神社境内に残された、かつての縁起物のボチですが、今回は、大黒だけを選んでみました。右手で打ち出の小槌を持ち、左手で大きな袋を持つという基本的スタイルは皆同じですが、それぞれにいろいろな違いがあるようです。
別雷皇太神妙義神社(酒門町859)
今回の中では一番古そうです。粗い素焼きの様子から見ると、戦後すぐくらいに作られたものでしょうか。2頭身の、いい笑い顔の大黒です。
香取稲荷神社(東大野158)
髯がなくて若く見える、小槌が小ぶりな大黒です。これもほとんど2頭身です。どこかで見たことのあるような感じの顔つきです。
日吉神社(酒門町1432)
赤い土を表面にかけたらしい大黒です。帯が豪華そうで、打ち出の小槌からは小判が湧き出てきているようです。このタイプの大黒は多いようです。
香取稲荷神社(東大野158)
黒い土をかけた大黒のようです。髯が立派で、これも小判が小槌から出ています。比較的新しいボチには、槌に宝珠らしい模様があるようです。この大黒は俵の上に座っているようです。
酒門神社(酒門町94)
全体が丸くて新しい感覚があり、朱泥を焼いたらしい大黒です。俵がありませんが、別にあったのでしょうか。福耳が強調されていたり、腹部に福の字や宝珠模様があったりします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます