2007年、１月。オレ27歳。愛犬のジェイムスは11歳。
抱き上げた感触が日に日に弱々しくなっていた。
以前であれば、必死で抵抗したものだったが
この頃にはもうじっとしていた。
前年の末に念願の自費出版を決行。まだミラクルチャンスを
期待していた当時。現実と己の接点において、現実がこちらに
合わせてくれるくらいの奇跡を期待していた。若者支援の
輪は広がっていき、多くの人たちと色々な活動を始めた。
出版記念パーティーでは、大いに盛り上がった。
2006年の１月。オレ26歳。愛犬のジェイムスは10歳。ジェイムスの腸の調子が
おかしくなりだしのはこの年だったな。顔つきにも変化が出始めている。
オレは、といえば。ぷらぷらするにも限界があり、実家の飲食業に入ることになる。
公共の施設内のカフェレストラン。のホールマネージャーだね。その公共施設というのが
神奈川県立青少年センター。建築物としても有名です。引きこもりの若者を支援する施設。
ふつうにフードビジネスに勤しみながら、支援の場に出入りするようになり。
レストランで職業体験を実施してみたり。終業後は、施設の多目的室で同世代の当事者と
焼きそば作って談笑して。ものすごい充実した日々が始まった。
2005年、１月。オレ25歳愛犬のジェイムスは9歳。
前年の夏、オレは会社を辞めました。社会に出て思った、このままじゃまずい
って言う感覚は、己と現実の接点を見出せないって焦りだったんだろうな。
会社辞めて、ブランド品を今の日産スタジアム？のフリマで売って
伊勢神宮詣で。熊野古道巡りなどのスピリチュアル生活を送る。
愛・地球博なんかもこの年だったね。で、このブログを始めて。
本の出版を目指すわけです。
誰が読んでんだか知らないけど、まあ続けるか。
横浜南部、いいとこですよ。
先日は家から近い名店をご紹介しました。さて、今日はそこから国道16号線で
横浜中心部へ向かう道中のラーメン話しといきましょうか。
ちょっとノスタルジー入れてみます。
磯子の壱六家から少し進むと味の時計台って言う札幌味噌ラーメンの店が
あります。駅前に日高屋が出来てちょっとお客の入りが弱いか。
なんだか入り口で子供服を売る不思議なお店になってしまったなあ。
かくいう私もここ2年は入ってないんだけど、まあ美味しかったです。
この店になる前、内装すごくファッショナブルな焼肉屋でした。
そこからしばらく何もないので進みます。八幡橋って言う昔は
渋滞の名所だったとこがあるんですが、そこの手前のレッドバロン
の道路隔てた向かいに相当レトロな中華そば屋、あるいは中華屋？
があったんです。先月か、更地のなってしまった。この界隈の
60年クラスの木造建築が同時期に更地になってる。中にはもう一軒
の中華屋も含まれる。非常に悲しい。ああいう場所は作れないからなあ。
さあ、八幡橋から川沿いを走り、代わり映えのしない風景を進みます。
中村橋ってとこを過ぎて、ちょっと左へ行くと蒔田ってとこがあり
まあ妻の実家だったわけですが。そこに広東楼って言う中華の名店
があります。ネギそばは至極の一品。そこのマスターはダンスの達人
でもあり名作シャルウィーダンスにも出たと言う。今年に入り体調
崩されてるとのことで、心配してます。その迎えにある荒島って
焼き鳥屋のマスターは洋服直しのスペシャリスト。かのディンクス
のマスターでもある。脱線しました。
中村橋まで戻り、直進。さつまっ子。ローカル人気店。大桟橋の
ブルーブルーの名物店員も通う、洒落っ気とは無縁の店。ネギ
ラーメンですね。ネギの温度辛味がちょうどいい。やたらと
タクシードライバーがいる。車止めやすいからね。
またすうーっと進みましょう。ディンクスを通り過ぎ、
出ました！trick鶏喰。こう言う店、皆さん好きでしょ。
ブログでラーメンチェックするような人は。まあ
神奈川県内でも人気、知名度では群を抜いていますよね。
非家系ラーメンの急先鋒ではないでしょうか。すごい
スタイリッシュですし、スタッフもレベル高い。
ティーシャツなんか買いたくなっちゃいますし。
車、止めにくいですがね。まあいつも大行列ですわ。
となりのカラオケスナックも忘れないでね。
入り口確保してあげてください。
さあ、そこから少し進むと、出ました！
流星軒。渋すぎる名店。心のオアシス。
永ちゃんの音楽とマスターが織りなす究極の
一杯。スープを飲み干し、口から出るのは
永ちゃんばりのスキャットか。そんな文体に
なっちゃうくらいの心の名店なんです。
結構止めやすい。
はい、で左折しましてすうっと進むと
千家本店。お向かいのセブンイレブンが
潰れたまんま放置で怖いんですけど。。。
千家の隣も空いたままだ。すみません、関係
ないこと書いてしまいましたが、千家、絶対の安定感。
スタッフのティーシャツのブルーがちょっと明る過ぎかな？
って思うんですが。。。味とは関係ありませんし
味は、はっきりとした家系ラーメン！で美味しいです。
厨房、掃除が行き届きピッカピカ。高校生も団体で
並んでたりしますね。根岸の駅前店もレトロでいいですよ。
はい。またすうーっと進みます。もう眠いのでこの辺に
しますが、最後に、あの店のことを、語りたい。
名物屋。初音町だっけか、確か。そうその交差点に
あった名店。今はもうない。私は、あんなにうまい
支那そば食ったことない。あのメンマ、忘れられない。
店内のあの昭和そのものの空気。晩年、マスターは
厨房でうずくまっていたなあ。調理中も冷蔵庫に
もたれかかっていた。おかみさんはお客が入ってくると
やめて！みたいな顔するんだ。無理もないってみんな
わかってた。でも、すみません、ラーメン、食わせて
下さいって感じで俺も含め、ひっそりとすするんだ。
悲しい一杯、最高の一杯。ある日、閉店の紙が戸に
貼ってあった。そうか。ついにこの日が来たか。
って思ったな。
今日もご覧いただきありがとう！
2004年、１月。オレは24歳。愛犬のジェイムスは8歳。もう老犬の域になってきたなあ。
時間の流れが恐ろしいほど早いな、と、思うようになった。このままじゃまずいな。と。
漠然と思っていた。
