アメリカ連邦最高裁が大変な騒ぎになっている。
妊娠中絶禁止の大部分を違憲とした半世紀前の判例が、トランプ大統領の指名により保守派が絶対的多数となっている最高裁で変更されそうなのだ。
既に保守派の中心的な裁判官の起案による新たな多数意見の原案が、流出して報道されてしまった。
事を曖昧にし、悪名高き優先保護法の脱法的運用により妊娠中絶を半ば公認してきた日本とは実に対照的な、ガチンコの対決である。
日本では、裁判官を保守派とリベラル派に分類することは少ない。現に最高裁判事は全員が保守政権の任命であり、判断傾向を見ても、わざわざ多数決による評決を想定するまでもなく、大多数は保守派に分類されてしまいそうだ。違憲判決も全員一致になるような明白な事案ばかりが続く。
過去のアメリカ連邦最高裁には稀に「超リベラル派」と評されるような裁判官もいた。
リベラル派を超える発想をするため、結論的には保守派と一致してしまうことさえある。
例えは悪いかも知れないが、胎児の権利を考える保守派、妊婦の権利を考えるリベラル派に対し、例えば自分の子を産んでもらえない男性の権利はどうなるのかと考えてしまうように。
最近の問題で例を挙げれば、世論では表面的には見向きもされない喫煙者の権利、あるいはポルノ女優の権利などといった、普通は議論すらされない権利にまで考えが及んでしまうのだ。
妊娠中絶禁止の大部分を違憲とした半世紀前の判例が、トランプ大統領の指名により保守派が絶対的多数となっている最高裁で変更されそうなのだ。
既に保守派の中心的な裁判官の起案による新たな多数意見の原案が、流出して報道されてしまった。
事を曖昧にし、悪名高き優先保護法の脱法的運用により妊娠中絶を半ば公認してきた日本とは実に対照的な、ガチンコの対決である。
日本では、裁判官を保守派とリベラル派に分類することは少ない。現に最高裁判事は全員が保守政権の任命であり、判断傾向を見ても、わざわざ多数決による評決を想定するまでもなく、大多数は保守派に分類されてしまいそうだ。違憲判決も全員一致になるような明白な事案ばかりが続く。
過去のアメリカ連邦最高裁には稀に「超リベラル派」と評されるような裁判官もいた。
リベラル派を超える発想をするため、結論的には保守派と一致してしまうことさえある。
例えは悪いかも知れないが、胎児の権利を考える保守派、妊婦の権利を考えるリベラル派に対し、例えば自分の子を産んでもらえない男性の権利はどうなるのかと考えてしまうように。
最近の問題で例を挙げれば、世論では表面的には見向きもされない喫煙者の権利、あるいはポルノ女優の権利などといった、普通は議論すらされない権利にまで考えが及んでしまうのだ。