どこのTV局も、東北地方太平洋沖地震の報道一色です。
日本列島沈没という言葉が浮かんできます。津波の恐ろしさ、原発の放射能漏れの心配、約160人の方が被爆した可能性があるそうです。
建物の屋上などに取り残されている方々の復旧を少しでも早くと願います。
あやこ
(第26回) 付録2009.5.6
2枚の地図の境目辺り(正確には最初の地図の右端・大坪)が、昨夜の宿泊地。ところどころ曲がりくねった赤ラインが国道318号線(上海~ラサ)、それと並行して走る太い黄ラインは建設中(この後間もなく開通)の高速50号線。数字は上海からのキロ数(実際の道標とは若干異なります)。東へ上海まで1500km弱、西へ成都まで1200㎞余、北へ北京、南へ香港(シンセン)まで、各1500㎞余。
数時間進んだところで、30分の昼食タイム。食費もないことだし、この機会に付近の植物を撮影しておくことに。
やや小ぶりの赤い野生バラ。広西から湖南・湖北にかけては、この類がメインみたいです。そのうち、広西壮族自治区(桂林地域)の紀行のどこかで、特集するつもりです。
遠目には、どう見てもユキヤナギ(バラ科シモツケ亜科シモツケ属)なのだけれど、拡大して確かめたら、違っていました。同じバラ科でも、ナシ亜科の、カナメモチ属かカマツカ属あたり。
スイカズラ。日本の種と同じでしょうか? ちなみに、アメリカ東部では、日本から帰化移入したスイカズラが猛烈な勢いで繁殖していて、現地の在来種然といった赴きを呈しているようです。以前、ケンタッキーとの州境近くから、ノックスビルの空港までタクシーをチャーターした時、品の良い初老のドライバーのオバチャンに、「テネシー州自慢の野生の花“ハニー・サックル・ローズ”は撮影したの?」と尋ねられ、「どんな花か知らない」と答えたら、わざわざ咲いているところに連れて行ってくれました。それがスイカズラ。複雑な思いでお礼を言った、という話は以前にしたっけ? なお、スイカズラの正確な英語名は、“ジャパニーズ・ハニー・サックル・ローズ”だそうです。
花は日本のナワシロイチゴそっくりだけれど、葉が随分異なります(葉の全形は、次回掲載の写真参照)。種としてのナワシロイチゴは、北海道からインドシナ半島、さらにはオーストラリアに至る広範囲に分布しているようなので、(なんとなく雑草的植物と思い込んでいるのだけれど)改めて各地産の比較検討を行えば、面白い結果が出るかも知れません。