雲の波に青空が透けている。秋の空、そういえば月夜だった。雲の向こうに見えたのは、仲秋の名月になる準備をしていたか。中国の中秋節は年中行事である。ふるさとで家族と団欒を過ごす。故郷に戻れないものは、月に親兄弟姉妹の面影を追う。秋月は明るく照らす光に想いが浮かぶ。
南京秋天となるか。北京秋天というから、どこにもあるものの、澄み渡る青空を待つ心である。近くのコンビニには品揃いが限られている、つぎのス . . . 本文を読む
表現する、何を?眼橋から見えるものは何だろう。空、景色、その場で見るものは文明都市の実験にそびえるビル群があった。眼に吸い込まれて橋を渡って、向こうにあるのはまた、眼である。眼がふたつあることを考えて、わたしたちにあるものは右と左と両眼、そこで向かい合う向こうではないところに、眼のあいだに立っていることに気づく。そう、南京眼橋は眼からはいってもう一方の眼からでる。その場で立つと見えてくるものは、わ . . . 本文を読む