吉沼町の民家で見た井戸です。
井戸はかつて日常生活で大変大きな役割を持っていたようです。それだけに井戸に対するいろいろな信仰的なことがあったようです。水戸にあったという、そのいくつかをひろってみました。
井戸を掘る方角は、巽(たつみ 東南)か東がよい
井戸の蓋に腰掛けてはいけない、井戸の蓋へ物をのせてはいけない
月食の時は井戸に蓋をする
井戸さらいは旧正月の松の内がすんだあとか、盆の16日(17日とも)にするとよい
井戸さらいで井戸に入るときは新しい肌着を着る
井戸さらいがすんだ後は、おみきと塩で清め、翌日まで蓋をして水を汲まない
節分にはオカマサマとともに井戸にも豆をまいてお参りをする
7月朔日(一日)の朝、井戸に耳をすますと、地獄の蓋があく音が聞こえる
9月3日に子供が丈夫に育つように三日月に供えるという「三日月豆腐」を、盆にのせて井戸の蓋上に供える
不用になった井戸を埋める場合には、塩とおみきで清めてから、梅の木と芦(よし)を入れてから土を入れる(うめよしの意味) ただしそのとき井戸こが(井筒)を全部掘り出す
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