ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の宝珠(2)

2024-10-08 21:51:19 | 水戸

 宝珠は色々なところで見ることができるようです。同じ形でも、神輿(みこし)、橋の欄干(らんかん)、寺社の高欄などにあるものは、擬宝珠(ぎぼし、ぎぼうしゅ 宝珠に見立てたもの)というようです。

 

灯籠(鷲神社 千波町1945-1)
 灯籠のてっぺんにあるものです。灯籠の屋根の上についていますので、方形造り建物の屋根上に置かれる宝珠と同じ発想なのでしょう。

 

宝篋印塔(ほうきょういんとう 善徳寺跡 大串町2301-1)
 墓や供養塔として建てられる仏塔だそうです。これもてっぺんには宝珠があり、五重塔などの多重塔の相輪部分と同じような構造になっているようです。

 

青面金剛(しょうめんこんごう 春日香取神社 川又町246)
 六臂(6本の腕)の左側の上方にあげた手が宝珠を持っているようです。多くの場合、この手は法輪(車の輪のようなかたちをした法具)を持っているようで、写真のような場合は数少ない事例のようです。明治百年を記念して建てられたようです。

 

鬼瓦(祇園寺 八幡町11-69)
 祇園寺の鐘楼にある鬼瓦です。額に宝珠が見えます。これもたいへん珍しい姿のようで、水戸でほかに見た記憶はありません。

 

奉納絵馬(大井神社 飯富町3475)
 大井神社の絵馬堂に収められている額です。水戸藩江戸屋敷へはるばる水戸から鶏卵を運んで納めていた家の人が奉納したそうです。明治6年に奉納されたときには、卵を取ろうとする大蛇を切ろうとする図柄だったそうですが、昭和52年に今の形に画きかえられたそうです。上方に炎を出す火焔宝珠らしいものが描かれています。元の絵も拝殿に保管されているそうです。

水戸の宝珠(1)


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