弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官→原告→法科大学院教授になった竹内浩史のどどいつ集

名古屋地下鉄 延伸したら 談合は続くよ どこまでも

2007年10月16日 07時51分40秒 | 未分類
15日の名古屋地裁判決から。
(朝日から抜粋)
 名古屋市の地下鉄工事をめぐる談合事件で、独占禁止法違反(不当な取引制限)の罪に問われた大手ゼネコン大林組、東海地方の談合の仕切り役で同社名古屋支店元顧問の柴田政宏被告(71)など、ゼネコン5社と各談合担当者5人に対する判決が15日、名古屋地裁であった。村田健二裁判長は「会社ぐるみで利益追求のため犯行に及び、社会への背信性は甚だしい。大林組は東海地方の談合をリードし、柴田被告は絶大な権限で談合を仕切り、私腹も肥やした」として、大林組に求刑通り罰金2億円、柴田被告に懲役3年執行猶予5年(求刑懲役3年)を言い渡した。同罪で刑事罰がゼネコンに科されたのは初めて。
 村田裁判長は、大手ゼネコン各社は遅くとも30年前から談合組織に参加し、各社長らは談合決別宣言後も、既に決まった談合について混乱や非難を恐れて白紙に戻すなどの対処を明らかにせず、副社長らは談合継続を容認したと認定。地下鉄工事の入札で、犯行隠蔽(いんぺい)のため、鹿島と清水建設が工区を入れ替えて落札したことも認めた。
 判決によると、柴田政宏被告らは共謀し、昨年2月などの名古屋市営地下鉄6号線(桜通線)延伸工事の9工区の入札で、05年12月上中旬ごろ、大林組名古屋支店に集まって談合し、各工区の落札業者を決定するなどして競争を制限した。


「ひとの作文 丸写しする ことに決めた」じゃ 「著者」じゃない

2007年10月15日 17時26分52秒 | 未分類
「僕はパパを殺すことに決めた」事件から。
(東京新聞から抜粋)
 奈良県田原本町の医師宅放火殺人の供述調書漏えい事件で、奈良地検は十四日、調書を引用した本の著者でフリージャーナリスト草薙厚子さんに調書や鑑定書を見せたとして、秘密漏示容疑で、長男(17)=中等少年院送致=を鑑定した京都市の精神科医(49)を逮捕した。
 容疑者は逮捕前の事情聴取に「あんな形で出版されるとは思わなかった」と話し、逮捕後も容疑を認めているという。
(毎日新聞から抜粋)
 出版理由について6月、毎日新聞の取材に草薙さんは「真実を明らかにしたかった。一人の少年が追い詰められて事件を起こす事実を大人は知らないといけない。(供述調書を)そのまま使うのがいいと判断した」と説明。

そんな捜査は 叱られそうさ 松の廊下で 妻が待つ

2007年10月14日 00時01分54秒 | 未分類
11日の東京高裁判決から。
忠臣蔵で似たようなシーンがあったような……。
(朝日から抜粋)
 警察署の廊下で取調室に向かう容疑者を毎日のように妻に「密会」させ、取調室内では妻が持参したデザートを捜査官と一緒に食べさせる――。こうした捜査が適切だったかどうかが焦点となった強盗傷害事件の控訴審判決で、東京高裁(長岡哲次裁判長)は11日、被告の有罪は維持しつつ、捜査の手法に「刑事司法の公正さをゆるがしかねない遺憾な行為だ」と苦言を呈した。
 控訴審では、警察署での取り調べ段階で弁護人以外の人との接見が禁止されていた被告の扱いの是非が焦点になった。
 弁護側は「被告は逮捕間もない時点で警察官から『少しでも協力してくれたら、それなりの扱いをするぞ』と持ちかけられていた」などと主張。法廷では、取り調べを担った警察官が「被告の妻から弁当や菓子を受け取り、取調室で食べさせた」「留置場からの移動の時に、妻の待つ廊下を通らせた」などと証言した。
 判決は証言内容を事実と認めたうえで、便宜供与を「親切心が脱線したにすぎず、捜査段階の供述内容に影響はなく、信用できる」と判断。被告を有罪とした一審判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。

