21日に起こった狂信的なファンによるアイドル襲撃事件。
未だ被害者の女の子は意識不明の重体だという。無事回復されるといいのだが。
今回の事件はアイドルに熱心だったファンが、愛情から一転殺意を持って犯行に及んだってのが概要。
「一方的にSNSを送りつけていた」
と
「プレゼントを返品されてキレた」
ってところばかりが報道されてる。
まぁ夢と現実、今風に言うと二次元とリアル、その区別がつかなくなった狂信的ファンによる、「裏切られた」との勝手な思い込みからの偏執的な犯行。
今回の事件を、それだけで片付けられてしまうのはどうなのかと思うのよね。
昔からアイドルというものは追っかけるもので、ファンの思いは一方的なものだ。あらためてマスコミが言うことでもない。
それが最近は、アイドル自身がSNSやブログで発信して身近になっただけではなく、それらのツールで直接やりとりしたりしてる。さらに握手会やイベントで会えたりするから、厄介だ。余計に現実と架空の世界の区別がつかなくなってるファンは多いのではないか?
一昔前なら、せいぜい実物はコンサートで見るか、テレビ局の入待ち、出待ちでしか実物は見れない。週刊誌も今ほどアイドルのプライベートやスキャンダルを暴きたてなかったから、ほんと雲の上の人を追いかけてるようなものだった。
もともとアイドルって言葉の由来は、天上界の人のことだものね。あながちハズレじゃない。
本来アイドル(アイドルに限らないが一応ここでは限定)のファンは、勝手に応援して空想し、妄想する。
ファンは「あの笑顔は僕だけに向けられたものだ」とか「コンサート中に目があった」とか勝手に思う。挙げ句の果てには「私は絶対○○くんと結婚するんだ」とか「いつか二人は結ばれる運命だ」なんて思い込んでる人もいるだろう。自分(だけ)のものって、これまた自分勝手に想像して楽しんでる分には構わない。アイドルとはそういう風に、ファンに空想や妄想を楽しませてなんぼだからね。
だから、アイドルはイメージ(女でも男でも)を絶対壊しちゃいけない。
いつだって笑顔、いつだって元気、いつだってあなたに夢を届けます。
バカにしてるんじゃないよ。これってすごい努力いるもん。四六時中気も抜けないし、何かにつけて気を使う。
アイドルはプライベートを明かしちゃいけない。
普段はどんぶり飯でご飯を食べてようが、女子アイドルはファンの前では「少食なんです」とか言っても構わない。「東京出てきて友達いないから、お店知らないんです」でも「一人でお店って怖くて入れないの」でもいい。
「よし、それなら俺が美味しいもん食わしてやるぜ」って、祇園か新地のおじさまみたいなことをファンは思ったりする。それがたとえバイトでカツカツの生活をしていてもね。彼ら彼女らはアイドルにお金をかける(奉仕する)ことに惜しまない。
今ならSNSですぐ発信できちゃうし、リプライなどで相互が繋がってる錯覚に陥りやすい。
手の届かないところにいるはずのアイドルが、これのせいで「手の届くアイドル」と勘違いしてしまう現代のアイドルファンにも問題があるが、無防備にそういう行為をしてしまうこと自体俺は、「アイドルとしての自覚はないのか?」って思ってしまう。
男性アイドルなら、本当はめっちゃ遊び人だったとしても、「いやぁ全然もてないんですよ。なんかモテる秘訣ってあります?」などと言わなければいけない。
女の子のアイドルなら「男の人は周りには家族しかいない」「あ、あと事務所の社長とマネージャーくらい」って嘘をつかなくてはいけない。
そう、アイドルは常にアイドル回答をしなくてはいけない。
じゃぁ私が、じゃぁ俺が、僕がって勘違いさせていいのよ。それは罪じゃない。アイドル育成はホストやキャバ嬢を育てるのと変わらない。たとえ嘘でも現実を忘れさせてくれたらそれでいいのよ。
