ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の鬼(3)

2022-06-21 12:44:30 | 水戸

生飯偈(さばげ 天徳寺 河和田町914-1)
 餓鬼や無縁仏のために、自分のご飯の一部をほどこすときに唱える言葉だそうです。この石塔は、お盆の施餓鬼(せがき)の際に建てられたのでしょう。私の家では、盆棚の下に無縁仏のためにと、ご飯を少しよそったお皿を置いていました。

 

能面展(偕楽園公園センター 見川1-1251)
 あまりこわくなさそうに見えますが、狂言の鬼面だそうです。「節分」という狂言では、蓬莱にある鬼ヶ島からやってきた鬼が美女に心を奪われて、小謡尽し(こうたづくし)を舞ったものの、こわがられるばかりなので、鬼はついに泣いてしまうという内容だそうです。偕楽園公園センターで行われた能面展で見ました。松本克己作、第11回現代能面美術展での受賞作品だそうです。水戸八幡宮の節分会にでてくる、鬼の面に少し似ているかなと思いました。

 

天灯鬼(てんとうき 六地蔵寺 六反田町767)
 興福寺にある、腕を組んで頭上に灯籠を乗せる吽形(うんぎょう 口を閉じる 天灯鬼は阿形(あぎょう 口を開く)の竜燈鬼と一対になる、天灯鬼を模したもののようです。灯籠のかわりに、小坊主?を支えていました。

 

鬼斗(おにと 水戸八幡宮 八幡町8-54)
 斗栱(ときょう)は、斗(ます)と栱(肘木(ひじき))とかならるのでいうようですが、斗は、肘木を支える部分のようです。その斗で、隅(角)の方にあって、十字に肘木を受けるものを、鬼斗というそうです。少し変わったかたちをしていますので、神社に行ったときに探してみてください。

 

オニユリ(浜田町)
 色と花弁のそった形が赤鬼に似ているということにようですが、そうなのかなあという感じです。ゆり根が食料になったので、農家でよく植えられたそうです。この写真では、むかごが見えますので、コオニユリではなくてオニユリのようです。カラスウリやサギソウの花などと同様、自然界の造形力のみごとさを感じさせる花です。

水戸の鬼(2)

コメント
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