ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の発掘調査

2021-09-20 09:17:25 | 水戸

 ぶらっと歩きの際、たまたま出会った発掘現場です。水戸市だけでも、発掘調査が1年間に200ヶ所を越える年があるようですが、私などはほとんど気づかないようです。。

 

二中見晴らし台入口付近の発掘調査(三の丸2丁目 36°22'26.5"N 140°28'52.9"Eあたり)
 平成27年8月に見ることができた発掘現場です。石組みの水路や、カワラケが見えます。水戸城は、すでに70次を越えた調査が行われているようです。城内一帯は掘れば何かが出てくる場所なのでしょう。

 

大手門瓦塀発掘調査(三の丸9)
 平成27年10月の写真です。この時、門の北側にある2列の瓦塀が発見されたそうです。平成29年の調査で南側の瓦塀も確認されたそうです。写真手前に見えるのが、2列目で後方の瓦塀です。その左側に見える逆L字型が1列目前方の瓦塀です。明和1年(1764)の水戸城火災で城郭の多くが焼失したので、その再建のために焼かれた瓦がつかわれたらしいとのことです。

 

史跡の発掘調査(市営柳河町住宅向かいあたり)
 平成31年10月の写真です。住宅建設の際に発見されたようです。こうした作業もお年寄りのよいアルバイト兼、生涯学習になっているようです。

 

柵町発掘調査(36°22'16.6"N 140°28'49.1"Eあたり)
 令和2年4月の写真です。下層に朝比奈弥太郎屋敷が、上層に川崎倉庫があったようです。写真は下層部分のようです。このあたりには、中御殿や重臣クラスの屋敷が並んでいたようです。朝比奈は、幕末の争乱で市川三左衛門とともに諸生党のリーダーだった人で、最後は八日市場の戦いで戦死したそうです。川崎倉庫は、水戸藩士だった川崎八右衛門が築いた川崎財閥系の企業だそうです。その後は丸高製氷になったそうです。発掘時に建てられていた表示板を見ると、こうした発掘調査は専門の会社が行っているようでした。今はすでに埋め戻されて、プラウドマンションが建築中です。

 

囲裏窯跡発掘調査(見和1丁目 36°22'48.5"N 140°26'37.6"Eあたり)
 きのう撮ってきた写真です。盛り上がっているのは切り株です。写真奥の崖下に沢渡川があります。小字(こあざ)名・囲裏(かこえうら)をつけた登り窯跡(のぼりがまあと)の遺跡だそうです。七面焼きとほぼ同時期の窯だそうですが、陶土の精製はそれより悪いそうで、日常品を焼いたらしいとのことです。ただ発掘はこれからで、まだよく詳細は分かっていないそうです。段差が至るところにある水戸は窯を築くには適しているようにみえますが、土の性質で穴が崩れやすかったでしょうし、良質の陶土があったかという点でも、製陶にはどうだったのでしょう。

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水戸の人形(2)

2021-09-19 19:00:59 | 水戸

農人形(水戸市立博物館 大町3-3-20)
 水戸で一番有名な人形はこれでしょう。徳川斉昭が「朝な夕な いひ(飯)くふごとに忘れじな めぐまぬ民に 恵まるる身は」と詠んで、農業に目を配ったそうです。食事の時にはこの人形の持つ傘に一箸の飯を供えたそうです。昭和6年の農業祭典には茨城県庁(現在の三の丸庁舎)の庭に等身大の像もつくられたそうです。

 

みとちゃん人形(市役所1F 中央1-4-1)
 水戸のマスコットキャラクターであるみとちゃんは広く認知されているようです。写真は市役所に飾られているものですが、ぬいぐるみ人形も販売されているようです。

 

ベニバナ人形(水戸市植物公園 小吹町504)
 水戸市植物公園には多くのボランティア団体が参加しているようで、この人形もそうした人たちの作品のようです。漢方や染色に使われるベニバナを使った人形です。ワタの実を使った水戸黄門や、アイを使った魔女など、時々人形が展示されています。この写真を撮ったのは平成29年です。

 

つるし雛(金刀比羅神社社務所 白梅4)
 水戸で以前にはつるし雛を飾る習慣はなかったようですが、最近は好まれるようになったようで、あちこちで見ることがあります。これは金刀比羅神社の社務所前に今も下げられているつるし雛です。

 