だからプライベートも常にアイドルを意識してなきゃいけない。
アイドルとキャバクラ嬢はある意味似てると思う。空間の中で夢を売るってことでね。
売れっ子キャバ嬢の女の子は、決して自分のプライベート携帯番号なんか教えない。出勤前の同伴やアフターをしても、家を教えたり、プライベートなお付き合いは絶対タブーにしている。
料理が得意でも「料理は苦手なの~」と言わなきゃいけないことを彼女らは知っている。そうでなければ「よし、わしが焼肉おごっちゃろ。たまには栄養のあるもん食わな」とか言われっこない。
「これからはフグの鍋だ、食べたことあるか?」なんて言われたら、先週食べたとしても「食べたことないです」とか「フグって毒があるから食べちゃダメってお父さんが言ってました」などの嘘は平気でつかなきゃいけない。
無知を装ったりして、相手に「俺が育ててあげよう」って錯覚を感じさせてなんぼだからね。
だから、アイドルにしてもキャバ嬢にしても絶対「本当のこと」を言っちゃいけない。本音を裏アカウントで呟いてバレて消えてったアイドルが何人いるか。
「このまえお友達の●●ちゃんと、スイーツを食べに行った」などはいいが、そこに異性の影を見せてはいけない。したがって同性同士では決して行かないだろうってところの話はタブーだ。
それはアイドルの必須条件で、ファンもそれをあえて受け入れなくてはいけない。
キャバ嬢を例えに出してはいけないが、「金ならいくらでもあるんだから一晩わしと付き合え」とか「今度温泉にでも行かないか」などに、真剣に答えるバカはいない。当日に「お母さんが田舎から出てきた」とか、「猫の餌をやらなきゃいけないから」とか、とにかく逃げる。
これはアイドルも見習ってほしい。
最近はファンと、より近い関係で接するから勘違いしてくるバカも出てくる。今回のケースがそうだろう。
だから、アイドルは常に用心しておかなければならない。
TwitterでもFacebookでもブログでも、とにかく用心しておくに限る。
「今日はカレー。やっぱりママが作ってくれるカレーは美味い。」
とか書いとけば、ママと同郷かしょっちゅう世話を焼きに来るのだなと思う。SNSを逆利用するのも一つの手だ。
ファン以外の人間は、アイドルの追っかけをしてる人の気持ちがいまいちよくわからん。
「あの子のどこがいいのかわからん」ってね。
ファンにしてみりゃ「ほっといてくれ」とか「この子の良さがわからないとはね」って世界だ。
だけどアイドルを追っかけるのに、年齢は関係ない。そんなこと言ってるおばさまやおじさまだって、昔はアイドルファンをしてきたツワモノかもしれない。
「松潤とかニノもいいけど、娘と同じのを追っかけするのもねぇ」って母も、「娘と変わらん年齢の女の子を追っかけするのもねぇ」って父も、機会さえあればアイドルファンになる。別に可愛い女の子とか、美少年系だけがアイドルというわけでもないのだが、「可愛いけどジャニーズは年下だものね」とか、「今更、ペンライト振ったりとか恥ずかしくて」ってなってるだけだ。
それが証拠に、もうすっかり「アイドルの追っかけなんてもう卒業したわ」なんて嘯いてたおばさまも、「もっと男の魅力があふれる人はいねぇがぁ」って思ってたところに現れたの韓流。あれって見事にはまったね。
ヨンだチャンだって。家事をほっぽり出してDVDの一気見。(俺にまで「とても良いから観ろ」って韓流ドラマDVD全24巻セットを渡してくれた人もいる)
コンサートはおろか韓国まで聖地巡礼。まるで女の人を初めて知った盛りのついた男のよう。いつまでたっても女の人は現実逃避ができる場所を探してるのだ。