「その日限り」と 真っ赤な嘘の 赤福餅は 「ええっ?」じゃないか

2007年10月13日 00時42分58秒 | 未分類
実は私も以前から、なぜ製造当日にあれほど大量にこの商品をKIOSKや百貨店などに並べることが可能なのか、素朴な疑問を抱いていました。
(東京新聞から抜粋)
 和菓子の老舗「赤福」(本社・三重県伊勢市)が三十年以上にわたって製造年月日を偽って表示、販売していたとして、農林水産省は十二日、日本農林規格(JAS)法違反に当たるとして、同社に対しすべての商品の点検、原因究明、再発防止策の実施などを求める行政指導を行った。 
 同省によると、赤福はいったん製造し製造年月日、消費期限を表示した「赤福餅(もち)」のうち、販売店に出荷しなかった商品を冷凍。「まき直し」と称して注文に応じ解凍・再包装して、その日を新たな製造年月日として表示し直して出荷する行為を長期に渡り日常的に行っていた。冷凍の期間は社内規定で最大二週間と定めていたという。
 同社は赤福餅についてホームページなどで「製造したその日限りでの販売。作ったその日の内に味わっていただくことが創業以来の基本理念」とうたっていたが、三十年以上前からこれに反した販売方法を行っていたことになる。

彼と飲んでも 問題ないか? 未済一覧 チェックする

2007年10月12日 20時21分05秒 | 未分類
私は元弁護士なので、弁護士(元裁判官を含む。)との会合や懇親会に出る機会も少なくない。
ただ、疑惑を招かないため、事件係属中の弁護士と1対1で飲食することは避けるようにしている。
先日は同期の弁護士からお誘いがあったので、改めて自分の未済事件一覧表をチェックした。

たった十分 録画をしても 十分ではない 証拠価値

2007年10月11日 00時10分37秒 | 未分類
10日の東京地裁判決から。
(朝日から抜粋)
 捜査段階の取り調べの状況を録画したDVDが証拠として採用された事件の判決で、東京地裁(高木順子裁判長)は10日、捜査が適切に行われたかを判断する証拠としての価値を高くは認めない判断を示した。「自白」のシーンが収められたDVDについて「撮影は自白に至ってから約1カ月後で長さも10分余りに過ぎない」と指摘。「有用な証拠として過大視できない」と述べた。
 このDVDは日本の刑事裁判で初めて法廷で取り調べの様子が上映されたものとして注目された。捜査段階の取り調べの「可視化」をめぐっては、全過程の録画を求める弁護士会側と一部にとどめたい検察側が対立している。DVDの証拠価値に関する裁判所の見解は、録画方法の論議に影響を与えそうだ。
 判決は、DVDについて「被告が自白した理由、心境などを簡潔に述べているのを撮影したものにすぎず、自白に転じる経緯を撮影したものではない」と指摘。「検察官の調書の任意性についての有用な証拠として過大視できず、(取り調べをした)警察官の証言の信用性を支える資料にとどまる」と述べた。

時は金なり 憩いの時間 「時の鐘」鳴り 店じまい

2007年10月10日 20時15分19秒 | 未分類
川越に赴任すると、観光地の中心である「蔵のまち」界隈の店が閉まる時間が早いことに驚く。
シンボルの「時の鐘」が午後6時に鳴るころには、一斉に閉店するという感じである。
仕事を終えて帰途につく時間には、ほとんどの店が閉まっているので、駅まで歩こうとしても、正直言って少し寂しい。
でも、これが健全な姿なのではないかと思うようになった。
まるで深夜営業や24時間営業が当たり前のようになっている大都会の方が、私生活の時間を大切にする川越の人々の生き方を少し見習った方が良いのではないか。


段々よくなる 応援太鼓 東北楽天 いいグルス

2007年10月09日 23時00分07秒 | 未分類
先日のNHKの特集番組でも取り上げられていたが、東北楽天ゴールデンイーグルスが2年連続の最下位を脱出し、4位に大躍進してシーズンを終えた。
立派な成績だと思う。来年はクライマックス・シリーズ進出への期待が高まる。

引退試合は 涙を拭いて 「また会いましょう!」と 古田式.

