皆さんこんばんは!
満★乳斎です。
前回の投稿は言葉が過ぎたかもしれません。
気分を害した方には申し訳なかったです。
次回はもっとやってみようと思います。
ゆっくり時間をかけてたくらんでいます。
さて、今夜は普通に。
旅
父はかつて、旅人でした。
その話はまるで絵本の様で、聞くのがとても楽しみでした。
色々な話があった中で、今、大人になってやっと分かったものがあります。
アマゾン、ジャングルの中。
父は暫くの間、そこに住み着く日系人にお世話になったそうです。
密林の中、夜空をみながらその男性が言った言葉。
「旅とは、帰る所があるから、旅なんだよ」
私はこの意味がよくわからなかった。
他のエキサイティングな話に混じって、父はよく、この言葉を私に話した。
「帰る所があるから、旅なんだよ」
その男性には帰る所はなく、また当時、その密林も自分の場所だと
思っていなかったのだろう。
「帰る所」
まだ、若かった頃。
父のような旅がしてみたかった。また、大好きな洋服屋ブルー・ブルー・ヨコハマ
そのボスの言葉「Life is a journey towards the guiding light~旅は人生の道標~」
これにしびれ、この標語が刻まれたブレスレッドを左うでにつけ
いくつかの国を旅してきた。
私の親類にはお金にゆとりのある人たちがいて、私が「どこどこへ行ってきます」
と計画を告げると餞別として現金をくれた。
できるだけ、興味深い地を選んだ。
現地では極貧生活を送り、余った分はわずかなお土産と帰国後、洋服CDに使った。
ブルー・ブルーの姉妹店でゴールデン・ゲイトという店があり(今はありません)
そこで旅に使うグッズを揃えた。も、欲しいものだらけだったな・・・。
細野晴臣トロピカル三部作等も旅情をかき立てるため年中聞いていた。
異国への憧れニューオリンズ、西安、ベルゲン
自慢のリュックにつめられたグッズ達。
服はハードな旅から帰ってくるといい具合にクタッとして
特別な存在になってくれた。
そして、帰国後にまっているお楽しみ、残金をパーっとつかう買い物!
もう、旅立たない手はないでしょう。
民生さんも歌っていました「さ~すら~お~」
まさにあの時代。
いい、時代。
国内もあっちへこっちへ。でかけなた~。
それがやがてミステリー・ツアーにつながるんだけどね。
そう、あの時は分からなかった。
「帰る所」
あまりにあたりまえだったから。
当然のものとして、あったもの。
今、父となりその帰る所を支える立場となった今。
私の中に旅の占める割合は限りなくゼロに近い。
しかしどうだろう。それを悲しいと思うことはないのだ。
帰る所、すなわち家。
家をつくる。家族をつくる。
もう私が旅をすることはないかもしれない。
次の世代が旅立つ時、帰る家を守る。
私も子に話をするとき、あのアマゾンに住む男性の
言葉を借りることがあるかもしれない。