韓流だけじゃない、氷川きよしのコンサートで「ずんどこ」って叫んでたり、マツケンサンバを一緒に踊ったり、年齢関係なく熱狂的じゃない。あれだってアイドルだよね。もちろん嵐や関ジャニ∞のコンサートにも、おばさまたちはいっぱいいる。
おじさんだって負けてない。「どこがいいのかわからん」とか「キモっ!」とか「いい年して」って言われても、「ももいろクローバーZ」のコンサートで叫んでたり、「ラブライブ」の声優にハマったりしてる。財力はあるからAKB48の推しメンを応援するため、総選挙投票券付きCDを何枚も買ったり、部下に「会委員登録してこの子に投票してよ」なんて半ば強制みたいなお願いをしたりする。キャンディーズや聖子ちゃんを追っかけしてたあの頃と変わってないぞ、俺はまだまだ若いぞって勘違いはちょっと怖いが、博打にハマったり、風俗嬢に入れ込むよりはよっぽどマシだろう。
だから、アイドルだからって奇異な目で見てる人はいないのよ。
若い世代は俺たちだけだ、私たちだけだって勘違いしてるかもしれないが、本当は周りにいっぱいいる。
だから、往年のファン、最初からのファンは模範とならなければならない。
少々のスキャンダルや色恋沙汰でも「アイドルだって人間だもの」って、相田みつをみたいなことを言って許してあげれてこそファンだ。
どんどん売れてきたりしたら、いつまでも個人的なやり取りはできなくなってくる。寂しい感情はわからなくもない。
なのに、それを「裏切られた」とか「変わった」なんて言うのはわからない。
「誠意がない」とか「誰のおかげで売れたんだ」って、お前はヤクザかって突っ込みたいが、ヤクザなら大事な商品を傷つけたりしないけどな。
今回の事件の発端は、腕時計をプレゼントしたら送り返されたってことらしい。
経緯がよくわからんが、アイドルなら「うわっ!センスのかけらもねぇ」とか「これをはめろと?私はお子ちゃまか」てな腕時計でも、「わぁ嬉しい!早速はめちゃいました」って言っておきたかっただろう。
だけど、犯人の「時計を送る意味わかりますよね」ってメッセージでダメだったんだろうな。これ以上は危険だって。
このファンの気持ちは、重く辛かったんだろうな。アイドルの顔を続けるのがきつかったんだろうな。
だから送り還したんだろうけど、送り返すってことは「あなたには特別な意識を持っていない」ときっぱり言ったのも同然だ。気持ちはわかるんだけど、より危険がつきまとう。
今回の犯人はプレゼントが送り返されてきたのを見て、これでいよいよ現実と架空の世界の狭間がわからなくなっちゃったんだろうね。
絶望と空虚と自尊心と愛情と嫉妬と、そして殺意。
残念な結果になってしまったが。今後もいつでも起こりうる事件だ。
アイドルも大変だ。追っかけも大変だ。頑張れ。
未だ被害者の女の子は意識不明の重体だという。無事回復されるといいのだが。
今回の事件はアイドルに熱心だったファンが、愛情から一転殺意を持って犯行に及んだってのが概要。
「一方的にSNSを送りつけていた」
と
「プレゼントを返品されてキレた」
ってところばかりが報道されてる。
まぁ夢と現実、今風に言うと二次元とリアル、その区別がつかなくなった狂信的ファンによる、「裏切られた」との勝手な思い込みからの偏執的な犯行。
今回の事件を、それだけで片付けられてしまうのはどうなのかと思うのよね。
昔からアイドルというものは追っかけるもので、ファンの思いは一方的なものだ。あらためてマスコミが言うことでもない。
それが最近は、アイドル自身がSNSやブログで発信して身近になっただけではなく、それらのツールで直接やりとりしたりしてる。さらに握手会やイベントで会えたりするから、厄介だ。余計に現実と架空の世界の区別がつかなくなってるファンは多いのではないか?
