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「天才」に見る石原慎太郎。

2016年06月21日 | 川柳

 やっと読み終えた石原慎太郎著一人称小説「天才」田中角栄が政界入りした動機や諸大臣や幹事長時代の貢献度や現代に田中角栄氏がいたなら日本はもっと

すごい国になるという確信や、石原氏自体が高齢になり金脈総理に一番楯を突いた急先鋒であったが今だ日本の手に出来ぬ横田基地の米軍使用問題など、氏が都知事時代に解決できなかった問題、

とりわけ政府とのタッグで角栄さんならどうにかしてくれ

たという断腸の思いが後記でも綴られていた。

 

 小説自体は若い方々も読み易くなっていて、石原文体が好きな私にとっては物足りなかったことは事実。

でもこの主題は、「ロッキード事件は時のアメリカ政府の陰謀で、田中角栄失脚のために図られたものである。」という事実を後世に伝えたいという石原氏の擁護にもなっている。

 石原慎太郎の文章に男のセンチメンタルの美を見出すこともある。

瀬戸内寂聴と共著の「人生への恋文」はとても感性が生き生きしていて好きな作品のひとつです。

 政治書は政治書なりに中国の無謀さ、アメリカの嘘のシナリオの暴き書きはいつも胸のすく思いで読んでいた。今までアメリカに殺されないでいたことも不思議でありますがそこはそことして彼は彼なりに親米も装ってはいたし、物書きであったために中国共産党もアメリカも手を下しかねていたのだろうと思う。

 私も昭和26年生まれ、歴代の総理大臣で誰が一番日本のために尽くした総理大臣は?と言われれば・・・田中角栄とはっきり言える。

吉田総理は記憶にないし、実態感がないのでやっぱり田中角栄時代にいろいろなことで日本がとても突っ走って行った近代旬な時代のような気がする。

 

 石原慎太郎が都知事を終え、生涯総理大臣にはなれなかったがそれと肩を並べるぐらいの都知事を体験し、田中角栄の手法が、人間力のすごさが官僚を動かし、議員を動かし国民を動かし日本を奮い立たせたことを自分にも置き換え「天才」として発刊したのだろうと思う。

 内容自体は目新しい事実は一部であとは皆が知っていることも多い。

石原文学というより・・・・田中角栄へのご供物のような一冊でした。・・・・・なかなか読む気がおきず・・・・だらだら読んだ一冊でした。

 何と言ってもご本人のあとがきが一番良かったです。・・・・・将来のために残す書としてはベストということになるのだろうね。。。。

私小説とは違うからね。主人公の存在感が改めてベストセラーをも生むのだろうね。売れない本は書かない氏のマーケティング力は商才さえも感じます。

 

コメント
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