語彙論を計量言語の手法で分析したのは国語研究所の電子計算機が始まりであった。国語研究所の調査に言語地理学の手法を以て、言語地図を描かんとした事業があり、それは方言学を明らかにするものであったし、そこに語の調査としての現代語彙をとらえようとした共時研究が始まった。日本古典文学作品の索引作りが盛んになったころで、総索引としての動きは研究においては上代文学、平安朝文学と、とりわけ万葉集、源氏物語などの語の分析は文法を背景に飛躍的に研究が進められていたので、共時研究のひとつに語彙をとらえることが可能となってきた。それを現代語に移す作業はコンピュータの導入で計量国語学が方法をになった。国語の語彙論の分野は語彙とは何かを明らかにし始めたのである。その語彙論の応用は古典文学作品、現代語の雑誌新聞の語彙とあいまって、日本語教育語彙の選定に向けられるようになったのである。 . . . 本文を読む
日本語に国語がある。国語に漢語と和語がある。和語には外国語があって外来語とした。漢語と外来語は並びうるものではない。タバコという外来語を入れて煙草と言う漢字を与えた。えんそう と、読むことはしない。和らげに漢字を当てたことになるが、それは、たばこ であった。カルタに漢字を当てることはなかった。少なくとも今日まで、>{ポルトガル}carta )(カルテ、カードと同源)"カルタ【骨牌・歌留多】" 日本国語大辞典, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2018-09-10)と説明するように、和語に含める。しかし、外来語を和語に分類するのはその外国語の出自ゆえに、漢語と同じように分類を立てている。日本語に漢語、和語、外国語があるとするなら、国語はどうなるか。幕末から明治初期にかkてある国語意識はおよそ、100年をかけて作られたものであるから、南蛮渡来の文物に和語和字を当てる作業のままに、国字国語ができたのである。
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発足された背景という表現に、発足した背景ではないのかと、特定非営利活動法人、こども・ことば研究所のサイトで、おかしな言い方に立ち止まる。関連サイトは、http://www.jishobiki.jp/ にある、こちらが発足母体か。来歴をみて、2014年1月 非営利活動法人こども・ことば研究所 理事長 とあるので、双方のサイトを見合わせる。辞書引きが句集を小学1年から始めようと、指導要領の学年を下げた活動らしい。ゼミナールが発足した背景というような言い方をするか、このサイトのグーグル見出しに、こども・ことば研究所が発足される背景 - こども・ことば研究所の紹介//辞書 と見えるような、揺れがあるので、辞書を引いて確かめたいところだろう。 . . . 本文を読む
ことば研究館のサイトがある。大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所が運営する。NINJAL、National Institute for Japanese Language and Linguistics の略語、運営するサイトには、ことばの疑問 がある。それを、タイトルに、一覧にしてみた。ことば研と略称するらしい。>『ことば研究館』(http://kotobaken.jp/)は,みなさんと一緒にことばを研究していくサイトです。
ことばを研究するということは,ただ「正しいことば」を探すということではなく,ことばについて「知る」ということです。
どうぞ普段着で,コーヒーでも飲みながらことば研究の旅に加わっていただければ幸いです。 . . . 本文を読む