一昔前なら、せいぜい実物はコンサートで見るか、テレビ局の入待ち、出待ちでしか実物は見れない。週刊誌も今ほどアイドルのプライベートやスキャンダルを暴きたてなかったから、ほんと雲の上の人を追いかけてるようなものだった。
もともとアイドルって言葉の由来は、天上界の人のことだものね。あながちハズレじゃない。
本来アイドル(アイドルに限らないが一応ここでは限定)のファンは、勝手に応援して空想し、妄想する。
ファンは「あの笑顔は僕だけに向けられたものだ」とか「コンサート中に目があった」とか勝手に思う。挙げ句の果てには「私は絶対○○くんと結婚するんだ」とか「いつか二人は結ばれる運命だ」なんて思い込んでる人もいるだろう。自分(だけ)のものって、これまた自分勝手に想像して楽しんでる分には構わない。アイドルとはそういう風に、ファンに空想や妄想を楽しませてなんぼだからね。
だから、アイドルはイメージ(女でも男でも)を絶対壊しちゃいけない。
いつだって笑顔、いつだって元気、いつだってあなたに夢を届けます。
バカにしてるんじゃないよ。これってすごい努力いるもん。四六時中気も抜けないし、何かにつけて気を使う。
アイドルはプライベートを明かしちゃいけない。
普段はどんぶり飯でご飯を食べてようが、女子アイドルはファンの前では「少食なんです」とか言っても構わない。「東京出てきて友達いないから、お店知らないんです」でも「一人でお店って怖くて入れないの」でもいい。
「よし、それなら俺が美味しいもん食わしてやるぜ」って、祇園か新地のおじさまみたいなことをファンは思ったりする。それがたとえバイトでカツカツの生活をしていてもね。彼ら彼女らはアイドルにお金をかける(奉仕する)ことに惜しまない。
今ならSNSですぐ発信できちゃうし、リプライなどで相互が繋がってる錯覚に陥りやすい。
手の届かないところにいるはずのアイドルが、これのせいで「手の届くアイドル」と勘違いしてしまう現代のアイドルファンにも問題があるが、無防備にそういう行為をしてしまうこと自体俺は、「アイドルとしての自覚はないのか?」って思ってしまう。
男性アイドルなら、本当はめっちゃ遊び人だったとしても、「いやぁ全然もてないんですよ。なんかモテる秘訣ってあります?」などと言わなければいけない。
女の子のアイドルなら「男の人は周りには家族しかいない」「あ、あと事務所の社長とマネージャーくらい」って嘘をつかなくてはいけない。
そう、アイドルは常にアイドル回答をしなくてはいけない。
じゃぁ私が、じゃぁ俺が、僕がって勘違いさせていいのよ。それは罪じゃない。アイドル育成はホストやキャバ嬢を育てるのと変わらない。たとえ嘘でも現実を忘れさせてくれたらそれでいいのよ。
だからプライベートも常にアイドルを意識してなきゃいけない。
アイドルとキャバクラ嬢はある意味似てると思う。空間の中で夢を売るってことでね。
売れっ子キャバ嬢の女の子は、決して自分のプライベート携帯番号なんか教えない。出勤前の同伴やアフターをしても、家を教えたり、プライベートなお付き合いは絶対タブーにしている。
料理が得意でも「料理は苦手なの~」と言わなきゃいけないことを彼女らは知っている。そうでなければ「よし、わしが焼肉おごっちゃろ。たまには栄養のあるもん食わな」とか言われっこない。
「これからはフグの鍋だ、食べたことあるか?」なんて言われたら、先週食べたとしても「食べたことないです」とか「フグって毒があるから食べちゃダメってお父さんが言ってました」などの嘘は平気でつかなきゃいけない。
無知を装ったりして、相手に「俺が育ててあげよう」って錯覚を感じさせてなんぼだからね。
だから、アイドルにしてもキャバ嬢にしても絶対「本当のこと」を言っちゃいけない。本音を裏アカウントで呟いてバレて消えてったアイドルが何人いるか。
「このまえお友達の●●ちゃんと、スイーツを食べに行った」などはいいが、そこに異性の影を見せてはいけない。したがって同性同士では決して行かないだろうってところの話はタブーだ。
それはアイドルの必須条件で、ファンもそれをあえて受け入れなくてはいけない。
キャバ嬢を例えに出してはいけないが、「金ならいくらでもあるんだから一晩わしと付き合え」とか「今度温泉にでも行かないか」などに、真剣に答えるバカはいない。当日に「お母さんが田舎から出てきた」とか、「猫の餌をやらなきゃいけないから」とか、とにかく逃げる。
これはアイドルも見習ってほしい。
最近はファンと、より近い関係で接するから勘違いしてくるバカも出てくる。今回のケースがそうだろう。
だから、アイドルは常に用心しておかなければならない。
