あれから25年。
毎年この日はこのこと書いているが、もう25年も経っているのか。
あの日のことは今も鮮明に覚えてる。
揺れる前の地響き。止まらない揺れ。軋む音。停電。闇の中。また来る余震。
その1-2年前にロスアンジェルス(あれ?サンフランシスコだったっけ)で地震によって落ちた高速道路を見た。日本のテレビでは専門家ってやつが崩壊した高速道路の映像を見て「日本の高速道路はこの亭での揺れでは崩壊しない」なんて断言してた。
空が明るくなった頃、いきなり電気がついた。すぐさまつけたテレビから流れてきたのは、テレビ局のヘリからの映像。
緊急だったのだろう。あまり慣れてないの丸わかりのレポーターは、あちこちであがる火の手を上空からぎごちなくレポートしていた。
「あ、ここでも大きなビルが倒壊しています」
目を疑ってしまった。
それはビルじゃねぇ。
阪神高速だ。
真っ先に頭に浮かんだのは、以前のロスの高速道路崩壊の際に、偉そうに「日本の技術力は〜」なんて言ってた専門家の顔だ。
どうせ「これは高度成長経済の際に・・・」とか言い訳するんだろうな。(実際「'70万博に間にあわせるために突貫だった」とか後で言ってた)
一番被害の大きかった神戸に2日後にはいった。
電車は途中まで。線路の上を歩いて現地まで。
まだブルーシートどころか、どこから、何を、どこに・・・全く手がつけれない状態。
無力。カイジじゃないけど、大自然の猛威の前では、全くの無力。
スマホどころか携帯電話の普及率がまだ20%もなかった頃だ。
今なら写メ撮ってSNSでUPしたりするんだろうが、当時の携帯電話にはカメラさえ付いていなかった。
それでも携帯電話をかけて本部とやりとりしてる俺に、電話を貸してくれと言ってくる人は多数いた。
俺にできることは電話を貸してあげることくらい。だがバッテリーが全然保たない。予備に2パック持って行ったのだが、あっという間に無くなった。
今と違って当時はまだ電話番号を暗記してる人多かったよね。今なら家の電話もないとこ多いし、家族の携帯番号を覚えてない人多く、かけれないんじゃないかな。
公衆電話とか、伝言ダイヤルとか、今もあるんだろうけどみんな知ってるんだろうか。
充電ができなければスマホなんてただの箱だ。docomoやauの基地局やwi-fiの中継箇所がやられたら、パニックになるんじゃないかね。
阪神淡路大震災以降、ボランティアが浸透し、自衛隊のありがたさがわかり、耐震改修促進法で建物が強化された。
この時期、いろんなところで防災訓練や追悼イベントが行われる。
気になるのは、防災訓練の緊急速報メールや防災行政無線とかが「うるさい」ってクレーム入れる人がいて一部地域では今年から防災訓練が中止になったってこと。
確かにスマホでも着信音切ってるのにいきなり鳴ったらそりゃビックリするけどさ。しかも「地震です」「地震です」ってね。あれは訓練とわかっててもドキッとする。
でも、だから訓練とか、予行演習なんでしょ。
実際の災害時にもし一括で送信できなかったら、鳴らせない(鳴らない)地区があったら、聞こえない判断できない人がいたら、っていうために事前にやるんでしょ。
それを「うるさいからやめろ」って!?
幼稚園や小学校の運動会がうるさいから中止にしろ。
祭りがうるさいから中止にしろ。
子供らの遊ぶ子rがうるさいから公園で遊ばせるな。
果ては
除夜の鐘がうるさい。
こんなクレーム入れる奴に限って、災害時には大した怪我でもないくせに救急車呼んだり、真っ先に配給の食事とったりするんだろうな。いや、その前に「救急車が遅かった」とか「自衛隊はなにやってるんだ」。とにかくけしからんって言いたい自己中老害。
そしてこう言う。
「行政は何をやってんだ、俺たちの税金で食ってるくせに」
しかし現実は
「お前らの年金は俺たちの税金だ」「お前らは俺たちの税金で食ってるくせに」
が、正しかったりする。
別に近所付き合いしろとか、したくもない町内会へ参加しろとか言わない。
だけど、地域社会のコミニュケーション不足でいると災害時、それこそ孤独死するぞ。
まぁ、いいけどさ。
今年は大きな災害が起こらなければいいなぁ。
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