川柳・ボートっていいね!北海道散歩

川柳・政治・時事・エッセイ

春よ来い!来い!川柳に

2010年08月19日 | 川柳

 

               「川柳」を1人でも多くの方々と楽しみたいなァ!
                          が開設の動機です。

 

                 働きすぎの日本人。

            イヤ!働かされすぎの日本人

       こういう話をすると長くなる の で、それはさておき、

         定年後は取り合えず「何を趣味にするのか?」

         の選択が日本の紳士に求められております。

 

        奥様方はもうとっくにカルチャーやスポーツジム通い、

         ランチは友人たちと楽しくワイガヤしてます。

                          そこに仕事がなくなった一人の亭主。


                  定年後はゆっくり妻とふたりでなどと思い描いても

          「そんなの妻らないわ!」・・・なんちゃって!

 

           ショボン、ショボンしていては俗に言う

              「ひきこもり」になっちゃうよ。

 

    むかし、水前寺清子の歌にあった「365歩のマーチ」

      1日1歩三日で三歩♯♭三歩進んで二歩下がる

          ・・合計は動かず365歩・・歩く!

 

            川柳は、五七五のマーチ。

      1日3句3日で9句♯♭9句作って下がらない!

                    合計はスゴイ!1095句

           残る・残す・残せたら・・いいね。

 

               川柳はステキな

            愛LOVE YOU!なのです。
       
                

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晩秋の一本道だよ日雇いだよ  定金冬二

2010年08月19日 | 川柳

         晩秋の一本道だよ日雇いだよ  

           (昭和20~29)         定金冬二

 作者は15・6歳から川柳に手を染められ、終戦は16・7歳頃なのだろうか?

私の父と同じような時代を共有しているので、こんな肉声は自分ごとのようにズシリとはらわたに沁みてくる。

出兵経験があるようなので、敗戦最悪の修羅場を垣間見た体験は15・6・7歳の多感な少年には生涯トラウマとなったことだろう。

その負のエネルギーが反動として川柳界の王者の道へとの原動力にも繋がったやもしれない。

          晩秋の一本道だよ

 私の脳内イメージは、道東の秋に旅した車窓の風景。京都の秋の哲学の道。故郷の秋の山道。

 …の向こうは錦秋の帯に重なる日本を代表する「美」なはず が・・・

(秋を知らない外国人が一番驚嘆するのは、日本の秋の紅葉の風景だといいます。)

 

             日雇いだよ

      まったくもってリアリティーの・・・ど真ん中。

 その光景は、あたかも一人の男が孤独の影を曳く、現在未来への不安定な重い足取りへと変わる。

 

        晩秋の一本道だよ日雇いだよ  定金冬二

 毎日ぶらぶらブログで言葉の散歩を楽しんでいる私にとって、こんな素晴らしい川柳の「詩ごころ」に出会うことは、感動以外のなにものでもないのです。

                                   ズシリと泣ける。

                                    重量感のある句です。

 

 

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駆けつけてくれたは金のない身内   定金冬二

2010年08月19日 | 川柳

      駆けつけてくれたは金のない身内 

            昭和20~29  

            定金冬二

 人間社会の真髄を言い得て、ずしりと共感・納得してしまう句です。

 

          青空の下でこせこせしなさんな

      戦争の傷痕を自身に言い聞かせている状況が浮かぶ・・・。

 

      父のくに父もあんまり知っていず

情報のない時代、明治生まれの父ならなお今とは情報収集の勝手が違いすぎます。

        「おやじよお・・・なんで日本は戦争をしたのかね?」

        「・・・・・」

        詳しい答えは戦争50年後にわかるという説がある。

「親父も、この国や世界の大国の餌食にされたんだなあ・・・」という余韻が伝わる。

 

      こんな美しい貧乏をさげすむか


 

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マスコミよこれは美事な秋刀魚の骨だ 定金冬二

2010年08月19日 | 川柳

    マスコミよこれは美事な秋刀魚の骨だ

                      定金冬二

 『こころざし』をもってしても、報道の記事を書く記者にとって、いつの世も「書くに書けない。。。見ても書けない・・・画一的な記事の文言」に、いつしかジャーナストの棘も萎えてしまいそうな記者生活。

   知らぬ間に陽炎のごとき苦汁のペン先を走らせてはいないだろうか。。。?