入学式人形(六地蔵寺 六反田町767)
 庫裏(くり)の玄関に、春の入学式シーズンに入学姿の木製人形が飾られていました。

 

植木鉢人形(姫子)
 これも平成29年に見た植木鉢人形で、もちろん今は飾られていませんが、いまだに強く記憶に残っています。

水戸の人形(1)

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水戸の扉(7)

2021-09-18 20:07:05 | 水戸

お稗蔵(北見町)
 徳川斉昭は、光圀が設置したお稗蔵を増加させたそうですが、民間でも作られたそうです。水戸藩が天明の大飢饉をしのげた大きな力となったようです。この蔵ではありませんが、横山大観が幕末の争乱のとき、かくまわれたといわれているお稗蔵もあったそうです。

 

水戸城門扉(角櫓内展示品 三の丸2-5-18)
 平成21年に、坂東市万蔵院から、この伝・水戸城大手門門扉が寄贈されたことがきっかけとなって、三の丸水戸城大手門復元の会が発足したそうです。

 

本法寺別院本堂(河和田町4382-100)
 上部に雲のような模様の板がはめられて、寺院らしい雰囲気を形づくっているようです。

 

西原民家
 右側は配電盤のようなものに貼られた板で、中央はこぶりな通用口のように見えます。洗練されたデザインの左のものが本来の扉のようです。

 

元吉田民家
 古い蔵の扉を新築民家に取り付けたようです。鍵穴のある装飾金具の面白い形が目を引きます。

水戸の扉(6)

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水戸の照明(2)

2021-09-17 19:47:39 | 水戸

 今回はだいぶ前の写真もありますが、市内あちこちで見た照明です。

 

備前堀灯籠流し(備前堀道明橋下流本町1付近)
 今年は行われなかったようですが、8月16日に毎年行われるお盆の行事のようです。それほど歴史ある行事ではなさそうですが、続いてほしいものの一つです。

 

水府町グラウンド(青柳公園(水府町864-6)付近)
 ひょっとすると、サッカーをする子供の親が手配したのかもしれませんが、暗くなってもサッカーができそうなくらいの照明器具が置かれていました。

 

百年百貨店(元台町1561)
 最近、平日はしめているようですが、百年百貨店で見た、裸電球がいかにも似合いそうないい雰囲気の風景です。

 

偕楽園 チームラボイベント(常盤町1-3-3)
 光には人が集まるようで、コロナ禍の中でしたが今年の3月に行われた、チームラボによる光の祭で設置されていた光る卵形体(ovoid)です。

 

善重寺(酒門町2096-2)
 新六角菱照明灯というようです。お寺の荘厳さを形作る照明具のようです。

水戸の照明(1)

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水戸のハート(葉っぱ編)(5)

2021-09-16 18:56:36 | 水戸

ノブキ(キク科 常照寺 元吉田町2723)
 今ごろは、ひっつき虫として実が活躍しています。ノブキ属では、日本だけにある品種だそうです。写真の葉はハートに近い形をしていますが、普通は、少し角があるようです。(撮影7月)

 

シュウカイドウ(シュウカイドウ科 八幡池緑地 八幡町9-6)
 今ちょうど花盛りです。雄花がたれて咲くので、仏像や仏具のたれ下がった装飾具にみたてて瓔珞草(ようらくそう)ともいうそうです。シュウカイドウの葉は、普通は左右非対称で、もっと一方にかたよった、片思い形がほとんどのようです。(撮影9月)

 

ツルドクダミ(タデ科 取り壊される前の香取稲荷神社境内 東大野158)
 根茎が所々で太くなり、それを乾燥させたものは、何首烏(かしゅう)という緩下、強壮の漢方薬だそうです。葉は、スリムなハート形です。これもぼつぼつ白い花が見られるでしょう。(写真10月)

 

コナギ(ミズアオイ科 大串貝塚ふれあい公園 塩崎町1064-1 )
 青い花が咲く水田雑草だそうです。ダイダラボウの足跡池にありました。ハートの切れ込みのない葉も多いようですが、写真右下はスリムなハート形です。(写真10月)

 

ホシアサガオ(ヒルガオ科 河和田町)
 熱帯アメリカ原産の帰化植物だそうです。ヒルガオ科の葉は、ハート形が多いようで、これもその一つです。(写真10月)

水戸のハート(葉っぱ編)(4)

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