弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

そんな捜査は 叱られそうさ 松の廊下で 妻が待つ

2007年10月14日 00時01分54秒 | 未分類
11日の東京高裁判決から。
忠臣蔵で似たようなシーンがあったような……。
(朝日から抜粋)
 警察署の廊下で取調室に向かう容疑者を毎日のように妻に「密会」させ、取調室内では妻が持参したデザートを捜査官と一緒に食べさせる――。こうした捜査が適切だったかどうかが焦点となった強盗傷害事件の控訴審判決で、東京高裁(長岡哲次裁判長)は11日、被告の有罪は維持しつつ、捜査の手法に「刑事司法の公正さをゆるがしかねない遺憾な行為だ」と苦言を呈した。
 控訴審では、警察署での取り調べ段階で弁護人以外の人との接見が禁止されていた被告の扱いの是非が焦点になった。
 弁護側は「被告は逮捕間もない時点で警察官から『少しでも協力してくれたら、それなりの扱いをするぞ』と持ちかけられていた」などと主張。法廷では、取り調べを担った警察官が「被告の妻から弁当や菓子を受け取り、取調室で食べさせた」「留置場からの移動の時に、妻の待つ廊下を通らせた」などと証言した。
 判決は証言内容を事実と認めたうえで、便宜供与を「親切心が脱線したにすぎず、捜査段階の供述内容に影響はなく、信用できる」と判断。被告を有罪とした一審判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。