弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

「ブラックボックス」とは ㊙︎「黒川氏 定年延長 文書箱」

2024年07月04日 21時29分33秒 | 「あっぱれ!」判決
遅ればせながら、6月27日の大阪地裁判決に「あっぱれ!」だ。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/337526

「判決予想屋」面目保つ?「当たらずといえど 遠からず」

2024年07月03日 21時17分42秒 | 裁判
今日の最高裁大法廷判決から。
昨日の予想では読み切れなかった今崎裁判官を含む最高裁裁判官15名全員に、法律家として最低限の「良心」がある事が示されたのは、誠に喜ばしい。
それにしても、あっさりと判例変更をするとは思わなかった。
当事者の主張を要し、権利濫用の適用もあり得る「除斥期間」というのは、実質的に「消滅時効」というのとほとんど異ならない。
今回変更された平成元年判例以降「除斥期間」を適用されて問答無用に退けられてきた全ての裁判との整合性についても、説明を要することになりかねない。
その意味で、宇賀裁判官の意見に「あっぱれ!」だ。最近の改正後の民法と同様に、改正前民法の規定も「除斥期間」ではなく「消滅時効」であったというべきであろう。
これは、今回破棄された原告敗訴の仙台高裁判決とは別の部で、最近急逝した小林久起裁判長が言い渡した原告勝訴の仙台高裁判決と同じ意見でもある。
原判決の中で、多数意見が最も近いのも、実は、この小林判決である。
草葉の陰で喜んで下さっていると思う。
(参照記事)
国の主張「権利乱用」
強制不妊手術訴訟、仙台高裁も国に賠償命じる
https://www.asahi.com/articles/ASRBT76QRRBTOXIE00D.html

「今崎反対 意見」のほかは「全員一致」で 勝つでしょう

2024年07月02日 21時08分23秒 | 裁判
大学生時代から数十年の「最高裁ウォッチャー」を自認する私の明日の大法廷判決大胆予想。
さすがにこの事案では、原告ら全員を勝たせる。
ただし、既に最高裁判例となっている不法行為の20年の「除斥期間」を適用しない理由は、区々に分かれそうだ。おそらく数通りか。
私は、新憲法下の国自身の違憲立法に起因する不法行為に、国自身が定めた民法の除斥期間を適用することは「適用違憲」と判断するのが最も筋が良いと思うが、採用されるかどうかは分からない。
結論は全員一致か、反対意見を付するとしたら今崎裁判官(裁判官(最高裁事務総長)出身)くらいしか考えにくい。これは、次の判例等から各裁判官の傾向を推し量ったもの。

https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=92849

信じるか信じないかは、あなた次第です。

(参照条文)日本国憲法
第十七条「何人も、公務員の不法行為により、損害を受けたときは、法律の定めるところにより、国又は公共団体に、その賠償を求めることができる。」

方針変えない 強気の指し手 更なる強手で 攻め返す

2024年07月01日 19時56分29秒 | 将棋
今日は、名古屋・大須の万松寺で将棋の棋聖戦第3局。
私は、観戦できなかったが、その代わりに、津地裁を訪問された長官と、迎えた所長とを交えて、和やかに談笑できた。
「敵は本能寺」
果たして首を取られる覚悟はあるのか。
もしも、あるならば「敵ながらアッパレ」を贈りたい。
私には、悪手か、少なくとも疑問手としか思えないが、明日は本当の決戦が始まる。
姿が見えなかった対局相手の新名人が、はっきりと見えた。
次は対局場で会いましょう。

超難解の詰将棋。
詰むか詰まないか、まだ分かりません。
分からない人は、近くの事情通の弁護士に尋ねてみて下さい。
的確な答が返ってくれば、極めて優秀な弁護士である事、請け合いです。