昨日はほんと面白かった。
思い出したら書きたくなった。
イエスタデイ
僕はレストランで働いている。
店の用事で、コンビニへ行くことになった。
ワイシャツ一枚。
そでをペロッとめっくたスタイルで。
寒いので走った。
店を出るとすぐに坂道になっている。
そこを走っていると
頭にあのメロディーが。
♪この長ーい長ーい下りざーかをー♪
ゆずの名曲。
午前中の鋭い光の中、僕のこころは
徐々に晴れていった。
走るスピードを加速した。
ランニング・ハイ？
青い空にあの人の顔が。
大好きだった教育テレビの
チョーさん。
「チョーさん、僕は働いているよー」
心で叫んだ。
コンビニでコピーを済まし
店へ戻った。
すると、一人のお客が来店してきたのだが。
私はその人を見て硬直してしまった。
話はそれるが
私は人を見る時（男性）服装で
相手を判断する。ドラゴン・ボールで
いうところの戦闘能力を見る訳だ。
大抵瞬時に分かる。
だが昨日のお客はヤバかった。
私と同種族、戦闘能力は相手の方が
格段に上だった。
恐怖を感じた。
また話がそれるが、私は服のセンス
で人間の種族を分けて考える。
リトル・ベアー師を始め凄まじい先輩
がたは数人いる。
私自身はかなりの少数派に属しており
そのジャンルにおいてはだいたい把握
しているつもりだった。
そのお客を見て私の脳内スカウターは
数値を出せずにいた。
出だしの靴でつまづいていた。
ピピピーピ・・・
ブランドすらわかない。
でもかっこいい。
パンツ
リーバイス505（推定）。
ノンヲッシュ・タイプ・・・
トレンチ・コート
ブランド不明・・・
だがなんだこの着こなしは！！
インナー
なんと！デニムジャケット！
さらにその下にデニムシャツ！
オール・ノンヲッシュ・・・
まるでインディゴの壁！
サングラス
ウェイファーラー、オリジナル
鼈甲。
以上のキレモノ・アイテムが
絶妙なバランスで襲ってきた。
私は屈服し宙を見た。
その間5秒。
彼は注文してきた。
「日替わりランチを」
放心状態だった私は
苦笑いで対応した。
すると追い打ち。
「ここのコーヒーは美味しいですか？」
不意打ちに一瞬驚く。
「こだわりっていませんが・・・」
これしか言葉がでなかった。
「普通のならいいや」と彼は言った。
私の内心
「オレにはあんたを満足させれねえ。」
「すまん。」
注文が終わって彼はサングラスを取った。
その顔は赤塚・不二夫の若き日に瓜二つ。
私は吹き飛ばされた。
凄すぎる・・・
うっう～。
これでもう充分なのに更に。
レジ棚にそっと置いてある私の
DVDを見て彼は言った。
「へ～。こんなCD置いてるんだこの店。」
そして含み笑いを残して席へ着いた。
ちなみにそこにあったDVD
トラボルタの名演、「グリース」
ダウンタウン「ガキの使い３巻」
長瀬さん名演「真夜中の弥次さん喜多さん」
平井堅「歌バカ」
くるり「くるり鮨」
その後の３０分間にいろいろあったが
彼の食べ方だとか、トレンチコートの下の
真実とか。
でもこの辺で止めときます。
営業が終わり
フ～ やれやれ。
なんだか凄い１日だったので
帰り道に店の横にある神社へ行った。
伊勢山皇大神宮。
初詣の賑わいもすっかり影を潜め
静けさが漂っていた。
社殿のに立ち、五円玉を手に持ったところで
あ、いけない！手と口浄めてなかった。
参道に戻って水で浄める。
お参りをして身も心もスッキリ。
さあ、明日はどんな日かな。
