35年前に会社用の倉庫を置き、将来丸太小屋でも建てるつもりで、原野土地・道路も含め220坪、660万で購入した。
とても見晴らしの良い土地ではありますが、5年前50坪だけ家庭菜園用に売って欲しいとわざわざ電話をいただいたHさん。
お話を伺うと、趣味が野菜作りで、他にも土地を借りているが自分の土地でやるのが夢だったとお聞きし、測量や盛り土や名義変更料半分支払い。
格安でお譲りした。(道路分もいただかなかった)
いずれ、誰かにもらって欲しくて倉庫もまだピンとしているが壊そうかなとも思っていた。
それにしても、その倉庫の横の1本の落葉樹が大きくなりすぎて伐採をすることに決めた。
園芸やさんに頼むと数十万かかる。
個人ならチェンソーを購入し、その落葉樹を小口に切り分け廃材としてまたお金がかかる。
ある日、どのくらい伸びたのか自分でも見に行った。
そのとき、菜園畑で作業をしていたHさんが、その木を自分の小屋(自室用)の薪に欲しいと言う。
チェンソーもあるし、切るとき木にロープを巻いて引っ張るのに二人手伝って欲しいと言われた。
ありがたや、「渡りに舟」である。
「毎年、川原に行って木を集めたり、買ったりで結構お金がかかるのですよ・・いただけたら助かります」とH氏に言われた。
そうなれば、落葉樹の後始末の労苦もなく、H氏に不要になった倉庫を空にし、木材を入れ使用して下さるようお願いした。
そして、仕事で廃材として今まで有料だった木材も運び倉庫に入れた。
H氏も私共もありがたやありがたや。。である。
H氏は菜園をしていない時期でも、小屋で本を読んだり趣味をしたりでその小屋で過ごすことが日課になっていると言う。
そして、いつも捨てている角材を見て、焚き付けにはもったいないので1800mmの角材は、菜園のぐるりの維持のために使うという。
捨てる神あれば拾う神ありである。ありがたや!!