恵比寿 午後7時
成城石井前の喧噪のなか
私はコムサデモードで買いそろえた服に身を包み
君を待っていた。
なぜだか周囲の目が気になり
今日の着こなしがいけているかどうか不安になり
買ったばかりの服だし
店員さんに全てコーディネイトしてもらったし
着てきた服は捨てたし
落ち着け 安心しろ
と 自分を諭した。
そして君は現れた。
その ファッションに唖然とする
どうしたんだい?その露出度は・・・
私は口を閉められない・・・
勃起している・・・
なんでそんなにいやらしいんだ・・・
ま、いいか
君が今までくれたことのない視線で
見つめてくる
私の体温は上昇
君が近寄る
香るパフューム
つばを飲み込む私
小声で いこうか と君につぶやいた
君は無視だ
もう一度 今度は大きな声で いこうか
君はうなづき
何故か密着してきた
10年ぶりの再会
それがこんなにも甘美なスタートとなるなんて
誰が予測できた?
さあ 寿司屋へ行くんだ・・・
そして・・・
※次回 最終回 抱きしめて 夏 乞うご期待!※