登校拒否・不登校に学ぶ フレンズネットワーク くまもと  【不登校 命を守る 子の反応】  一人で悩まないで!  

不登校から学んで、子どもたちを取り巻く環境を改善しようと1997年に設立した団体です。その活動や想い等をつづります。

子どもの声を聴くことと〈ゆとり〉が必要  会報 ふれんずNo.221 より ③

2018-07-17 09:37:31 | 会報「ふれんず」から

 

子どもの声を聴くことと〈ゆとり〉が必要

権利条約が提起する「新しい子ども観」とは、どんなものでしょうか。子どもたちは保護されるだけではなく、養育されなくてはいけません。のみならず、子どもには参加の権利がある-権利の行使主体、小さな市民なんです。参加とは、まず子どもの意見を聴くことです。そうして、大人と子どものいい関係を築いていく…。

私は「語るは“かたる”の始めなり」とごろ合わせで言います。「かたる」は熊本弁で「参加する」「仲間になる」ですもんね。

先人たちの素敵な言葉があります。

「子どもはだんだんと人間になるのではなく、すでに人間である」(コルチャック)

「子どもの声は聴くに値する」(大宮勇雄)

〈ゆとり〉がなければ、子どもは育ちません。スクールの語源は「ひま」です。教師は「ひま人」でなきゃいけない。今でもこの原理は大事。

いじめや不登校に直面した時は、もつれた糸をきゅっと引っ張ってはダメ。子どもの声を聴きながら、ほぐして解決しなきゃ。また、勉強の分かりの遅い子は、時間をかければちゃんと分かってくれます。

デンマークには、「ギャップ・イヤー」という制度があります。高校を出たらすぐに大学に行くのでなく、自由と経験が保障されている。浪人でもニートでもないんです。

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