葉がどんどんすたれていく。若い子の言葉は年寄りにはわからないし、年配の言葉は若い世代には通じない。時代とともに使い方が変わってたりする言葉も多々ある。
「使い方間違ってる」のかどうかは相手がどう解釈するかにかかってる。正しくても通じない人に使ったら(不快に感じられたら)、それは使い方が間違ってるってことだ。いくらその人が無知とか勘違いしててもだ。
何が正しくて、何が間違ってるのか。それを考えてるだけで疲れるよ。
それこそ「お疲れ様でした」だ。
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