組織内で組織人間として働く人たちには、その組織で生き抜くためには、何が必要となってくるだろうか。日本の組織という捉え方で会社、官公庁、企業とまずは考えることになる。組織にはほかにもさまざまな形態を以て見ることができる。組織内コミュニケーションに求められることは、なんであるか。序列、命令、会議、稟議、トップダウン、組織にある縦の回想を見たのは社会学者の縦社会であった。その発想は身分差を階級とするインド社会の範をとって日本社会を縦社会と呼んだものである。そこには上位下達のいわば支配組織である。そこにある気働き、気遣いとして、組織運営に起こることとはどういうことかを、忖度という用語を持ち出して人生の組織を書いたのが加藤秀俊氏である。忖度の論理を上への迎合と断じている。1990年の著作、平成になってからの分析である。 . . . 本文を読む
ブログをひらいて、振り返ってみて、南京は2004年には、春と秋に出かけている。その春の記事を、滞在について書いている。インターネットの遠隔講義を実験するためのものだった。いまから考えると、その実験はウエブカメラのチャットとなって、いわゆるテレビ電話として可能なことである。いち早く大学間の交流協定を使っての実践を考えたのが、授業交流であった。衛星通信と大げさなことをしなくとも個人研究でできることはあると、研究室と機関を結ぶという、コミュニケーションの大それたことをいとこともなげにすることであった。それは、その可能性を証明した。その当時のブロードバンドで問題点を音声通信にあることを見出した。高速大容量は映像のこととだけ思われて、それをパケットにすることで実現できたころである。それでは音声は何が難しかったか。音声回線のために通信をつなぐ、その時間であった。長さもそうであるが、回線が込み合う時間帯にはつなぎっぱなしはできなかったのである。その障壁は高くも固くもなんともないのだが、回線利用の契約条項によることであった。面白いことがわかったのであった。 . . . 本文を読む