今回で興味深いのは、庚申塔の申年(さるどし)に建てられたものが多いことです。特に、60年に一度の庚申(かのえさる)年のものが多いようです。寛政12年建立はほかにもいくつかありました。
庚申供養塔(宝蔵寺 谷田町633) 享保11年(1726丙午(ひのえうま))建立。
庚申供養塔(岩根町 国道123号線から藤井大橋を渡って約200m左) 安永5年(1776丙申(ひのえさる))建立。
庚申壇 庚申塔
(平戸町信号涸沼川向って右折約200m) (飯島町鹿島神社道向かい) 復元碑です。
ともに寛政12年(1800 庚申)建立。
庚申供養塚(宝蔵寺旧羅漢寺墓群内 谷田町633) 万延元年(1860庚申(かのえさる))建立。
庚申供養塔(上河内町584 吉水インテリア脇道を入る) 大正15年(1926丙寅(ひのえとら))12月建立。大正15年は12月25日までですから、大正時代の最後に建てられた庚申供養塔ということになります。
愛宕神社石段下(愛宕町10-5) 3基の庚申塔があります。中央は見ざる聞かざる言わざるの三猿の庚申塔です。
知らぬ人も、気にもかけないですから、知る機会を失います。
それにしても、集めましたね。
庚申塔のような石碑を水戸で探すようになって3年くらいになりますが、水戸では庚申塔は多いものの一つのようです。風雪によってどんどん読めなくなってきていて残念に思っています。
下学集は古本で持ってはいるのですが、庚申塔のことが書かれているとは知りませんでした。