2007年10月08日 01時38分54秒 | 未分類
昨日は、古田引退試合を見に行くという案もあったのだが、チケット完売と知って断念した。それにしても消化試合というのに、あらためて古田人気を思い知らされた。
というわけで、各テレビ局のスポーツニュースを全部見終えたところだが、最後の挨拶を見て、 「また会いましょう!」というラストメッセージを聞いて、とても古田さんらしいと感じ入った。
周防正行監督との共著「古田式」(太田出版)を思い出した。

向こう張りたい 久保八段の 目指す「裁きの アーティスト」

2007年10月07日 19時56分32秒 | 未分類
昨日は元裁判官や調停委員との研究会・懇親会で、かつてNHKで「将棋講座・将棋トーナメント」の放送を担当していらっしゃった調停委員と知り合い、プロ将棋界の談義に花を咲かせた。
そのNHK杯将棋トーナメント、今日放送の対局では、久保利明八段が勝った。
久保八段は、華麗に飛車をさばく振飛車党の代表的棋士で「さばきのアーティスト」と呼ばれる。先日の王座戦5番勝負では羽生王座に挑戦し、3連敗で敗退したが、初タイトルを獲得する日は遠くないだろう。
私もあやかって、華麗な訴訟指揮、芸術的な判決をする「裁きのアーティスト」を目指したい。

のどづまりじゃなく 働きスギヤ マちがってました 処方箋

2007年10月06日 21時43分44秒 | 未分類
5日の「スギヤマ薬品」名古屋地裁判決から。
全国ニュースになってもよさそうな判決ですが、地元の名古屋や静岡でしか新聞記事にならなかったようです。
先に労災認定がされているという事情もあるのでしょうが、こういった事例が大ニュースになるほど珍しくはなくなったということは、過労死弁護団の奮闘の成果かも知れません。
(中日新聞5日夕刊から抜粋)
「過労死認め賠償命令 名古屋地裁、スギヤマ薬品に8300万円」
 ドラッグストアなどをチェーン展開する「スギヤマ薬品」(名古屋市)で薬剤師をしていた杉山貴紀さん=当時(24)=が突然死したのは、長時間にわたる過重な労働が原因として、両親が同社を相手に計二億六百三十三万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が五日、名古屋地裁であった。多見谷寿郎裁判長は「過重な労働が死亡の原因となった」と過労死を認め、同社に約八千三百万円の支払いを命じた。
 訴えていたのは、静岡県大井川町の杉山正章さん(66)、ふじ江さん(59)夫妻。貴紀さんは同社永覚店(愛知県豊田市)に薬剤師として勤務していた二〇〇一年六月に致死性不整脈により死亡した。〇四年十月、豊田労働基準監督署が労災(過労死)と認定した。
 訴訟では勤務実態と死亡の因果関係などが争われたが、同社側は「死亡の直接の原因はのどに物を詰まらせたからで、勤務状況とは関係ない」と反論していた。
 判決理由で、多見谷裁判長は「さまざまな状況から死亡原因は致死性不整脈による心肺停止である」と認定。のどに物を詰まらせて窒息したのではないとした。その上で「店長らは過重労働の実態を十分に認識できる立場にあったのに、適切な労働条件を確保する義務を怠った」と結論付けた。

弟子を死なせりゃ この逆風下 解雇するのが 時つ風

2007年10月05日 21時13分48秒 | 未分類


金の成る木が ある訳ゃないよ レディース・アンド・ジェントルメン!

2007年10月04日 00時04分57秒 | 未分類

「明日は強制 捜査に入る」 なんでわざわざ 予告する?

2007年10月03日 19時14分02秒 | 未分類
昨日の新聞等で「明日にも強制捜査」と予告されていた件で、今日、一斉捜索が行われたと報じられた。
私たち裁判官は、捜査機関が強調する「捜査の密行性」を尊重し、捜索差押などの令状を発付するときも秘密保持には細心の注意を払っている。
そのように秘密性の高い「強制捜査」の情報をマスコミが入手できるのは、なぜなのだろうか。証拠隠滅のラストチャンスをむざむざ与えるようなものだと思うのだが、なぜそんなことをするのだろうか。
私の以前からの「素朴な疑問」が深まった。

むかし立ってた 「きゃらの木会」の キャラが立ってる 裁判官

2007年10月02日 17時59分53秒 | 未分類
さいたまの裁判官の親睦会は、なぜ「きゃらの木会」という名か。
それは、裁判所の旧庁舎のシンボルとして、樹齢千年以上という言い伝えの伽羅(きゃら)の名木が立っていた名残りだとのこと。
といっても、明治26年の庁舎移転の際には、老木ゆえに移植できなかったというから、もはや誰も実物を見たことがないことになる。