TwitterでもFacebookでもブログでも、とにかく用心しておくに限る。
「今日はカレー。やっぱりママが作ってくれるカレーは美味い。」
とか書いとけば、ママと同郷かしょっちゅう世話を焼きに来るのだなと思う。SNSを逆利用するのも一つの手だ。
ファン以外の人間は、アイドルの追っかけをしてる人の気持ちがいまいちよくわからん。
「あの子のどこがいいのかわからん」ってね。
ファンにしてみりゃ「ほっといてくれ」とか「この子の良さがわからないとはね」って世界だ。
だけどアイドルを追っかけるのに、年齢は関係ない。そんなこと言ってるおばさまやおじさまだって、昔はアイドルファンをしてきたツワモノかもしれない。
「松潤とかニノもいいけど、娘と同じのを追っかけするのもねぇ」って母も、「娘と変わらん年齢の女の子を追っかけするのもねぇ」って父も、機会さえあればアイドルファンになる。別に可愛い女の子とか、美少年系だけがアイドルというわけでもないのだが、「可愛いけどジャニーズは年下だものね」とか、「今更、ペンライト振ったりとか恥ずかしくて」ってなってるだけだ。
それが証拠に、もうすっかり「アイドルの追っかけなんてもう卒業したわ」なんて嘯いてたおばさまも、「もっと男の魅力があふれる人はいねぇがぁ」って思ってたところに現れたの韓流。あれって見事にはまったね。
ヨンだチャンだって。家事をほっぽり出してDVDの一気見。(俺にまで「とても良いから観ろ」って韓流ドラマDVD全24巻セットを渡してくれた人もいる)
コンサートはおろか韓国まで聖地巡礼。まるで女の人を初めて知った盛りのついた男のよう。いつまでたっても女の人は現実逃避ができる場所を探してるのだ。
韓流だけじゃない、氷川きよしのコンサートで「ずんどこ」って叫んでたり、マツケンサンバを一緒に踊ったり、年齢関係なく熱狂的じゃない。あれだってアイドルだよね。もちろん嵐や関ジャニ∞のコンサートにも、おばさまたちはいっぱいいる。
おじさんだって負けてない。「どこがいいのかわからん」とか「キモっ!」とか「いい年して」って言われても、「ももいろクローバーZ」のコンサートで叫んでたり、「ラブライブ」の声優にハマったりしてる。財力はあるからAKB48の推しメンを応援するため、総選挙投票券付きCDを何枚も買ったり、部下に「会委員登録してこの子に投票してよ」なんて半ば強制みたいなお願いをしたりする。キャンディーズや聖子ちゃんを追っかけしてたあの頃と変わってないぞ、俺はまだまだ若いぞって勘違いはちょっと怖いが、博打にハマったり、風俗嬢に入れ込むよりはよっぽどマシだろう。
だから、アイドルだからって奇異な目で見てる人はいないのよ。
若い世代は俺たちだけだ、私たちだけだって勘違いしてるかもしれないが、本当は周りにいっぱいいる。
だから、往年のファン、最初からのファンは模範とならなければならない。
少々のスキャンダルや色恋沙汰でも「アイドルだって人間だもの」って、相田みつをみたいなことを言って許してあげれてこそファンだ。
どんどん売れてきたりしたら、いつまでも個人的なやり取りはできなくなってくる。寂しい感情はわからなくもない。
なのに、それを「裏切られた」とか「変わった」なんて言うのはわからない。
「誠意がない」とか「誰のおかげで売れたんだ」って、お前はヤクザかって突っ込みたいが、ヤクザなら大事な商品を傷つけたりしないけどな。
今回の事件の発端は、腕時計をプレゼントしたら送り返されたってことらしい。
経緯がよくわからんが、アイドルなら「うわっ!センスのかけらもねぇ」とか「これをはめろと?私はお子ちゃまか」てな腕時計でも、「わぁ嬉しい!早速はめちゃいました」って言っておきたかっただろう。
だけど、犯人の「時計を送る意味わかりますよね」ってメッセージでダメだったんだろうな。これ以上は危険だって。
このファンの気持ちは、重く辛かったんだろうな。アイドルの顔を続けるのがきつかったんだろうな。
だから送り還したんだろうけど、送り返すってことは「あなたには特別な意識を持っていない」ときっぱり言ったのも同然だ。気持ちはわかるんだけど、より危険がつきまとう。
今回の犯人はプレゼントが送り返されてきたのを見て、これでいよいよ現実と架空の世界の狭間がわからなくなっちゃったんだろうね。
絶望と空虚と自尊心と愛情と嫉妬と、そして殺意。
残念な結果になってしまったが。今後もいつでも起こりうる事件だ。
アイドルも大変だ。追っかけも大変だ。頑張れ。
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