 

        先日、友人のご子息からその母に電話があったそうです。

某有名新聞社の記者の仕事をしているのですが・・・

「おっかあ。。。俺記者もうやめたくなったよ!」息子(4人の子持ち)

               「どうしたの?」・・・母

「社で又、懲罰委員会にかけられて・・・これで二度目だから・・・まともな記事を書くとやられちゃうから・・・もう転職でもしたいよ!」・・・息子

「あーそうかい!そんな本当の記事を書かせてもらえない記者ならやめちゃいな!!そんな三流の記事で社が喜ぶなら・・・お前なんかいらないってことさ・・・ああ・・・やめちゃいな!やめちゃいな!」・・・母

「そ・そんな・・・俺だって4人も子どもがいたら・・・考えるさ!!」・・・息子

このコメントを読んでくださる奇特な新聞記者さんがいたなら・・・「わかる!!」と、ひざを叩いて下さることと思います。

         今は、治安維持法の時代じゃないけど???

 

   マスコミよこれは美事な秋刀魚の骨だ

            大衆魚と呼ばれるさんま

     マスコミ全般をほめている句ではないだろう。。。

マスコミの記事のペン先は、大衆の代弁者としては、身は食べたかのようではあるが・・・その本質であるそれを支えている骨格・・・その真髄にある真実までは・・・たべちゃーいないよ!

               ってことかな。

 

 

 

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カラスの糞バクダンとなれ政治の頭上  定金 冬二

2010年08月19日 | 川柳

      カラスの糞バクダンとなれ政治の頭上

                        定金 冬二

 

 先日、登別の川柳の大先輩から「定金冬二の句はいいよ!」と教えていただき、そういえば苫小牧の大先輩も好きな作家だと思い出し、ネットで検索したらMANOのサイトにすごい句が載っていました。

           胸がえぐられます。

     兵隊に行っていたから見えた富士

 過酷で、無意味な戦争「日本ってなんだ???」そんな体験から世界の中の「日本」敗戦の足枷を又もはめられて生きねばならなかった・・・戦中派。

           強烈な言霊が私に飛びかかってきます。

       

       借金を払った夜に子と花火

     にんげんのことばで折れている芒

 

 

      

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金子みすず作品・・・鯨法会(くじらほうえ)

2010年08月19日 | 川柳

 金子みすずさんの代表作のひとつです。(明治36年生・昭和5年没)
           鯨法会(くじらほうえ)
                
            鯨法会は春のくれ、
           海に飛魚採れるころ。

           浜のお寺でなる鐘が、
          ゆれて水面をわたるとき、
           村の漁夫が羽織着て、
           浜のお寺へいそぐとき、

           沖で鯨の子がひとり、
          その鳴る鐘をききながら、



           死んだ父さま、母さまを、
          こいし、こいしと泣いてます。

           海のおもてを、鐘の音は、
           海のどこまで、ひびくやら。

                 

 昔、アメリカでは鯨の油を照明代わりに使っていたそうです。

オーストラリアでは、イルカ(鯨科)は海の神様の化身としてあがめられているそうです。

各国事情が異なりなかなか難しい捕鯨問題ですが、北洋では鯨が増えて北海道北東沖、カムチャッカ半島付近ではたくさんの魚が鯨によって食べられてしまいますので・・・北海道漁業にとっても大問題なことなはずです。

日本の農家の方々には国は「生かさず殺さず」ですが、選挙に行けない漁師(遠洋漁業)の方々にはまったく手を差し延べない政府。

 

 菅政権は「開店休業中の政府」だと新聞の見出しに載っていました。

   経済に弱い政治家集団が官僚を敵に回したのですから「国家経営など出来るはずもなく」・・・「国家凍結」になってしまうのではないでしょうか。

              事実なっているのです。             

    まるで、「国家法会」の如くであります。 


        

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