人生50年の時代は人生100年の時代になるか、それは難しいようだが、人生70年の時代にはなりつつある。平均寿命でもなさそうだ。生きる年齢には違いないから、早く死ぬ、早生が多かった時代に10代から50年だった、と考えると、いまは20代から50年となるだけで、人生50年も、人生70年も変わりがない。少しは10代より、20代までの成長が学びに望まれる時代なのだろう。その人生70年の思いからすると、世の中を見渡してなにがしかが見えてきたように思うのが70年の経験なのだろうと思うけれど、先の50年に変わりがないわけで、自分の世代を前の時代と後続の時代とをつなぎ、その世代からものを見て経験を見ようということになる。健康管理が行われて住居の快適さも加えて、地域社会のつながりの中で70代はなお元気なことだ。元気にならない、減る気ではなくて、気力がある。先を見据えて自分の生命力にも、これからは人口減の日本社会にある延長に、産業革命、技術革命、情報革命となるその先には、なにがあるか、いわば知能革命でも起こるのかもしれない。人工知能と言いながら、ビッグデータと計算機の学習は記憶と格納だけではない、考える知能が人間にはあるのである。考えるとはあれとこれ、かれこれに、ここそこのことではなく、人間の記憶回路の瞬時のひらめきによる、いわば、あれあれ、これこれ、あそこにかしこにとなるのである。 . . . 本文を読む
正月を祝う風習
太陽暦の採用に伴って、正月が2回あることになった。それまでに暦はいくつか、作られたが、一般的に太陰暦とする農業のための、米作など主とした旧暦と呼ばれるものがある。正月は新暦によるか旧暦によるかで、大正月と小正月に分かれる。コメの収穫を終えて冬の時期を迎え、それが明けたころを春の訪れとするため、新春があったのである。
現在の正月では、この旧暦の風習はすっかりそのまま、祝い事だけをうつすかのように、新暦の正月とした。しかし、正月の中身と言えば、その祝い方は、お上に合わせた官庁や役所の正月の意味合いを強くした。
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