さあ!やってきました。
やさぐれファッション講座。もう5回。え?
はい。メンインブラックが今回のテーマ。要は黒い服のコーディネートってことです。リクルートスーツ、ユニフォームって類だと黒は基本ですよね。着飾ることのない、献上的な装い。それがメンインブラックってオレは思ってんだ。気楽に着こなすカジュアルとは違う、より静寂な服との対峙。まあ、今仕事がハードでね。私的な感情が入って申し訳ないんだけど、彩る欲求があまり湧かないんですよ。自分を(笑)トラッドなんかはさすごいベーシックだけどやっぱり満足得るわけじゃないですか。ハイファッションへのカウンターって意味もあった時期もふくめ、あるわけだし。あとは着回しが楽だったり、高額なアイテムを長年に渡り愛用、な〜んてのも物欲をくすぐる殺し文句よね。あるいは、他者からの視線完全無視で全身デニムで暮らした時期もあったが、あれだって自分とは深く向きあってたわけだし。まあ、そこからのメンインブラック。もう献上の極みってやつ?友人の結婚式でベルベストのブラックスーツを用意した時、自分をそれで包んでギフトにするって発想だったよな。ポパイで昔グレンオブラエン?だっけか?の連載に自分をギフトと考えるみたいなこと書いてあってさ、へ〜って思ったよね。ある種、それまでの着方の逆。逆転の発想。そう。で、今はさ、気持ちも結構すり減ってて。もうすごいやさぐれの、なのに、献上スタイルの、メンインブラック。さ、じゃディティール。上はバランスアンドハーモニーのコーチジャケット。あるいはモンドラマって言うロサンゼルスメイドのジャケット。こいつがマジでやさぐれてんだ!ハリウッドランチマーケットの定番ジャーマンクロスチノのセットアップで出たジャケットが傑作だったけど、その上を行くモンドラマ。どうしようもないボックスシルエットに、意味深なマークが刺繍してある。そのバランスが、意図を全く感じさせないまさに、ぶっ飛んだ一着。ここ、大事よね。黒だって、一つの色なわけでそれをそう着る訳ですよ、大概。まあ、ファッションさ。でも今回のテーマ、メンインブラックは着たくて着るんじゃないスタイル。ここが核心、チェックしとけ豚野郎。あ、失礼。着 ねばならない。究極は無心でそれを着る。分かるか?パンツはま、いろいろですがもう黒ならなんでもいいって言うね。スタプレが頻度高し。履き倒してもしぶとくキッチリ感をキープしてくれるんだ。一度すごいポーズとった時、ケツがさけてさ。流石に崩壊したね。生地の伸びがないんだ。その点、ハリウッドランチマーケットのジャーマンクロスチノはしぶといよ。バックポケット脇がさけ始めたけど。もうこのパンツは履きつぶしては買い直しって感じ。2008年。ブルーブルー横浜で店長、萩原さんにコーディネートしてもらったんだ。そこにオリハルコン?不確かですみませんがベルト。黒。クラークスデザートブーツ黒。今はもう無心でこれらを着れるようになりましたよ。萩原さん!先日横浜にいらしたそうですね。お会いしたかった。。。ってなぜかしんみりしちゃった。シャツはすみません。白。これはしょうがない。でもタイは黒。メンインブラック。飲食業という水商売。社会の川下。最底辺の立場で着る服はそれを無心で着てこそ、報われるのではないか。オレはそう思う。ちんこ掻きながら。
はい。いかがでした?
次回は第6回。
アロハ!です。
メンインブラックからまた振り切っちゃおうと思うからついてきてくれよな!
じゃ!